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2009年7月 4日 (土)

「もう一度やり直す」という夫を信じて妻は

 起きる時刻を間違えて、例の「道路交通法違反、危険運転致傷、覚せい剤取締法違反」に間に合わなくなった。例の“裁判所内の女子トイレでシャブ”に関連してるらしいこの事件の判決を、見逃した。
 そんならもぅ、11時からの「脅迫」(被害者は素敵な若奥さん)の第3回も、いいやもぅ…。ということで少し仕事をして…。

 

 13時30分から、普段傍聴しないものをたまには、と東京地裁416号法廷(稗田雅洋裁判官)、報道された薬事法違反」の新件へ。
 でも、やっぱりこういうのは、こう言っちゃ何だが、私は苦手だ。甲号証の要旨告知が延々と続くなか(検察官の机上の記録は2000枚くらいあったんじゃない?)、13時55分頃、そっと出て…。

 

 13時58分頃、東京簡裁728号法廷(磯和幸隆裁判官)に入ると、13時30分からの「窃盗」の、証人(被告人の妻)に対する弁護人からの尋問をやってるところだった。

 

 被告人は、2005年に結婚したとき、パチンコ狂いによる借金300万円があり、妻が自分の貯金で精算。被告人はもうパチンコはしないと誓った。が、「たまたまやって勝ったり、そういうのに嵌っちゃって」また借金。その返済に追われ、老婆を狙ってひったくりをくり返した…というふうな事件らしかった。
 妻は、夫の逮捕を知るや弁護士を直ちに手配する一方、もう離婚も考えた。しかし、勾留中の夫に多いときで週に3回、少ないときでも週に1回、面会し、さらに手紙をやり取りするなかで、これが最後のチャンス、「もう一度やり直す」との夫の言葉を信じ、夫の兄といっしょに合計100万余円の示談金、約150万円の保釈金を用立て、離婚せず夫を見守るんだという。被告人は保釈後、パチンコ依存症のカウンセリングも受けており、ほとんど休みなく働いてるんだという。犯行は最悪としても、その後の情状は最高じゃないかと思えた。

 

 妻は――こういうシチュエーションにおける個人的印象で恐縮だが――容姿端麗とは到底いえず、しかし、こんなすごい女性はいない。今回のことで、雨降って地固まる、とびきり幸せな夫婦になれたらいいね。もしもまたこの妻を裏切るようなら、あんた(被告人)はもう人間じゃねーよ、と偉そうに思ったス…。
 求刑は懲役2年6月。14時28分閉廷。

 

 8分遅れで同法廷で、14時20分からの「道路交通法違反」の新件。
 8分遅れてるのに、被告人(在宅)がいない。14時39分、やっと来た。薄青のジーンズに白Tシャツ。46歳。足をゆらゆらさせたり頭をかいたり、終始どこか動いてた。
 公安委員会の運転免許の交付を受けないで普通乗用自動車を運転…。
 被告人は、そこに引っかかった。交付は受けた、受けたけれども更新期限を徒過して失効したにすぎない、そういう認識らしかった。
 それはダメだょ。有効期間がある運転免許、の交付を受けたのであって、有効期間が過ぎたら新しい免許の交付を受けなければならない。それをせずに運転すれば、交付を受けずに運転したことになるのだ。
 その趣旨のことを検察官が説明。

 検察官請求の書証を、弁護人(前にもどこかで見たなぁ。法テラスの制度になってから、国選をやる弁護士は限られてきたのか?)は全部同意。検察官が甲1~7号、乙1~7号の要旨を告知。

 通常は略式で終わる事件が公判廷へ出てきたってことは、「うっかり失効」の主張なのか? 無免許運転は過失犯の処罰規定がない。過失だから無罪、との主張なのか?
 どうも、捕まったときはその主旨の主張していたらしい。だが、じつは失効2日後、28キロ超過で捕まり、そのとき失効が発覚、その無免許運転は起訴猶予で終わったのだという。本件はその約5カ月後、Uターンの違反で発覚した無免許運転。もう「うっかり」は通用しない。
 被告人としては、失効後6カ月間は「うっかり失効」とされて学科・実技試験免除で免許を再取得できることから、刑事処分のほうもその6カ月間は許される、との認識だったのか。わかんないけど、公訴事実はすべて認めるってことで進んだ。

 弁護人は、被告人質問の前に証人尋問(被告人の息子)を請求。
 証人? 傍聴席は私1人。
 証人は「体調不良」で来られなかった、だから証人尋問も被告人質問も次回やりたいと弁護人。
 このあとが面白かった。要するに、ぶっちゃけ、こういうものは罰金(たぶん20万円)で決まりなのであり、証人尋問をやってもやらなくても、つまり続行してもしなくても結果は同じ、被告人質問だけやって直ちに判決とするのが相当であり、しかし裁判官も検察官もまさかそうは言えず、弁護人は重要な情状立証だからとあくまで証人尋問を求めるのだった。
 息子が出廷することは、そりゃ再犯防止のために有用だろうから、検察官としは「不必要」と言えず、裁判官も「不必要ゆえ請求を却下」とできず、結局、次回証人尋問と被告人質問をやることに。
 そして次回期日を…。
 7月17日は弁護人が名古屋へ出張。7月10日15時10分は、弁護人が15時から民事が入ってるからと差し支え。7月15日15時10分は、弁護人が民事が入ってるからと差し支え。7月8日16時は、弁護人が14時から事務所の会議が入ってるからと差し支え。7月10日16時に落ち着きそうになったとき、
被告人 「7月10日は私ちょっとムリです、終日」
 仕事で熊谷へ行かねばならないんだという。
 ようやく決まって15時23分閉廷。

 

 いったん帰宅するつもりだったが、もういいや、このまま裁判所にいようと、16時からの408号法廷、「児童福祉法違反」の審理へ、15時50分頃行ってみた。
 ドアに満席札が。まさかと開けて見ると、20席の傍聴席はぎっしり満席だった。若い学生風男女が多い。この時間、他に開廷が少ないから、裁判所ビル内にいる一般人の多くがここへ押し寄せちゃったのか?
 じゃ、他の用を済ませておこう、と法廷を離れるとき、女性検察官および修習生たち数人とすれ違った。検察官は法廷の前で満席札を見て、「なんで満席なの」と驚いてた。

 16時30分から、408号の隣の409号法廷(こっちも20席)で「道路交通法違反」の判決。408号はすでに消灯し、満員札が外されていた。
 こんなの誰も傍聴しないだろうと16時25分に409号へ行ったら、11~12人くらいが席を埋めてた。はは~、408号が終わって隣へ流れてきたのかな…。

 判決は懲役10月、執行猶予3年。
 「道路交通法違反」で10月は異様に重い。酒気帯び罰金前科ありの、4月3日と5月21日の酒気帯び2件だという。2件とはいえ、10月は重い。やっぱり、2007年9月19日の厳罰化以降、酒気帯びの量刑は重くなった、その影響なのだろう。
 16時33分閉廷。

 18時過ぎ、某週刊誌記者氏と某氏とで、新宿で打ち合わせ。どの店に入ろう。新しくできたこのビルを見てみよう、ここにしようか、と入ったのが「農家の台所 新宿3丁目店」。
 びっくりしたな~、ここは いろんなとこで酒を飲んできたが、こんな店はねーよっ ま、国立恵比寿にあるそうだが、私は知らなかった。
 野菜のサラダバーってのが最高。旨くて珍しい。肉や魚もお洒落で旨い。どこからどこまで凝ってる。お客はほとんど女性かカップル。男3人なんて私らのみ。うわあ。

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