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2009年5月21日 (木)

裁判員制度 苦い毒薬

5月21日(木)

 

 最も簡単な風邪予防策は、喉の粘膜を乾燥させないこと、いつも濡らしておくことらしい。だから私は、電車ではガムを噛むかアメをなめるかし、裁判所ではしょっちゅう冷水器で水を飲んでるょ。昼下がりの濡れた粘膜…なんか、やらしいぞ。

 

 10時から東京地裁803号法廷で、4月16日に第1回を(そのときは405号法廷で)傍聴した「器物損壊」の第2回公判。
 制服の女子中学生がたくさんいた。審理なのに、なんで?
 今日は月島署の警察官2人を尋問。まずはがっちりした巡査部長から。
 10時40分、新人の女性検察官からの主尋問が終わったところで、そっと退出。

 

 弁護士会館の5階で11時から「裁判員制度はいらない!大運動」の記者会見。
 ちょっと顔を出してすぐ裁判所へ戻ろう、と思ってたんだが、そうはいかなくなってしまった。リンク先に写真あり。

 

 「良薬は口に苦し」という言葉がある。苦くても飲まなきゃいけない、それはなぜ? 病気を治すため、だょね。
 裁判員制度は、国民の8割か8割以上が嫌がってる。苦いと言ってる。だけど飲まなきゃいけない、国はムリヤリ飲ませようとしてる。それはなぜ?
 何も知らずに漠然と耳にするだけなら、なんとなく「苦い良薬」のようにも聞こえる。だが、具体的に中身を知れば、「え~っ、そんなぁ。そりゃおかしいでしょ」ということばかり、知れば知るほど…。何より、その「良薬」の効能とされるものを実現するためには、他にいくらでも方法があるだろうに、なんでこの「薬」――つまりくじに当たった国民に重大犯罪を裁かせる、国が国民を罰則付きで強制動員――なのか、まったく見えない。
 最高検の裁判員公判部長は、「自己責任の社会」との関係で裁判員制度の必要性を説いている。
 良薬は口に苦し、毒薬も口に苦し。いや、毒薬は耳に甘し、かな?

 

 終わって大急ぎで、東京簡裁728号法廷、11時15分からの「道路交通法違反」の新件へ。
 法廷まで10数歩というところで、法廷からマニア氏が出てきた。げっ、まさか そう、そのまさかだった。もう終わってしまったのだ。きぃ~っ。
 でも、マニア氏から詳細を聞けて助かった。ありがとね~。
 久々のオービス事件、首都高速4号線下り、たぶん赤坂付近の三菱RS-2000による63キロ超過(測定値123キロ)だという。次回は菅井宗一さんを証人尋問らしい。ほんと久しぶりだょ、オービスの真っ向否認は。

 

 さぁ、これで帰ろう、昨夜も4時間ほどしか寝てないし。…が、悩みに悩んだ末、とりあえず地下でかけそば大盛り290円。そして…。

 

 13時10分から地裁529号法廷(田村政喜裁判官。私はお初)で「詐欺」の判決。
 懲役5年6月、未決300日算入。
 融資金詐欺だった。DMで融資金の申込みを募り、ひっかかると、審査は通ったが連帯保証人が必要だ、居ない場合は保証協会に保証金を振り込んでください、などの手口で次々と…。事件が14件目になったところで、もうダメ、出る。

 

 13時30分から地裁414号法廷(深沢茂之裁判官)で「自動車運転過失致死傷」の判決。
 睡眠不足で疲労した体で、翌日の仕事のことを考えながら普通貨物を運転、赤信号を看過して40~50キロの速度で交差点へ進入。交差点入り口横断歩道を横断中の50歳と42歳の男性をハネ、50歳の男性のほうを外傷性腹腔内臓器損傷で死亡させたのだという。
 禁錮3年、執行猶予5年、訴費不負担。被告人は23歳だという…。

 

 13時30分から地裁432号法廷で「道路交通法違反等」の審理があり、「等」はいったい何だろう、と行ってみる。
 ところが、覗き窓から見えた範囲では、20席の法廷が18席まで埋まってた。証人尋問をやってたから、実質19席埋まってるわけか。
 今日はたいがいの法廷がやたら暑く、疲れた体でそんな窮屈なとこへ入ってもなぁ、と帰ることに。そばを食べずにとっとと帰ればよかったか…。

 

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裁判員制度」カテゴリの記事

コメント

 そうですね! 睡眠不足による抵抗力の低下、これがいちばん危ないかも。気をつけます~。

 知財部の裁判官、たしかに豪華な経歴! びっくりですね、ありがとうございます。
 ただ、そういう経歴の裁判官には、行政事件や刑事事件を扱ってほしくないです~。

 裁判員制度については、もちろん賛否両論あるにしても、一般的にいえば、無関心から脱すれば(=中身をよく知れば)反対の声がさらに強烈になるだろうと私は見るんですけどね。
 ともあれ、今後ともよろしくお願いします~。

「裁判員制度」について,無関心な方々が,意外に多い事,私はとても,残念に思っています。さっき私は「テレビが設置されてる定食屋さん」で、食事致しましたが、お客さんは,「裁判員報道」の時は無関心なのに,「新型インフルエンザ報道」に切り替わった瞬間,TV報道に,耳を傾けていました。私は「新型インフル」なんて、自分に関係ないと考えています(⇒私の,この発想も問題ありますね。反省!今井さんも、睡眠時間4時間ではなく,たっぷり睡眠取り,「新型インフル」の発症,何としてでも防いでください。)東京地裁でも、「分厚いマスク」着用した、関係者さんが増えましたね。私は一昨日,東京地裁・民事46部=知的財産部にて、「被告さんが、原告会社からの退職・転職時『企業秘密までも,持ち出したか否か?』の壮絶な民事裁判・証人尋問」を傍聴。証人の中には、分厚いマスクを着用されている方もおられました。尚,裁判官のキャスティングは超豪華メンバーでした。裁判長は、大鷹一郎部総括判事さん(元法務省民事局課長)・右陪席は大西勝滋さん(元法務省大臣官房参事官)・左陪席は関根澄子さん(元法務省検事として,カンボジアの,法整備を指導された方⇒ミャンマーも,早く[民主化実現]すればいいのにな….その暁には,関根裁判官みたく日本から法律顧問が派遣されるのにな…)でした。おっと、またまた,長い文章になってゴメンナサイ!言いたいことは、A:[裁判員制度について、多くの方々に興味を持ってほしい.新型インフル同様に]B:[裁判員制度につき,今井さんみたく、反対でも,私みたく賛成でも,どちらでも良いから]と言う事です.長々とスミマセンでした。

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