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2009年4月17日 (金)

駐車監視員を証人尋問!?

 <<裁判官が被告に「ばか」 岐阜地裁、窃盗公判で>>と16日付け産経ニュース。
 その公判があったという15日は、水曜日。「岐阜地方裁判所 担当裁判官一覧」によると、岐阜地裁の刑事部は水曜は開廷がない。おかしい。

 もちろん、普段は開廷のない曜日に、何かの事情で期日を入れた可能性は否定できない。また、上掲の担当裁判官一覧は「(平成21年2月2日現在)」とされており、4月以降は開廷曜日が変更された可能性もある。

 しかぁしっ! 裁判官、書記官、廷吏、検察官、弁護人を装った何者か、おそらくマニアのグループが、空いた法廷へ、被告人と、刑務官または留管の警察官を誤導し、ウソ裁判をやってのけたのかも。なんで私を誘ってくれないの! 

 

4月16日(木)

 「道路交通法違反」と「自動車運転過失致死傷」「危険運転致死傷」は別格として、「公然わいせつ」ほどではないが、「業務妨害」「威力業務妨害」と同程度に、「器物損壊」を私は注目してる。
 今日は午前に2件、東京地裁で「器物損壊」が続いた…。

 

 10時から地裁802号法廷(佐藤晋一郎裁判官)で「器物損壊」の審理。

 被告人(身柄、拘置所)は若そうなのに、服役前科が少なくとも2件あり、統合失調症との診断を受けてるんだそうだ。
 10時05分から10時47分まで、父親(パチンコ店等を複数経営)を証人尋問。
 何を“損壊”したとされたのか、さっぱりわからなかった。

 

 11時から地裁405号法廷(小池勝雅裁判官)で「器物損壊」の新件。

 被告人(52歳。身柄、拘置所)は、映画やTVに悪いヤクザとしてよく出てくる、ほらあの人によく似てた。左手の小指全部と、薬指の一部がなかった。
 中央区内の警視庁月島警察署において、東京都が所有し警視総監が管理する正面玄関ガラスを右足で蹴って割り、10万2165円の損害を与えた…。

被告人 「まったく違うですよ! 突き飛ばされたから、反動でガラスのほうへ行ったんで…!」
被告人 「オマワリが捏造してんだよ!」
被告人 「裁判官だから偉いのかよ! だから俺はやってないって言ってんだよ!」
被告人 「ニューナンブがあるんだったら撃ちてぇよ、あのオマワリ! こっちだって全治6カ月だよ! 爪、もう2枚剥がしたよ!」

 低くかすれてドスの効いた声で、まくしたてるのだった。
 罰金を含め前科5犯、前歴8回。
 次回、証人尋問を2時間、次々回、被告人質問を2時間と決め、11時25分閉廷。

裁判官 「証人調べのときは黙って聴いてるんだよ」
被告人 「わかってますけどね、やってなくても捏造されてしまう場合も、なきにしもあらず…再審請求で、H12年のやつ、覚せい剤…公に、フライデーに出る…捏造して、暴力団にカネ貸してる(借りてる?)…。自分はさっぱりしてるから、ここで(法廷で)ばーっとやることないよ。声は魚屋だからでかいけど。よろしくお願いします」

 

 11時30分から東京高裁805号法廷(山崎学裁判長)で「道路交通法違反」の控訴審第1回。

 これ、1月20日に東京地裁(405号法廷、髙木順子裁判官)の一審判決(懲役4月)を傍聴した、無免許の事件だ。
 簡単に被告人質問。服役することになれば、現在の仕事も住居も失うことになるという。
 氏名検索によれば某有名歌手(紅白にも出場)の楽曲に関係するらしい、と前回書いたが、

被告人 「…昔とった杵柄(きねづか)と申しますか、余興をやったり歌聴いてもらったり…」

 やっぱりそうだったんだ…。

 

 これで今日の傍聴はオシマイ。4時間ほどしか寝てないから帰ろう、午後は地域のお当番があるし…。
 ところが、念のため民事の開廷表をチェックしたら、13時45分から「放置違反金納付命令取消」の証拠調べ(本人・証人)があるではないか げぇ~っ、これは帰れないっ
 地下でかけそば大盛り290円を食べ…。

 805号法廷の前へ行くと、向かいの803号法廷(地裁・刑事)で13時30分から覚せい剤の新件があり、年齢にばらつきのある男女がたくさん来て、職員が何人もいた。何? 何なの? しかし私は、あのお爺ちゃんの結末を見届けようと…。

 

 13時20分から東京高裁805号法廷で、4月7日に第1回を傍聴した「邸宅侵入」の判決。

 控訴棄却。当審における未決20日算入。訴費不負担。
 被告人は耳が悪く、まったく聞こえてないようで、終わってから両耳に両手をそえ、「あ、あのう、すみません…」と聞き直してた。

裁判長 「あなたの主張を、認めません!」
被告人 「有罪…ってこと、ですか? じゃ(自分の家が)他人のものになると…でしたらそれ、認めること、できません」

 

 続けて13時25分から「逮捕監禁致傷」の判決。

 控訴棄却。当審における未決40日算入。訴費不負担。
 暴力団員らと共謀しての逮捕監禁・窃盗などで懲役2年、執行猶予3年の判決を受けてわずか1カ月後の、本件犯行なのだそうだ。

 

 次の「窃盗」の被告人が入ってきた。がりがりに痩せた女性だ。あ~、摂食障害で食べ物を万引き…かな。

 続けて13時30分から「窃盗」の第1回。

 うつ病と摂食性障害急迫性障害があり、冷凍食品23袋(主にご飯もの)を万引きして一審判決が出たあと、おにぎり29個を万引きして別の地裁で現在審理が行われており、そっちで精神鑑定をやるようなので、こっちにも使える鑑定なら…。

 被告人質問。大量に食べると気持ちが落ち着き、食べ過ぎにならないよう吐く、吐くのはつらいけど、吐いたあとはスッキリするんだという。子どもの物や日用品は万引きしないが、食べ物を前にすると自分ではなくなってしまう…。
 ずるずると傍聴してしまい…。

 

 14時01分頃、地裁・民事2部、522号法廷(岩井伸晃・本間健裕・須賀健太郎裁判官)へ。「放置違反金納付命令取消」の証拠調べ(本人・証人)。

 年配女性(専務)の尋問をやってた。
 それが14時40分に終わり、外から次の証人が。
 ぎょっ、駐車監視員か うっわぁー、そんなの傍聴できちゃうのかぁっ 血圧が上がるよぅっ 傍聴席で死ぬかもっ
 違った。女性に顔がよく似てる。息子(社長)が次の証人なのだった。ふぅ…。

 どうやら、「違反にならないよう」専務を社内に残して社長がお得意先を訪問、そこへ駐車監視員がきて、車内の様子をよく確認しないまま確認事務(ニュー駐禁取締り)を行い、車へ戻った社長は「放置じゃないのに、なぜだ!」と警察へ出頭、違反キップを切られ、争って不起訴になり、しかし放置違反金の納付命令を受け、本件提訴…という事件らしかった。

 ニュー駐禁取締り、新制度の、問題点がわかりやすぅく出てる、と言ってもいい事件じゃないか
 被告側の最終準備書面が全部予想できる気がした(笑)。
 原告代理人弁護士は、予想できてるのかどうか、ちょと心配な気がしたけど、ま、書面を見てみないと何とも言えない。これは記録を閲覧させてもらおうかな。

 

 私は15時には法廷を出ないと地域のお当番に間に合わない可能性がある。ほんとは14時50分には出たい。なのに、興奮してずるずる傍聴。15時03分、何か合議するからと裁判官3人が奥へ。
 2~3分で戻るだろうと思ったら、なかなか戻らない。
 15時10分、書記官が立ち上がり、被告席のほうへ…。

書記官 「このへんから、何か音、聞こえませんか? 何か鳴ってましたよねぇ」

 被告代理人は8人。みなで何だなんだと探すが、見つからず…。
 専務が原告席で、いたずらっぽくつぶやいた。

専務  「盗聴…」

 じつは私もそれを思ったところで、専務とニッコリ目があってしまった(笑)。

 

 ああっ、もうダメだ。私はガバッと立ち上がり、法廷を飛び出し、廊下を走り…。すると、ちょうど下行きのエレベータがきて、ちょうどホームへ電車がきてドアが開き、ちょうど急行に乗り換えることができ、何とか間に合った。こんなラッキーもあるんだねぇ。

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