裁判員裁判はプレゼンの腕前発表会?
8月4日(火)
前夜22時過ぎに寝て、1時過ぎに目が覚めた。しょーがない。起きて仕事して、朝方少し寝ようか…。
しかし寝る暇がどうにも取れず、通勤ラッシュの電車で8時40分頃、裁判所へ。裁判員裁判全国第1号の第2回公判の、傍聴券の締切りが9時。
今朝は、門前の報道陣は、昨日よりがくんと少なかった。
地下鉄の出口から正門へ向かう歩道の右側が、正門へ近づく辺りでカラーコーンにより区画され、傍聴券交付所(要するに抽選の締切りを待つ場所)への誘導路とされており、数人が「裁判員ネット」の薄緑色の怪しいチラシを撒いていた。
交付所には、たぶん500人を軽く超える人がいて、さらに後から後から続々とやってきた。
X人で来た、1枚でも当たればいいんだけど、という主旨のことを言ってるグループがよくいた。自分が傍聴したくて17時まで時間を空けて来た人は、ごく少数なんだろう。
9時頃、職員が発表した。一般の傍聴席は(全98席のところ)57席。締切りまでに並んだのは1640人。
昨日は2382人だったから、やっぱだいぶ減った。もっと減るかと思ったのに。
傍聴席の割り当ては、昨日は58席だった。なんで1席減ったのか。謎だ。
9時07分頃、私がいる群れの辺りがぞろぞろ動き出した。
57席に1640人。倍率は約29倍か。私は正直、そりゃあ傍聴したいけど、外れてもいいや、外れるほうがいいかもしんない、という気持ちだった。
だぁって、睡眠約3時間、昨日が2時間半弱。10時から昼休みを挟んで17時まで予定されてる公判を起き続けていられるはずがない。かなり深く居眠りするはず。鼾(いびき)をかくかもしれない。
1階の自販機にある「冴えるBLAK」140円は、経験上けっこう効くけど、もしも17時まで覚醒し続けたら、過労で死んじゃうかもしれない。死なないまでも、だいぶ禿げるに違いない。なに? 今さら少々禿げても誰も気づかない? うるさいですっ。
数列でぞろぞろ進みながら、当選番号が掲示されてるボード(1つだけ)のそばを通過。首尾良く外れた。かすりもしなかった。
とりあえず裁判所へ入りたかったが、そのままぞろぞろ正門を出され、地下鉄口へ向かって10mくらい歩かされ、カラーコーンが切れたところでUターン。
正面玄関は長蛇の列か。いや、ガラガラだった。1640人のほとんどは抽選のために動員されただけの人たちだったのかな。
裁判所(東京高地簡裁)の1階ロビーに入ったのが9時20分頃だっけ。傍聴マニアないし傍聴監視人諸氏も、みな外れ、いや、1人だけ当たってた。おお~!
今日も開廷は極端に少ない。とくに民事はハデに少なく、行政部は開廷なし。
10時から地裁409号法廷で「自動車運転過失傷害、道路交通法違反」(たぶんひき逃げ)の新件があるけど、20席の狭い法廷。どうせぎっしり満席の中で居眠りしてもしょーがない。
さてもう帰るか。と念のため予定をチェックしたら、なんと、午後から「特別公務員暴行陵虐」の控訴審第1回があった!
「特別公務員暴行陵虐」は、毎年、全件不起訴、またはほぼすべて不起訴。公判廷へ出てくるのは滅多に見られないのだ。うわぁ、午後まで残らざるを得ない、ひぃ~。
やはり外れたという某週刊誌の記者氏と、日比谷公園のグリーンテラスで、ラーメン580円を食べながら、打ち合わせというか雑談。
10時半頃か、裁判所へ戻り、地下の郵便局へ寄ったり、書店で『冤罪File』の最新号(漫画バージョンなんだね!)を買ったり、1階ロビーで、どの法廷もぎっしり満席で入れなかったというマニア諸氏と、「この時間にこんなとこで何やってんですか(笑)」と雑談。
そして11時30分、506号法廷に近い一般待合室で、携帯電話のアラームを12時20分にセットして目を閉じた。こんな姿勢で寝られるもんかと思ったが、たちまち眠りに落ち、50分間、熟睡。
東京高裁506号法廷(門野博裁判長)のドアは、13時ちょい前に開いた。早々並んだのは私1人。しくしく。
ま、いったん来て、悩んだ末、午後に何件か詰まってる簡裁のほうへ、悩みつつ行ったマニア氏もいたけど。
控訴審は被告人不出頭で数分で結審する可能性もあり、それを傍聴してからでは、簡裁の法廷(20席)へはもう入れなくなってしまう可能性があるのだ。夏休みの裁判所はたいへんなのだ。言ってること分かります?
13時10分から「窃盗」の判決。
2006年7月に「有印私文書偽造、同行使、詐欺未遂」で懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受け、2009年2月に豊島区内の書店で、換金目的で書籍10冊、1万695円相当を万引したんだという。
原判決は懲役1年2月。主張は量刑不当。
執行猶予は終わったかぎりぎり終わるくらいだが、控訴棄却、当審未決40日算入。
被告人(身柄、拘置所)は、「将来の夢に向かって頑張りたい」と言ってたらしい。どんな夢だったのか…。
続いて13時30分から「特別公務員暴行陵虐」の控訴審第1回。
被告人は不出頭。弁護人は、くしゃっとした感じで見た目60代なのだが、声が良く、頓珍漢な部分がまるでない、頼もしい感じ。
報道によれば、原審は宇都宮地裁(井上泰人裁判長)。「みだらな行為」については、女性の供述は信用できないとして無罪、同じ女性のわいせつ画像を携帯電話のカメラで撮影したことを「警察官としての自覚を著しく欠いた破廉恥な犯行で悪質」ととらえ、求刑懲役5年のところ、懲役1年、執行猶予3年と判決したそうな。
(特別公務員暴行陵虐)
双方控訴。検察官の主張は事実誤認と量刑不当。弁護人の主張は事実誤認。
検察官が書証5点と被害者の証人尋問を請求。弁護人が書証と被告人質問を請求。双方全部同意、然るべく。
次回、証人尋問と被告人質問をやることにして(おぉ!)、13時38分閉廷。
さぁ、これで今日はオシマイ。墨の繪で焼きたてのフランスパン280円を買い、電車内でかじりつつ帰宅。汗に濡れた衣服を洗濯して干し、16時頃か寝て、目が覚めたら外が暗く、我が身に何が起こっているのか3秒くらい理解できなくて…。
てゆっかさ、昨日裁判員裁判の第1回を傍聴して思ったんだけど、物珍しさと、裁判員の発言を聞いてみたいって好奇心はあるものの、裁判自体は、その中心は密室の公判前手続きでもう終わっており、公判廷は一件落着させるための儀式、抜け殻、わかりやすさの競い合い、プレゼンの腕前発表会みたいな感じがして、なんだか嫌らしく、裁判を傍聴してる気がしないっつーか。
地裁、簡裁の、被告人や証人が何を言い出すかわからない裁判のほうが、傍聴の醍醐味としては断然上だと思う。
今回のこの事件が終わるまで、つまり金曜までは、傍聴券の締切りに並ぶけど、これ以降は原則並ばないと思う。
ま、やがて続々と裁判員裁判はあり(11階に評議室が18室もあるんだから)、そのうち先着順に、そして傍聴券ナシになっていくんだろう。
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コメント
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おっしゃとおり。
そんな話が裁判で出てきたら、たいへん!
もし出てきても、たぶん報道されない可能性があり、報道関係者でない者が傍聴する必要があるように思います。
投稿: 今井亮一 | 2009年8月 7日 (金) 22時53分
前ここに載ってた「現職警官裏金内部告発」に
あらかじめ測定値が出るように仕込んだ計測管を
用意しておくとか書いてましたが、警官だけに
測定がいいかげんなことを知ってるのかもしれませんね。
投稿: ななし | 2009年8月 5日 (水) 23時10分