動機のない器物損壊
台風接近、台風接近、都民各位は外出を控えよ! とのお達しにより、というか締切原稿と睡眠配分の失敗により、31日(月)は裁判所行きをサボった。16時から高裁で「危険運転致死」の審理があったのに。
きれいなスカートの男性がいて、阿曽山さん以外にもいるんだぁ、と微笑んだらそれは女性で、危うく声をかけるところだったと真っ青に…というのはサボり寝の夢だったのか現実の断片だったのか、もはや判然としない…。
月
日(火) その
10時から地裁715号法廷で、もしやこの被告人は!? という「道路交通法違反」の新件あり。電車が遅れて3分前、あわてて715号法廷へ行くと、開廷なし。
まさか! 手帳を見ると地裁815号法廷だった。あわてて脇の非常階段を駆け上がり…しかしこっちも開廷なし!
もう間に合わない。ゆっくり1階へ下り、開廷表を見ると、815号法廷の午前の開廷はなかった。調べてみると、期日変更になっていた。
嗚呼、そうと知ってれば午前は休んだのに…。
10時10分という珍しい時刻から、東京地裁405号法廷(久々の野村賢裁判官)で「傷害」の判決。
自分が住んでいたテントに水を掛けられたり、周りにゴミを捨てられたり、テントのひもを切られたり、あいつ(被害者。64歳)がやったに違いないと憤懣をつのらせ、問いただしたところ、ニヤニヤしながら「知らねーよ」と言われたことから、その顔面を右手拳骨で数回殴り、路上に転倒させて全治不明の急性硬膜下血腫の傷害を負わせ、救急車を呼ぶ等せず放置したんだという。前科なし。 懲役4年、未決10日算入。
続けて10時20分から「ストーカー行為等の規制等に関する法律違反、名誉毀損」の判決。
恋愛感情等は一切なくストーカーの部分は無罪だと争ったようだ。
懲役1年6月、未決30日算入、執行猶予4年、訴費負担。
今時、裸体写真を撮らせたら、それは相当高い確率で“外へ出る”と覚悟しておくほうがいいんじゃないか。
10時45分から東京簡裁534号法廷で「犯罪による収益の移転防止に関する法律違反」の新件。
争いがあるのか、それとも満つるまで算入なのか。後者だった。
今年1月に窃盗で懲役1年6月、執行猶予5年の判決を受け、6月、区の施設で知り合った相手に自分の通帳等(みずほ銀行)を1万2000円(?)で売ったんだそうだ。売った2日後、その通帳に、73歳の老婆から振り込め詐欺の入金があったという。
直ちに判決。罰金30万円、満つるまで算入、訴費不負担。
早めに地下でかけそば大盛り290円を食べ、8階の一般待合室で30分ほど仮眠。
13時30分から地裁801号法廷(鈴木秀行裁判官)で「器物損壊」の審理。
被告人は非身柄。若干セレブ風のご婦人。60歳を超えてるんだという。
今日は論告・弁論。検察官は、被告人が同じマンションの住人の車に傷を付けたのを、張り込んで監視していた探偵が目撃し、ビデオカメラで撮影した、と言うのだが、弁護人によれば、被告人は散歩の終わりに飼い犬と“隠れんぼ”をしていたのであり、そのことは探偵が秘匿撮影した映像(非常に写りが悪い)からもうかがえるが、傷をつけたようには見えず、傷も写っておらず、探偵が居た場所は遠く、何より、その車に傷をつける動機がまったく無いんだという。近隣トラブルもないんだという。被害者は探偵に100万円を出費したんだという。
そこだけ傍聴すれば、悪質な探偵が自分で傷をつけたのか? と想像もできるところだが、そんな話は一切出なかった。求刑は懲役10月。
14時06分閉廷。
そしてこのあと、非常にショッキングな事件を連続2件、まったく思いがけず、傍聴することになるのだった。その罪名の事件の中身がそんなであると、誰が想像できるであろうか。
つづく…。
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