フォト
2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« 国民参加を国家が罰則付きで強制って | トップページ | 裁判員制度ワンポイントQ&A »

2009年5月 2日 (土)

事実認定と被害感情

 交通安全対策特別交付金勘定http://www.bb.mof.go.jp/server/2009/pdf/200912001000098.pdf
 このファイルがどこにあるか、最初から自分で探すのは至難じゃないかな。私は総務省の職員からヒントをもらって、なんとか探し当てることに成功した。
 ここにある歳入の「予定額」、または「交通反則者納金」、およびネットにはアップされてない(と思う)あるデータ等から、ニュー駐禁取締りとはいったい何であるのか、ばっちり読み取れる…という原稿をいま書いてるの。あ~疲れた。

4月30日(木)

 3時過ぎに寝て7時頃起き、原稿。仮眠せずに裁判所へ出かける。午後の「自動車運転過失致死」は証人尋問と被告人質問が予定されてる。これじゃあ絶対居眠りするぞ。とは思っても、寝る時間がどうにもなかった。
 駅に着いてから財布を忘れたことに気づき、急いで駅-自宅間を往復。
 所持金が少なく、途中のATMへ。連休の谷間乃至直前のせいか、普段はない列ができてるうえ、ATMを操作中のご婦人はまだまだ時間がかかりそう。あ~もうダメだ、と列から離脱。

 そんなわけで、東京地裁の傍聴券交付所(先着、13時締切)へ着いたのが12時37分頃。すでにけっこう並んでた。
 今日は、
  13時15分から地裁401号法廷
    4月21日に第1回を傍聴した「道路交通法違反」の判決
     (無免許・酒気帯びで猶予判決を受けたことがある無免許2件)
  13時30分から簡裁534号法廷
    4月9日に第1回を傍聴した「自動車運転過失傷害」の証人尋問
     (否認。被害者はその後死亡)
 があり、悩んだ末、傍聴券のこれ、
  13時15分から地裁531号法廷
    3月8日に第1回を傍聴した「自動車運転過失致死」の第2回
     (被害者参加で過失を否認)
 を傍聴することにしたわけ。
 だが、じつは、この時点で私は、13時30分から簡裁826号法廷に「道路交通法違反」の新件が入ってることをすっかり忘れてた。
 忘れてなければ、ひどく悩んだろう。頭髪が5本くらい抜けてたに違いない。お間抜けにも忘れてるほうが幸せ、そんなこともあるんだと思う。
 これで連続2件、簡裁の「道路交通法違反」を見逃すという大失態、ではあるんだけども。crying

 忘れたまま傍聴券交付所で、『となりの駐車監視員』の残りを読みつつ(面白いよぅ!)、途中新宿の「墨繪」(すみのえ)で急ぎ買った「小さいフランスパン」(160円)をかじる。これ、いったいどういう焼き方をしてるのか、泣けてくるほど旨いんだわ。

となりの駐車監視員 Book となりの駐車監視員

著者:松木 和哉
販売元:太田出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 やがて、一般傍聴券は37枚という声が聞こえてきた。37枚? あの角を曲がる辺りが15番目くらいだったと記憶するが、私は何番目?
 列の先頭まで歩いて数えてみると、なんと私がちょうど37番目。もしもATMで時間を食ってたら…。38番目の可愛い娘さん、ごめんね~。
 40と何番目かに、最近どこかで見たお顔があった。あ、司法修習生だ。なぜこんな列に? バー(傍聴席の前の柵)の中へ入れないの? バーの中の修習生の席はすでに埋まってるらしかった。

clip そうして13時15分から地裁531号法廷で、「自動車運転過失致死」の第2回。
 まずは、被害者(自転車の6歳男児)の後ろを、その母親とともに自転車で進行していた女性の証人尋問。
 本件は、過失の有無が争点になってるわけだが、証人は、ま、ごく自然なことと思うけど、過失の有無という観点からは当時の状況を記憶してないのだった。
 拙著『改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?』のQ120にある「詳細なメモ」が如何に重要か、この場面でも痛感させられた。

改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識 Book 改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?―警察では教えない126の基礎知識

著者:今井 亮一
販売元:草思社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 続いて、被害男児の父親を証人尋問。
 それが終わって、亡くなった被害男児を葬儀の日に同級生(小学1年生)たちが見送るシーンのDVDを7分間ほど上映。被告人はずっと、かたく目を閉じて俯いてた。
 14時32分、山口雅髙裁判官が15時まで休廷を宣したあと、傍聴席から鋭く声が飛んだ。
傍聴人 「なんでDVD見れないんだよsign03
 声を発した瞬間は見なかったが、交通事故でお子さんを亡くされた方かと思う…。

 15時から被告人質問。その終わりのほうで、こんなやり取りあった。
検察官 「先ほどのビデオ、なぜ見なかったのですか」
被告人 「……見られなかったです」
検察官 「遺族は見て欲しかった、その気持ちを理解できませんか」
被告人 「……わかりますけど、見られなかったです」
検察官 「なぜですか」
被告人 「………………」
裁判官 「もうよろしいじゃないですか?」
 被告人が、もしも目を開けてDVD映像を見たら、どうなっていたか…。

 とは思うのだがしかし、本件は過失の有無を争っている事件なのだ。過失がなければ、被告人は無罪なのだ。
 過失が認められ、有罪と決まってから、量刑について主張・立証する段になって被害者が参加し、被害感情を訴えるなら、それならわかる。だが、最初から過失の有無と被害感情とがごっちゃになるって、どうなの。山口裁判官も、そのあたりのことに度々言及してた。
 しかし、「過失が争点だから、この裁判においては最初から最後まで被害感情は抑えなさい」というなら、それもまたおかしな話ではないか。
 そこが置き去りにされたまま“司法改革”とやらが進むのは、それを進めているのが「起訴があって公判廷へ出てきた以上、事実認定は有罪しかない。否認など取るに足りない」との立場の者だから?

 ほか、外しては語れないことがいくつかあった(私は全く居眠りしなかった)が、ごめん、ここまで。全く不十分きわまりない報告です。
 16時23分閉廷。
 現場はその後、歩車分離信号になったそうだ…。

人気blogランキング ←5月2日20時20分現在、週間INが360でoneeight位~happy02

        flair 裁判員制度はいらない!大運動 flair

裁判員制度はいらない (講談社プラスアルファ文庫) Book 裁判員制度はいらない (講談社プラスアルファ文庫)

著者:高山 俊吉
販売元:講談社

Amazon.co.jpで詳細を確認する

裁判長!話が違うじゃないですか-国民に知らされない裁判員制度の「不都合な真実」 (小学館101新書) Book 裁判長!話が違うじゃないですか-国民に知らされない裁判員制度の「不都合な真実」 (小学館101新書)

著者:池内 ひろ美,大久保 太郎
販売元:小学館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

« 国民参加を国家が罰則付きで強制って | トップページ | 裁判員制度ワンポイントQ&A »

交通事故」カテゴリの記事