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2009年10月18日 (日)

傍聴人、傍聴民、傍聴監視人、傍聴マニア

 何か映画の試写会のようなものが終わり、18階から非常階段を、なんともいえぬ素敵な美女と降りることになった。誰だっけ、この人。思い出せない。ようやく思い出せた、藤原紀香さんだ! よく知らないビルの中、紀香さんに案内してもらって出た場所は、私が宿泊しているホテルに面した場所だった。あれ~、ありがとうございますぅ。で、紀香さんはこれからどちらへ? タクシーで新宿へ? そういえば私も新宿乗り換えです(ホテルはどうした。笑)。いっしょに行きましょう。どうですか、新宿で一杯やっていきませんか…。
 このへんで、どうも夢らしいと気づいた。が、新宿で一杯って、どこへ? 岐阜屋? きくやの特製酎ハイも捨てがたい。どうしよう…。
 そのへんで完全に目が覚めた。2時間半しか寝てね~よっ!

 起きて準備して10月17日(土)の午後、「自由で独立した裁判官を求める市民の会」の集まりへお招きいただき、1時間ほど話をさせてもらった。
 やっぱ、準備しておくと(つか準備が間に合った部分は)、ディテールまで淀みなく正確に話せて、いいね。

 来週22日(木)、読売テレビで「傍聴マニア09 裁判長!ここは懲役4年でどうですか」というドラマが始まるそうなので、とくに「傍聴マニア」という怪しげな(笑)存在について、時間を割いて話した。

 傍聴マニアなど存在するのか。する! 私がそうだ。 
 私の場合、初めての傍聴は30年近く前。ひぃ~っ。ま、最初の20年ちょいは、拙著や雑誌連載の読者氏から情報があった交通違反関係の裁判だけ、という偏った傍聴をしてたわけだが。

 傍聴マニアの“有名どころ”としては、同TVドラマの原作者(?)である北尾トロさん。北尾さんはしかし、滅多に裁判所(霞が関の東京高地簡裁)でお見かけしない。

 それから阿曽山大噴火さん。阿曽山さんは最近、「エンタの神様」にときどき出演するようになった。最初の頃は私、大丈夫? とハラハラドキドキ、こわばって見てたが、ようやく慣れてきて、なかなか面白いじゃん、独自の芸だょね~、とテレビの前で普通に笑えるようになった。

 それから霞っ子クラブ。高橋ユキさんは、傍聴マニアというより(または、であると同時に)殺人事件マニアと呼ぶべきかも。毒人参さんは海外の裁判所をかなり回っていて、世界的にも貴重な存在だろう。

 忘れてならないのは、“先住傍聴民”とでもいうべき霞ヶ関倶楽部の諸先輩。
 あと、世間的には“無名”だが、阿曽山さん以上に裁判所へ通ってる人たちもいる。どこにも発表せず、詳細なメモをとり続けている人たちは多い。
 自ら被告人となり、刑務所へ行ってしまう人もいる。

 月~金の昼間、裁判所へ通う傍聴マニア、いったい生活はどう立てているのか。なぜ裁判傍聴にハマってしまうのか。傍聴の醍醐味は何か。東京高地簡裁の傍聴事情、今昔…。
 そんな話を、具体的なびっくり裁判の様子も交えながら、させてもらった次第。

 ところで、散歩の途中、古書店で『無責任の構造――モラルハザードへの知的戦略』という本を買った。
 世間を震撼させるさまざまな組織犯罪や事故について、こう書かれている。

 このような事例は、外形的には「不正確な状況判断」と「倫理規範違反」という形をとっているが、実際には、盲目的な同調や服従が心理的な規範となり、良心的に問題を感じる人たちの声を圧殺し、声をあげる人たちを排除していく構造をもつ。
 これを本書では「無責任の構造」と呼ぶ。

 裁判所もどっぷりとその構造のなかにあるんじゃないか。そんな話が『犬になれなかった裁判官―司法官僚統制に抗して36年』(安倍晴彦著・日本放送出版協会刊)に書かれているらしい。
 初版は2001年5月。当時の日弁連の会長が、本の中身を読んだうえで帯(おび)と序文を書いた。そりゃ、読まなきゃ帯も序文も書けないわね。
 ところが出版から数日後、日弁連から出版社に対し、帯を外せ、タイトルを変えろ、序文を削除せよ、との申し入れが。そして同年6月、日弁連と出版社とのやり取りを記した文書を、最高裁は全国の裁判所へ送った…。
 というふうな話が、現在発売中の「週刊プレイボーイ」、「短期集中シリーズ 日本の司法をダメにする最高裁事務総局の正体 第3回 逆らった者はイジメられ、干され、裁判は歪められていく… 裁判官への“内部統制”が冤罪事件を生み出す!」に出てくる。
 マジでそんなことがあったんスか? と某弁護士さんに聞いたら、“業界”ではもう有名な実話なんだそうだ。
 マジもなにも、週プレは、最高裁が全国の裁判所に送ったその文書を入手して掲載してるっつーの。

 裁判員制度について結論をいえば…。
 要するに裁判員制度は、従来の刑事裁判が正しく行われていることを前提に、国民の理解と信頼をさらに深めるため、もっといえば国民を統治者側の気分にならせるために導入されたものであるのに、国民は「刑事裁判を正しくするため」と思い込んぢゃってる、思い込まされてる、そこが私は一番、気にくわない。明らかな騙しが見て取れるから、ムカつく。
 これは、駐車違反の取締りと同じだ。
 駐車違反の「放置違反金」制度は、行財政改革とやらで国から地方への補助金をどかんと減らす、そのかわりに地方に与えられた「財源」であり、取締りは、予算を立てて行う収益事業なのに、国民は(当ブログの読者諸氏以外は)そんなこと知らず、迷惑駐車を一掃してくれる、何か良いもの、正義なものと思い込んぢゃってる、思い込まされてる。そこが私は気にくわない、ムカつくのだ。

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   裁判員制度はいらない!大運動 

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