真っ当な生活者の人生を狂わせ破壊する交通事故
3月12日(木) その
11時38分、「自動車運転過失致死」の高裁805号法廷へ戻ると、弁護人、被告人の両親、遺族(たぶん被害者の妻と次女)が続々とやってきた。
被告人は、ちょい小柄な若者で、3つボタンの黒いスーツ。今時風の立った頭髪。坊主にすればいいのに…。その髪型でなければならない職業というならべつだが。てゆっか、今時はあれが普通で、ちゃらちゃらした髪型と見えてしまう私がオッサンなだけか…。
しーんとした中、みんなで裁判官らの登壇を待つ。
他に傍聴人はナシ。
11時42分、裁判官らが登壇、判決。
原判決(禁錮2年)破棄、禁錮1年4月。
損害賠償のことなどから8月減じられたが、実刑である。前科・前歴なし。
2008年4月、高速道路を120キロくらいで走行中、眠気を覚えたが、先を急いで漫然と運転を続け、自車より低速度の被害者車両を、前方1.4mに至って認め、後部に衝突、被害者(56歳)を脳挫傷で死亡させたのだそうだ。
事故の態様を裁判長が述べ始めるや、被害者の次女が声を上げて泣きだした。可憐なお嬢さん、だった。
「自分が動かしてるのはどんな大きなものなのかということ、奪ってしまうのは命なんだということを、よくわかってないんだと思います」
結局、これに尽きるんだろうと思う。
被告人の両親も、遺族も、犯罪とは無縁そうな、真っ当そうな人たちだった。交通事故は、真っ当な生活者の人生を狂わせ、破壊するのだ。
11時47分閉廷。
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