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2011年4月 1日 (金)

業務上重過失致死傷 懲役2万4千年

P1040390  全国初の裁判員無罪、全国初の検察官控訴と報じられた覚せい剤密輸事件の、東京高裁(小倉正三裁判長)による逆転有罪、を傍聴しての昨日の当ブログ記事に対し、コメントをいただいた。ありがとうざいます。
 コメント欄には原則、対応しておらず、秦野真弓さんとは裁判所でお会いしたときお話ししてるんですが、上記コメントには「元裁判員より」とあり、うーん、心乱れて、少し付言しますね。

 その逆転有罪について書いたメルマガ第412号の、以下は一部。改行等だいぶ変えて。

 いや、私もね、本件が真っ白無実と言うつもりはない。かなり怪しいとは思う。けど、裁判員は、「出てきた証拠だけで判断する。完全に有罪と言い切れない場合は無罪とする」という刑事裁判の大原則、鉄則にしたがい、無罪としたわけだ。
 そして東京高裁は、「そんな大原則、鉄則は、タテマエ乃至虚構。本件を無罪とするようでは、覚せい剤の密輸入を防げない。仮に被告人が無実としても、治安上有罪とするほかない」とひっくり返した、そういうことなんだろうと思う。

 ま、昨日と今日の原判決破棄を続けて傍聴し、こんな印象をもった。
 2件とも、一審裁判官らは(3人ともかどうか分かんないけど)、「裁判員制度で裁判は生まれ変わるのだ」と希望と責任感に満ちて、思い切った訴訟指揮、事実認定をした。だが、もともと裁判員制度は、裁判を生まれ変わらせるための制度ではないので、そこは高裁がきちんと修正した。
 もしもそうだとすると、一審裁判官らはバカなことをしたもんである。最高裁からすれば、「裁判を生まれ変わらせたいという不穏分子をあぶり出したぞ!」てなことになるかも。
 河合健司裁判官と水野智幸裁判官、だいじょぶ?

 日本の刑事裁判の目的の重要な1つは“国の治安”を守ること。実際、ある裁判官は法廷で治安に言及した(拙著『裁判中毒』に収載)。裁判員がどう言おうが治安は譲れない、そういうことなんだろうと思う。

 同メルマガ第413号のネタは、先日最高裁から開示を受けた「裁判員候補者に対する通知書等の印刷,発送及び集計等の業務」の入札経過調書と契約書、制度スタート前からの3年分。これも面白いよぅsign01

P1040391_2  正しくは「裁判員候補者予定者に対する…」だってことは大目にみるとして(だから私の誤記等も大目にみてねcoldsweats01)、診断書とか出産予定日等々、国民のプライバシーを丸裸にするようなデータ(疎明資料含む)の集計等を、トッパン・フォームズに全部やらせてるんだねぇ。ちなみにトッパン・フォームズは、駐車違反の放置違反金についての事務処理もやってる。
 そうして最高裁は初年度、「あなたは来年の裁判員裁判の裁判員候補者予定者に選ばれました」旨の通知を30万人に出し、そのうち24万人が、辞退事由等を申し出る「調査票(契約書では回答票)」を送り返してくると想定してたんだねぇ。
 何がビックリって、そんなネタばかり惜しげもなく載せてるメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代」が、年末年始と日曜を除く毎日発行で、月105円1号当たり4円ってのが、ビックリじゃあ~りませんか。よし、今回もうまく宣伝できたぞ、ぅふふ。happy02

 刑法改正、第211条に「業務上重過失致死傷」「原子力危険運転致死傷」を新設、最高刑は懲役2万4千年…と呟いてみる…。

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刑事/その他刑事」カテゴリの記事

コメント

なるほどね! 大義名分は国家治安の維持のため、事実誤認。本音は検察の面子だね この事件は99.99%有罪だもんね。 若い検察官に任せて失敗したと反省?かもね

この記事へのコメントは終了しました。

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