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2009年6月 1日 (月)

同意するが必要性なし、と検察官

6月1日(月) そのone

 月曜は東京簡裁は原則開廷がない。
 だから裁判所(東京・霞が関の裁判所合同庁舎)へ行かなくていい。
 …のだが、じつは金曜17時頃、または月曜の任意の時間帯の数分間、または火曜の遅くとも9時55分頃、裁判所に居なければならない事情がある。
 先週金曜の17時頃は、裁判所に居なかった。今週火曜は、できれば裁判所へ行きたくない。そうすると、今日行かなければならないではないか。shock

 13時30分から東京高裁717号法廷で、「店の従業員数人と一緒に男性の勤務先のホストクラブに押しかけ、男性を取り囲んで飲酒を強要。短時間に多量の酒を飲ませ、急性アルコール中毒で死亡させた疑い」で逮捕されたと報じられた被告人の、「傷害致死」の控訴審第1回がある。
 どうせ裁判所へ行くならそこから…とは思ったが、締切りをちょい過ぎた頼まれ原稿がもう少しで書き上がるので、そっちの傍聴は霞っ子クラブの毒人参さんにお願いし…。
 以下は霞っ子クラブの、つい最近出た最新刊。

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clip 14時30分から東京地裁713号法廷で、前々から気になってた「道路交通法違反、危険運転致傷、覚せい剤取締法違反」(第1回は確か1月20日)の、メモミスがなければ第7回の公判(審理)。合議。裁判長は福崎伸一郎裁判官。
 この被告人の氏名は、あるオービス事件の被告人と同姓同名だが、まったく違うタイプの人物だった。
 暴力団の、組員か何か関係者らしく、勾留中に結婚し、妻の子ども3人と養子縁組したのだという。傍聴席には、妻と、4歳くらいの女児と、10歳くらいの男児と、乳児を抱いた娘さんがいた。乳児が妻の子か、娘さんが子で乳児は娘さんの子か…。被告人は、とくに4歳くらいの女児のほうを見て、にっこり、愛しくてたまらない風だった。非常に心温まる光景だった。いいよね~。

 検察官(事件記録を、音を立てて机に投げ出す男)が、甲23号証を取調請求。『図解交通資料集』から、車の停止距離の写しだそうだ。それ、私も持ってるよぅ。

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裁判長 「弁護人、ご意見は」
弁護人 「同意します」

 弁護人のほうは、示談関係の領収書と示談書と、婚姻届けと、検察官手持ち証拠の員面(司法警察員面前調書)を複数通、取調請求。
裁判長 「検察官、ご意見は」
検察官 「すべて同意しますが、ただ、乙(員面)は被告人質問と重複するので、必要性なし、と」
 ええっ? 必要性がないなら不同意ではないのか。なのに同意って、どゆこと? 「同意」と「必要性がない」とは両立しないのでは?
 裁判長も当然、苦笑しつつそこを突っ込んだ。
検察官 「証拠能力はあると思いますが、必要性がないので…」
 裁判長は最初、右陪席(太田寅彦裁判官)とひそひそ話し、次に左陪席(棚橋知子裁判官)とひそひそ話した。どう突っ込んでも、検察官の意見は変わらない…。
 4歳くらいの女児が傍聴席で可愛い仕草をし、被告人はそれを見てニ~ッコリ。この被告人、背が高く、顔の彫りが深く、かつ、なんともいえない存在感があり、じつに格好良いのだった。
 私は、「裁判長っ!」と手を挙げたかった。

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傍聴人 「裁判長! ここはですね、検察官は同意したうえで、必要性は乏しいとの意見を述べたと、そういうことでどうですか」
 暇だったので、そのように傍聴ノートに書いたょ。
 やがて、裁判長が言った。
裁判長 「同意するけれども、必要性について慎重に判断してほしい、と?」
検察官 「あ、そういうことです」

 13時48分、同意書証の要旨告知がやっと始まった。
 それによると、被告人は無免許で、40キロくらいで運転中、赤信号を無視して、20キロくらいに減速して左折…そのとき事故が起こったらしい。治療費は1万8130円と言ってたから、被害者のケガは軽かったようだ。ほっ。ま、じつは他にもっと払ってるのかもしれないけども。
 とにかく「危険運転致死傷」は、被害者の死傷の程度とは関係ないのである。以下、太字は今井。

(危険運転致死傷)
第二百八条の二  アルコール又は薬物の影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させ、よって、人を負傷させた者は十五年以下の懲役に処し、人を死亡させた者は一年以上の有期懲役に処する。その進行を制御することが困難な高速度で、又はその進行を制御する技能を有しないで自動車を走行させ、よって人を死傷させた者も、同様とする。
 人又は車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の直前に進入し、その他通行中の人又は車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって人を死傷させた者も、前項と同様とする。赤色信号又はこれに相当する信号を殊更に無視し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって人を死傷させた者も、同様とする。

 15時、妻の証人尋問が始まった。前回に引き続き、だそうだ。
 しかし15時04分、私はそっと出る。15時30分から地裁533号法廷で…。

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