パトカーに追突して無免許発覚
月日(金) その
今日は14時から東京高裁805号法廷で「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反」の審理がある。
被告人は区立中学校の元教諭。教え子だった女子生徒に対する「児童福祉法違反」と「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反」と2件別々に起訴された。
私は、前者について以前、家裁の開廷表に氏名を見つけてびっくりしたことがあるだけ、その後、地裁と高裁の開廷表に氏名を見ながら、まだ1度も傍聴したことがない。今日は15時まで時間が空くから傍聴してみよう…。
と思っていたのだが、昼間、民事の行政部の開廷表に、同じ14時から別の法廷で「運転免許取消処分取消」の「証拠調べ(本人・証人)」があるの発見 この時点で私は、14時からは民事のほうへ行くことに決定っ。
運転免許がどうとかいう民事の事件は、傍聴人が押し寄せることを心配する必要が全くこれっっっぽっちもないっ。
じゃあ、13時30分からの地裁刑事、710号法廷の「道路交通法違反」の新件を、14時ちょい前まで傍聴しよっかな…。
13時27分半頃、東京地裁710号法廷(登石郁朗裁判官)に入ると、もう検察官による冒頭陳述が始まるところだった。1~2分前ならともかく4分くらい前に始めるなんて、完全に掟破りだよ、んもぉっ!
速度違反で罰金8万円(首都高なら超過60キロ台)、速度違反と無免許で罰金29万円(首都高なら超過70キロ台)の前科アリ、の無免許運転。
検察官 「羽田空港から帰宅途中、停止中のパトロールカーに追突し、発覚したものであります」
ええっ!? 追尾式の速度取締りで道端に停車(つか駐車)し、そこへ後続車が突っ込んで大事故、ということがときどきあるが、ぎょぎょっ、これもその類!?
この時点で私は、14時からの行政事件へ遅刻する覚悟を決めた。
被告人(在宅)は、7月16日判決だった「威力業務妨害」(2chでの犯行予告)の被告人に外見がどことなく似てた。スポーツタイプのマニュアル車にしか興味がないんだという。
父親が情状証人。今後の監督方法を尋ねられ、こう答えていた。
証人 「こういうことになってしまって、本人十分わかってると思いますので、親としてこれからずっと信じていこうと…」
常識的にはともかく、裁判的には最悪だーっ!
被告人質問では、こんなシーンがあった。
弁護人 「今後、免許をまた取得する気持ちはありますか?」
被告人 「身分証の代わりに取ろうと思います」
まだ若いんだから、一生運転するな、免許を取るなとは検察官だって裁判官だって言わない。けど、「身分証の代わりに」って…。
交通遺児育英基金への贖罪寄付10万円は、被告人本人の預金から出したという。
11分休廷して判決。懲役5月、執行猶予2年。
無免許の場合、通常、罰金前科2回で公判請求になるところ、本件は1回のみ。この時点でもう執行猶予は決まりだ。
現行犯逮捕後、釈放されてすぐ、車両(スポーツタイプの車)の売却を決めたのも情状的には良い。
パトカーに対する追突については結局、軽い物損事故だったこと以外の情報は出てこなかった。
14時18分閉廷。
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