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2009年8月16日 (日)

どうせ多数決だから気楽にいこう?

 「ご相談等未対応」フォルダのスクロールバーがちっとも縮まない。日曜は、女房殿が突然始めた家庭内(書斎以外)大掃除を手伝わされ、8月4日(火)以降の iza の、東京地裁の裁判員裁判についての記事を1つ1つ読んで保存するのに時間を食った。

 その iza の、「【土・日曜日に書く】「裁判員裁判」に栄えあれ」という記事、これにはたまげた。
 手放しの礼賛だなぁ(笑)、国家が国民に罰則付きで出頭等を義務づける制度を、報道媒体がなんでこうまで礼賛するの、ふぅん、と読み進めたら…。

 ただアダム・スミスの説くような「公平な観察者の目」を持つのは、けっして容易なことではない。己や他人の行為が「世間の正義」にかなっているかどうか、絶えず問い続ける訓練も必要だ。しかしあまり深刻に考えては、裁判員になるのも気が重い。ここはひとつ、裁判員は6人もいて、6人のそれぞれの「世間」を持ち寄れば、大概は「公平な目」に近づくのではないかと楽観してみよう。

 筆者氏はそのあとに、アメリカの陪審制を引いてる。
 アメリカの陪審制は、12人全員一致で有罪か無罪(非有罪)か決めるんでしょ。筆者氏も「12人は心をひとつにし、全員一致で決める」と引用してるところからして、同じ理解なんでしょ。
 12人全員一致の陪審制を引いて、5対4でも有罪か無罪か多数決で決められる日本の裁判員裁判は、だからあまり深刻に考えず気楽にいこう? あ~れ~sign01

 誰がこんなことを書くのか。匿名の“市民記者”? そうじゃなかった。最後に「論説委員・清湖口敏」とあった。マジ? 産経新聞のほうに同じ記事があり、そのタイトルは「【土・日曜日に書く】論説委員・清湖口敏 「裁判員裁判」に栄えあれ」。マジなんだ…。

 ここんとこずっと、「裁判員裁判の目的は、国の側が考えてることと、国民の側がおそらくは考えてることと、ぜんぜん違うのに、どうなってんの」という違和感を覚えてる。
 この違和感を、うまく説明できずにいたんだが、本日とうとう、これは駐禁取締りに似てるな、と気づいた。

 2006年6月1日から、これも小泉改革の1つとしてスタートしたニュー駐禁取締り。腹を立ててる人がたくさんいる。
 その人たちは、取締りは交通の安全・円滑のためにあるというか、悪いやつをやっつけるのが取締りだと思ってる。だから、ぜんぜん迷惑にならない場所にほんの数分間、老親の送迎のために駐車して戻ったら黄色いステッカー(放置車両確認標章)がぺたり貼られてたりして、腹が立つわけ。

 ところが、そりゃぜんぜん違うのだ。ニュー駐禁取締りは、国から地方への補助金削減の代わりに地方に与えられた財源、収益事業なのである。交通の安全・円滑とか、善悪とか、そんなのまったく関係ねー、のである。
 そこがきちんと伝えられてないから、腹が立つのである。

 一方、裁判員制度は、要するに、小泉改革により“一億総中流”なんて言われてた時代は去って貧富の差が大きくなり(=国民の多くが下層民に。それを「自己責任の社会」という)、したがって犯罪が増え、何よりも国のやり方に疑問や反感を持つ人が増えるようになる、そういう社会へと変貌させるに当たり、国民をして統治機能の側に立ったような気分にさせる、そこが目的なのである。
 変えるのは司法ではなく、国民。司法改革ではなく国民改革。
 そこをきちんと伝えることなく、裁判員制度を礼賛しようとするから、「あ~れ~sign01」ということになっちゃう…。
 これは「自己責任の社会」における「国民改革」なのですよと、はっきり言ってしまえばいいのに。ダメなの?

 ちなみにニュー駐禁取締りの場合、放置違反金は「財源」、取締りは「収益事業」なのですよと、はっきり言ってしまったら、運転者たちは適切な警戒をし、取締り件数がかなり減る可能性がある。目的はカネだと分かれば、交通安全とか絵空事は度外視、ただカネを取られないためだけに狡猾に立ち回るおそれがある。そりゃマズイょね。

 じゃあ、裁判員制度の場合はどうか。
 裁判員制度の場合は、本当の目的をはっきり言っても、とくに問題はないんじゃないかな。「統治機構の側に立たせてもらえた(正しくは立てたような気分へと導かれた)ことは光栄である。強い責任感を持って任に当たろうっ」とか旗を振る者がいれば、簡単に「そうなの? そうかも。きっとそうだ。間違いなくそうだ」という方向へどどっとイッちゃうんじゃないか。
 だから、そのうち、本当の目的を上手に小出しにしてくるのでは? と思うんだけど、どうなんだろう。てゆっか、よく考えれば、すでにちらほら出てるというべきなのかもね…。

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裁判員制度」カテゴリの記事

コメント

名前 様

 「気骨の判決」、貴君の書き込みを見るまでぜんぜん知らなかったよ。
 裁判員制度違憲訴訟が続々と起こされたとき頑張ると、何十年か後でテレビ化される…いや、ダメだろうね、裁判員制度は最高裁自身が推進してるんだから。いやいやそこで頑張るからテレビ化されるのか。

秦野真弓 様
 単独から合議に途中から変わるケースは、私も民事で1件、刑事で1件、記憶にあります。
 しっかし、民事の開廷の減り幅は、刑事以上に極端に大きいですよね~。これは、やっぱ、裁判が終わるまで原告または被告が拘置所または留置場(代用監獄)に勾留されてるってことがないから、ですかね。
 逃げ回ってカネを返さない被告を、訴状受理と同時に拘束し、敗訴となっても被告にカネがない場合は、支払えとされた金員を稼ぎ終わるまで強制労働施設に収容する…そんな司法改革、いつか為されるかも。

今日も、午後の,東京地方裁判所の「民事部・証人調べ」は、わずかに一件だけでした…。それも、単独裁判官が、libra[あまりにも重大な訴訟の為か?]、急遽,libra「(裁判官が三人の),合議事案」に、切り替えた為、すぐに、終わってしまいました。※※とはいえ、「その訴訟」とは、全く関係がない、民事37部所属・尾西洋・裁判官さん(→最高裁・事務総局勤務歴アリ)に偶然にも,出会い、軽く,あいさつを,交わすことが、できたので、私としては(→最終学歴:定時制高校卒の私が、さも、pout偉そうなこと言うなって、今井亮一さんに叱られそう…)、満足いたしたしております。

tv「気骨の判決」見ましたかsign02
俺は、登場した人物を片っ端から
pc検索しながらtv見ましたが、
とても良く出来ていたと思いますsign03

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