後続車の激突を予見し身構えた!
5月19日(火)
10時から東京地裁706号法廷(西連寺義和裁判官)で「業務妨害」の新件。
報道された事件だから早々満席になるかと思ったが、ぜんぜん。同じ10時から別の法廷で「死体遺棄・殺人」の審理、さらに別の法廷で「強盗・銃砲刀剣類所持等取締法違反」の新件があり、みなさんそっちへ行ったのか…。
この事件は、普通の(いっそ善良な)人物が一線を越えてしまったパターン、に属するといえるだろうか。
求刑は懲役1年6月。10時47分閉廷。
11時から、4月28日に審理を傍聴して気になってた、東京高裁805号法廷(山崎学裁判官)の「道路交通法違反」の審理。
「0-10度」という言葉が出た。おおっ、レーダ式だ 0-10度は三菱だっけ日本無線だっけ。松下はもう撤退したんだっけ。なんかネズミ捕りを遠いもののように感じて居る不思議…。
測定値は74キロだという。検察証拠にある地番では、0-10度の設置は成り立たず、また、いずれの証拠もツネオカ氏(メーカー社員らしい。私はその人、知らないと思う)自身が関与しており、そんなこんなで犯罪の証明がなく、よって被告人は無罪、との主張らしかった。
次回判決。11時03分閉廷。
山崎裁判長のニコニコ感からしても、間違いなく控訴棄却だろう。
速度違反事件が、もしも裁判員裁判に付されたら、無罪になるか。
以前は、たちまち無罪だ、と思ってたんだけど、裁判員制度のことが以前よりわかってくるにつれ、懐疑的になってきた。
「警察が長年使ってきたキカイが、まさか間違ってるはずないだろう。無実の確たる証拠でもない限り、無罪にはできんでしょ」
とか消極的にでも思う裁判員が6人のうち2人いればいいのであり、裁判官はそっちへ優しく厳かにリードするだろうから…。
11時から地裁713号法廷(福崎伸一郎裁判官)で始まってる「自動車運転過失傷害・道路交通法違反」の新件へ、途中から入ってみた。
CDを入れ替えるのに脇見して、前方停止車両の最後尾に60~70キロの速度で、ノーブレーキで突っ込み、歩いて逃げた、という事件。これも被害者参加。
被告人車両は大破したが、最後尾車両の運転者の被害は軽く、重大な玉突き事故にもならなかったらしい。
なぜ? 最後尾車両の運転者は後方に注意を払っており、追突されると思って身構え、サイドブレーキをかけフットブレーキを強く踏んだのだという。うっわ~、すっごい運転者だね 検察官席にいる、あの若干茶パツの、太めというかがっちりした男性が、その運転者なのか。おお~。
地下の食堂でA定食460円。今日は鶏の唐揚げのデミグラ風ソース煮、だっけ? ゆで卵を半分とブロッコリをひと欠け載っけるあたり、心配りを感じさせる。
7階の一般待合室で座ったまま少し仮眠して…。
13時15分から地裁710号法廷(登石郁朗裁判官)で「覚せい剤取締法違反」の判決を、時間が空いたのでちらっと傍聴してみる。
被告人は、報道の写真とはずいぶん違ってたが、ちょっとただ者じゃない感じの美人だった。
身柄(拘置所)。刑務官は、若い女性と中年男性で、女性のほうだけ半袖だった。女性は若い美人。前に見かけた彼女?
懲役3年、未決20日算入、覚せい剤8袋没収。
裁判官 「二度と裁判所へ現れないように。これでヤメないと(刑務所を)出たり入ったり、一生を棒に振ると思いますよ」
13時18分閉廷。
小廊下の奥の非常階段を駆け降り、地裁409号法廷(秋吉淳一郎裁判官)へ。13時30分から、交通ジャーナリストとして気になる「器物損壊」の新件へ。
被告人(身柄、拘置所)は、白髪で眉も白髪のお爺ちゃん。報道での印象とえらい違うな…と思ったら、13時25分から「窃盗」の判決が入ってたのだ。
通行人に抱きつき着衣のポケットから財布を抜き取る手口で、累犯関係となる前科もあり、懲役3年、未決30日算入。
それが終わって「器物損壊」。東京地裁のマニア諸氏(「マニア」という言い方、適当じゃないかもしれないが、とりあえず。以下同)が続々と集まってきた。おお~! なんかうれしいような、頼もしいような、言い難い気分。
被告人は在宅(つか非身柄)で、普通にマジメにこつこつやりそうな男性。車のタイヤをパンクさせた動機は、自宅前の道路が舗装されて(?)交通量が激増し、騒音等で引っ越しを考えるほどになり、警察などに相談したがどうにもならなかったので…ということらしい。追起訴があるとのことで(被害者を少し増やすんだろう)、20分足らずで閉廷。
現場近くの道路を私は昔、オートバイやトラックでよく走った。これは現場を見てこなければ。
思うんだけど、傍聴マニアって、たいてい個々に法廷から法廷へ動いており、かつ、東京地裁はめっちゃ事件数が多いから、傍聴したくてできない事件はいっぱいあるわけだよね。
もしも東京地裁の傍聴マニアが“傍聴結社”をつくって、情報を自在に交換できるようになったら、量の変化は質の変化をもたらす、と言ったのはヘーゲルだったか、たいへんなことになる…可能性があるんじゃない?
次回期日を決めるとき、主任傍聴人のスケジュールも裁判官は尋ねる、それも夢じゃないかも。だぁって、あれだけ国民に参加してほしいという(言うだけじゃなく罰則付きで強制参加させる)最高裁なんだもの。
霞が関倶楽部、霞っ子クラブに続いて、新たなグループ、たぶんものすごくゆるやかなグループなんだろうけど、そんなの誕生したら面白いんじゃないか。
まずはグループ名、霞っ子クラブの次だから、うーん、禿げっ子クラブ? ほっとけ、バカ野郎っ!
昨年だっけか、傍聴マニアの忘年会、新年会をおそるおそる提案したのは。マジでいっぺん試してみてもいいかもしんない。適当な幹事がいれば。
人気blogランキング ←5月20日2時30分現在、週間INが330で位~
ああっ、とうとう20日なってしまった!
5月20日(水)、日比谷公園の霞門(厚労省と弁護士会館の前)に19時集合
「裁判員制度はいらない!大運動」のデモだよ~ コースはリンク先を
16時頃に傍聴が終わって19時まで間が持たない、という方は、裁判所の向かい、総務省の地下の食堂で、そばでも食べつつ一杯やるといいです。ゲソ揚げとか、つまみもたくさんある。
あの庁舎は、最近急に変わってなければ、入館票に「行き先:食堂」と書いて入館パスの交付を受けられる。たしか17時30分から飲ませるはず。それまで、売店でペンのインク芯を買うのもよし。文房具の売店は1割引。
総務省のそば食堂は、地下の外務省側。その前を素通りして、奥へ奥へと入っていくと、まず右手に喫煙室があり、コンビニとかマクドナルドとか、店名は忘れたけど他の食堂とか、いろいろある。そのへんから1階へ上がり、もっと奥へ行くと、国土交通省の食堂とかある。そっちは、夕方以降に酒飲ませる店があるか、最近は確認してない。
どうです、探検したくなったでしょ(笑)。探検して一杯やったら、さて、デモだ
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