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2009年6月19日 (金)

医師法違反と業務上失火

6月18日(木)

 10時14分頃、5階の大廊下を歩いていくと、南端の東京簡裁534号の付近から1人、また1人と出てきた。
 まさか、前の「窃盗」(10時~10時45分)からもう満席sign02 入れずに出てきたsign02
 いや、前の「窃盗」が追起訴続行で終わり、いったん法廷を閉めることになったのだった。ほっ。なんだか最近いつも、前例のない最悪が頭に浮かびハラハラしてしまう。困ったもんだ。

 1階へ下りて喫煙所へ行くと、阿曽山大噴火さんがいて、やっぱりこれから534号へ行くという。私がそわそわ一服して「お先に」と出ると、驚いた顔をしてた。
 トイレへ寄ったり冷水器で水を2度飲んだりして534号法廷へ行くと、もう3人が並んでて、2番目は阿曽山さんだった。あのあとすぐに喫煙所を出たんだな。
 10時33分、ドアが開くと、直ちに6席が埋まった(今井含む)。
 結局、満席にはならなかった。東京簡裁でこの5年くらいで初めての罪名なのに。

clip 10時45分から簡裁534号法廷(武内晃裁判官)で「医師法違反」の新件。
 被告人(在宅。39歳)は、以前東京地裁で有罪判決を受けた医師(医業停止中?)だ。その有罪判決は、報道によれば2007年2月。本件は、起訴状によれば、2007年4月と5月に、患者2名に対し診察せずにリタリンなどの処方箋を交付したという事件。
 簡裁へ出てくるってことは、罰金相当の事件なわけだ。
 以下、医師法(太字は今井)。これかな。

第二十条  医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せんを交付し、自ら出産に立ち会わないで出生証明書若しくは死産証書を交付し、又は自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。但し、診療中の患者が受診後二十四時間以内に死亡した場合に交付する死亡診断書については、この限りでない。
第三十三条の二  次の各号のいずれかに該当する者は、五十万円以下の罰金に処する。
 第六条第三項、第十八条、第二十条から第二十二条まで又は第二十四条の規定に違反した者
 第七条の二第一項の規定による命令に違反して再教育研修を受けなかつた者
 第七条の三第一項の規定による陳述をせず、報告をせず、若しくは虚偽の陳述若しくは報告をし、物件を提出せず、又は検査を拒み、妨げ、若しくは忌避した者

 罪状認否。
被告人 「はい、そのようなことは行っておりません」
 弁護人は2人。座席の位置からして主任弁護人は、高価そうな良い色のブレザーの、首がきれいに長い、おしゃれな女性。
 弁護人は、起訴状には処方箋交付の日時・場所の具体的な特定がなく、それを待ってから認否する、と言い、検察官は、その(そこまでの特定の)必要はないと言い、裁判官は、訴因の特定に関して欠くものはなく(検察官に対し)釈明は求めないと言い、すると弁護人は、検察官の冒頭陳述を聞くまで意見を留保すると言い、結局、この法廷の次の公判までの時間で、期日外の打ち合わせをしようということに。
 10時59分閉廷。いったんドアを閉めることに。

 さて、また一服してこようか…と思ったが、傍聴人の1人がもうドアの外に張り付き、うぅ、次の罪名は東京簡裁で(私は)初めてどころか、拙著『裁判中毒』に「レアな罪名」として上げた罪名の1つ。これを見逃したらもう一生傍聴できないかも、という罪名なのだ。私もその傍聴人のあと、2番目に張り付くことに。
 11時24分にドアは開き、11時27分の時点で傍聴席(20席)は3分の1も埋まらなかった。あぁもぅ、私は何をやってんだか…。

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clip 「医師法違反」の打ち合わせが長引いたか、11時30分からの予定の「業務上失火」は11時34分に始まった。
 木造2階建て、併用住宅の土間で軽鉄材同士のアーク溶接の作業を行っていた際、金属粒子の火花により火災等起こらないよう、ベニヤ板でようじょうしていたが不十分で、燃えやすいウレタンを巻いた柱に火花が燃え移り、消化器や水を入れたバケツの用意をしておらず、火はあっという間に柱を伝って天井まで燃え移り、付近8棟を焼損させた、総被害額は4687万1500円、という事件。

(業務上失火等)
第百十七条の二  
第百十六条又は前条第一項の行為が業務上必要な注意を怠ったことによるとき、又は重大な過失によるときは、三年以下の禁錮又は百五十万円以下の罰金に処する。

 その後、対人対物各5000万円の保険に入ったが、本件時は保険に入っておらず、子どもが5人もいて、仕事は少なくなっており、後片付けの費用約250万円は負担したものの、被害弁償はすすんでないらしい。
 略式命令を受けての、被告人本人からの正式裁判請求。だが、なぜ請求したのか、定かでなかった。おそらく、略式の罰金額が高すぎた、ということなんだろう。
裁判官 「今、収入は?」
被告人 「給料は70万円。税込みです」(被告人は一応自営)。
裁判官 「仕事はどうなの」
被告人 「今ちょっとヒマなもんですから、会社的にも厳しい状態で…」
 それだと、少なくとも記録上は、「厳しいけどとりあえず70万円入ってる」ってことになるのでは?
 直ちに判決。求刑通り(たぶん略式命令の金額通り、なのだろう)罰金50万円。訴訟費用は不負担。

 カネはすべて被害弁償にまわしたいとし、法定刑の罰金の上限の150万円にできるだけ近い額を何とか工面して被害者に支払い、どうか寛大なご処置をと略式に応じなければ、あるいは不起訴もあったろうに、と私は思う。
 拙著『改訂新版 なんでこれが交通違反なの!?』が広く普及してれば…。

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sleepy 地下でかけそば大盛り290円。4時間睡眠では午後はつぶれてしまうぞと、7階の一般待合室で、携帯電話のアラームをセットして、座ったまま仮眠。
 13時15分にセットしたアラームが鳴らず、目が覚めたのが13時22分。げぇっ、12時15分にセットしてたよ!

clip あわてて隣の東京高裁720号法廷、13時20分からの、6月2日に第1回を傍聴した「詐欺、道路交通法違反」の判決へ行ったが、当然もうとっくに始まってた。
 真っ向否認で控訴棄却、訴費不負担、という以外ほとんどわからなかった…。

clip 13時30分から東京地裁815号法廷(吉村典晃裁判官)、6月15日の第1回は傍聴できなかった「脅迫」の第2回へ、13時36分頃…。
 被告人質問をやってた。捜査では、被告人が荒川区役所の福祉事務所で暴れ、刺青を見せ、「カネ(生活保護費)を出せ、俺はほかの奴とは違うんだ、ぶっ殺すぞ」などと言った、となっているのだが、被告人はすべてをすらすらと否定するのだった。
 荒川区と台東区の福祉事務所には、すぐに警察を呼ぶマニュアルがある、という被告人の話が興味深かった。
 14時17分閉廷。

clip 15時から東京簡裁826号法廷(江波戸直行裁判官)で「道路交通法違反」の第2回。4月30日の第1回を傍聴せず、その後期日が入らず、1回で判決まで終わったのか、しまった…と思ってた事件だ。

 酒気帯びの否認だった。今日は若い警察官を証人尋問。
 否認の理由は、前夜の酒が残ってるとは思わなかった(酒気帯びの故意がなかった)というのか、検査値がおかしいというのか、あるいはその両方なのか…。次回、呼気検査を行った警察官を尋問することに。
 16時03分閉廷。

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