民事のトリビア事件名
暑い暑いと思ったら、もうそろそろ夏といっていい時期ではないか。近所のコミセンの屋外プールも、すでに始まってるし。
土曜はご相談等対応と有酸素散歩に費やしてしまい、日月は某弁護士事務所で、それぞれ別の秘密の会議があり、月曜のほうは終わってから酒をゴチになってしまったもんだから、もう原稿が押せ押せで。
今日(7月7日)は非常に面白い証人尋問を傍聴してきたが、書くヒマがない。
ということで、小ネタをちょっと。
裁判所へ行くたびに、東京地裁の民事部の行政部の開廷表をチェックしてる。
たまに珍しい事件名がある。
「放置違反金納付命令取消」ってのは多いが、「放置違反金減額」、これは珍しい。いくらに減額しろって請求なんだろう。
運転免許関係では、「運転免許証更新処分における一般運転者の区分取消等」、これも珍しい。3年免許の交付処分を取り消せ(5年免許にしろ)というのは聞いたことがあるが、こういう事件名の立て方は珍しい。
私は昔、駐車違反のレッカー移動の料金を請求するな、という趣旨の訴訟をやったことがある。
今、思うに、訴状の事件名をズバリ「駐禁レッカー料金を俺に請求すんな等」と書けばよかった?
どうも受理した事件名をそのまま開廷表に記載するようで、そしたら、民事の開廷表を毎日写してるあの娘さんとか、なんちゅうギャグだと、爆笑してくれたかも(あの娘さんはそんな昔からいないけどさ)。
「累積点数加点処分取消」、これも珍しい。点数登録に処分性はないと、門前払い的な請求棄却になるんだろうか。
あと、「不起訴処分取消」、これも珍しい。違反は無実であり、裁判できっちり無罪を勝ち取りたかったのに、検察官により不起訴(しかも起訴猶予)とされ、警察は違反点数抹消の求めを「無罪なら消すが不起訴なら消さない」「嫌疑なしなら消すが起訴猶予なら消さない」と突っぱねる、だから不起訴を取り消せ(起訴しろ)…という事件なのかな?
以上、あとで記録を閲覧してみようかと、事件番号等ぜんぶメモしてあるよ。
ほか、変わったものとしては、
「監視,虐待,人体実験停止」
「措置入院解除等」
「措置入院処分取消等」
「政策調整義務付け」
「政策調査費返還請求等」
などがある。措置入院のは、私が気づいてないだけで、ぽつぽつあるのかもね。
あそうそう、行政部の開廷表の原告欄には、東京都議会議員・後藤雄一さんの氏名が、相変わらずある。毎週あるかな? 時期によって違うかな?
行政部へ出てくるってのは、住民訴訟なんだろうか。
住民訴訟ってのは、都なら都へ「これこれの税金ムダ遣いがある。よく調べて都の会計へ取り戻してくれ」と住民監査請求をし、棄却されたときに起こす裁判だ。
後藤さんは住民訴訟で、何億円、何十億円の税金を都民のために取り戻してくれたことやら。しかも後藤さんは、代理人弁護士なしでやってるんだよね。某マニア氏によると、後藤さんの証人尋問テクニックは、なかなかのもんだという。
私が以前、警視庁赤坂署の参考人費用カラ支給の件で、住民監査請求をしたとき、そんなの初めてで、どうやっていいかわからず、後藤さんのパン屋を訪ね、住民監査請求書の書き方とか、近くの喫茶店で教わったのだ。その件は、棄却されて住民訴訟をやり(東京市民オンブズマンの弁護士さんが4人ついてくれた)、なんと完全に勝ってしまった。
おっ、そういえば間もなく都議会議員選挙の投票日…。
ちなみに、住民監査請求→住民訴訟、という手続きは、地方自治体にしかない。
国にも、国民監査請求→国民訴訟、という手続きがあったら、いったい何兆円の税金を取り戻せるやら、ひぃ~、気が遠くなるね(笑)。
もちろん、こんなことはいろんな人が言ってる。だけど、実現しない、させない、させてたまるか! なんてね(笑)。
さて、原稿を書かねば!
« 松浦亜弥さんが受けたという「裏講」 | トップページ | 法廷証言、今日で270回目! »
「民事の裁判」カテゴリの記事
- 今日のパンティ何色? 今まで彼氏何人いる?(2024.04.24)
- 知財高裁へ初めて行った件!(2023.10.24)
- 誰、刑弁教官、調べりゃわかる、法廷に立ってもらおうか(2023.04.29)
- 発信者情報開示の裁判が普通にぽつぽつある件(2022.05.23)
- 控訴人岡本夏生さん、被控訴人ふかわりょうさん、判決(2022.04.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント