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2009年6月 3日 (水)

人を裁く者の覚悟!

6月2日(火)

 「岩手17歳女性殺害事件・岩手県警疑惑の捜査」に立ち向かう「たった一人の捜査本部」。
 「殺害された佐藤梢さんの祖母インタビュー」がアップされた

 10時から東京地裁711号法廷(市川大志裁判官)で「脅迫、威力業務妨害」の新件。
 被告人は身柄(留置場)、31歳。折り目のぴしっとしたスーツ。口元がなんとなく文句ありげな…。ま、シチュエーションの分は大いに差し引かねばならないが。
 検察官による起訴状朗読と冒頭陳述と書証の要旨告知から聴き取れたところによれば…。
 2007年11月からタクシー運転手を始め、同年12月に乗せた客に腹を立て、客が携帯電話で話した内容から客の姓と勤務先を知り、2008年2月頃から公衆電話により勤務先へ執拗な嫌がらせを始め、2008年10月、脅迫した…。また、タクシーの営業成績が上がらないことから鬱憤(うっぷん)をつのらせ、同僚の成績が良いことをねたんで、前出の客からを装い、「あなた先日、品川駅のホームで女性のスカートをめくり上げたでしょ」とメールし、同僚が気にしなかったことから2008年11月、「殺すぞ、てめぇを撃ち殺すからな、本気だぞ(表記不明)」などとメールで脅迫した…。
 傍聴席に母親らしき女性がいて、相当に思い詰めているのか、隣の若い女性(被告人の妹?)が背中をさすっていた…。
 追起訴があり、続行。10時23分閉廷。

 『裁判中毒』で、地裁の平均開廷回数は2.7回と紹介したが、追起訴が平均をだいぶ押し上げているのではないか。

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 時間が空いてしまったので地裁802号法廷(佐藤晋一郎裁判官)へ。10時30分から「強制わいせつ」の判決。
 被告人(身柄、拘置所)は背が高く、だいぶ年配。
 ヤクルトの訪問販売の女性(22歳)が顧客を逃したくないことにつけ込み、部屋に上がって昼食をとらせ、帰り際、振り払われたのに3度背後から抱きつき、左乳房をわしづかみにするなどしたのだという。
 50万円を払って示談成立。懲役1年6月、執行猶予3年。

 同じ法廷で10時50分から「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反」の判決。
 被告人は在宅(保釈?)。若い。大学からの帰り、JR総武線の電車内で、左前方に20歳の女性が背を向け立っており、ガラスに映った容貌が好みだったので触りたくなり、後方からスカートの中に手を入れ、太ももを6分間にわたり断続的に触ったのだという。被害者により私人逮捕。
 同種痴漢で検挙歴2回、罰金前科1犯。40万円で示談。
 懲役6月、執行猶予3年。

 11時から東京高裁720号法廷(安廣文夫裁判長)で「窃盗」の判決。
 この被告人は、2005年6月に東京簡裁(堀内信明裁判官)で傍聴した「窃盗」(渋谷のHMVでDVD1万2600円を万引き。懲役1年、執行猶予2年)の被告人(当時26歳。家庭の事情が複雑らしい)と同姓同名なのだ。それで傍聴にきたのだ。
 被告人は体調が良くないそうで不出頭。
 2005年6月に「窃盗」で懲役1年、執行猶予2年の判決を受け(やっぱりそうだった!)、2007年5月に「窃盗」で懲役1年2月の判決を受け、服役。仮釈放後、定職に就かず、父親にカネを無心してマンガ喫茶等に…。ゲームソフト8点、4万7680円相当を、手慣れた手口で窃取したんだという。
 原判決は懲役1年4月。量刑不当の主張。
 控訴棄却、当審における未決10日算入。訴費不負担。

 続いて11時10分から「詐欺、道路交通法違反」の控訴審第1回。
 控訴の趣意は事実誤認。
 報道によると、「学習塾フランチャイズチェーン」の話を持ちかけて60万円を詐取したと逮捕されたが、「だますつもりはなく、生徒が集まらなかっただけ」と否認しているらしい。
裁判長 「弁護人、とくに事実の取調べは…」
弁護人 「原審の記録でお取り調べを…」
 11時13分閉廷。次回判決。

 地裁713号法廷(菱田泰信裁判官。高裁刑事5部で右陪席もやってる)へ。11時19分頃に入ると、え~っ? 前の「傷害」の被告人質問を、それも弁護人からやってるところだった。
 隣室の住人(精神疾患)が夜中にたてる、パソコンのキーボードを叩くようなカチカチ音に悩まされ、自分の風呂の音が迷惑で嫌がらせされているのかと、風呂は週1回、午後3時頃しか入らないようにしたが、カチカチ音は続き、ある日、友人たちと飲酒したあと、隣人宅へ行き、問い詰めたが否定されてカーッとなり、ネクタイをつかんで自室へ連行、さらに問い詰めたが否認されて激昂、顔面を数回殴り、包丁を持ち出して顔面を数回切りつけ、大量の出血を見て正気に返り、自ら119番通報、臨場した警察官に自分がやったと告げたんだという。
 自首が成立。10年前に同様の傷害で前科1犯。20万円を支払い示談。
 求刑は懲役1年、包丁没収。
 11時30分までの予定が、11時45分閉廷。

 続いて、11時30分からの予定の「脅迫」の判決。
 被害者は集英社(の社員2名?)。報道された事件だ。
 被告人(在宅。保釈?)は、小顔で小柄な、見た感じ、お爺ちゃんだった。
 2002年にも、集英社に対する(報道によれば)「恐喝」で執行猶予判決を受け、その猶予期間が満了するや、復讐心をおさえきれず、原因は集英社にあり自分は正当であると、右翼団体であることを暗に臭わせ…なのだそうだ。

 判決は、懲役1年6月、執行猶予5年
 実際には団体的背景は存しないこと、今回は恐喝ではないこと、被害者が宥恕(ゆうじょ)していることなどから、再びの猶予判決にしたんだという。
裁判官 「宥恕して、あなたが(集英社への食いつきを)ヤメてくれるんであれば…。裁判官が実刑にして、また被害者を逆恨みされたら困る。裁判官に逆恨みするんだったらいいけど」
 おお~ これには私は感動した。
 壇上から人を裁くからには、その程度の覚悟はしてるということか。
 人を何年も何十年も刑務所へ送ったり、死刑を宣告したり、あるいは無罪や軽い刑にして被害者・遺族から恨まれたり、そういうことをするんだから、ま、当然っちゃ当然なのかもしれない。

 でも、裁判員はどうなんだ。
 駐車監視員が警察官より罵声を浴びやすいように(この本参照)、裁判員は、裁判官よりもっと狙われやすいはず。

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 とくに地方では、裁判員がどこに住んでどこで働く何さんだか、明らかになりやすいだろう。
 裁判員も、壇上から人を裁くわけだが、同様の覚悟はできているのかな?
 そもそも裁判員制度は、そうした覚悟のことなど、国民の気持ち、考えをよく聞いたうえで出てきたのかな?
 全国で「タウンミーティング」をやった? あれはサクラを集め、国に都合の良い質問を与えて質問させるイベントだったよね…。
 結局、裁判員制度の実体は、「司法改革」なんかじゃなくて、国が国のために行う「国民改革」にほかならないという、そこへ行き着いてしまうんだと思う。

    裁判員制度はいらない!大運動

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 11時53分から、11時40分からの予定の「傷害」の判決。
 被告人(在宅。保釈?)は、見た目水商売風の若者だった。
 相当酒に酔った被害者が手拳で数発殴ってきたので、被告人は反撃、最初の一撃で被害者は仰向けに倒れたのに(そこまでは正当防衛)、倒れたあとも、被害者の頭部、顔面付近を蹴りつけたことは、過剰防衛に当たる…。
 懲役1年6月、執行猶予3年。11時58分閉廷。

 今日はお弁当。つか昨日「墨繪」(すみのえ)で買って半分食べたフランスパン280円、の残り。
 それをかじりつつ(硬ぇっ!)、午後の予定を再確認したところ、どれもどうしても傍聴したいわけじゃないことがわかり、とっとと裁判所をあとに。
 帰宅して、有酸素散歩約1時間。
 公園のベンチで、カミュの『異邦人』の、ムルソーがアラビア人を射殺して予審判事の取調べを受け始めるところまでを読んだ。

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