興味がない者にわざわざ傍聴させて
以下のこと、私は雑誌には書いたんだけども、ネットに書いたかどうか。何度かちらっと書いたような気はするが、ちゃんとは書いてないような。そこで、いま書いとこうと思う。
「霞っ子クラブ」の娘さんたちに裁判所で初めて私が会ったのは2005年の秋だったか。
彼女らはかなり傍聴しており傍聴記も面白く、そのうち有名になるのでは? と思ってたら2006年夏、『霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記』(新潮社)を出し、テレビや雑誌に出るようになった。
「国民参加」の4文字を旗印に国(=法務省、最高裁)が裁判員制度を持ち出し、そのための法律が日本共産党を含む全党一致で可決、公布されたのが2004年5月28日。
施行は5年以内とされ、国は国策を推進するため、大手広告代理店も通し多額の税金を投じて宣伝、またいろいろ発表したりイベント(やらせシンポも含む)をやったり。記者クラブマスコミというか発表マスコミは、その度に取り上げ…。
そうした時期に重なったので、若い娘さんたちの傍聴グループは注目を浴びやすかった、という時代的な背景もあったのだろうと思う。
そんな2006年の夏頃、東京地裁で、“耐震偽装”とか“姉歯事件”とか言われて大騒動になった裁判の第1回公判があった。
その朝、私は裁判所で高橋ユキさんらに偶然会った。
ユキさんらはそれを傍聴するんだという。え、なんで?
東京地裁は日々たくさんの裁判がある。傍聴マニアはそれぞれの興味で事件や裁判官を追う。ユキさんらは“耐震偽装”には興味がないはず。まったく興味がないってわけじゃないんだろうが、どうせなら他にもっと傍聴したい事件があるはず。
今井 「姉歯さん? 私は興味ないなあ」
霞っ子 「私もないですよぉ。(テレビのニュース番組が)傍聴してくれっていうから。傍聴券も1枚、もらったんですよ」
あら~、たいへんだね~(笑)。
笑って別れたその夕方だったか、某局のニュース番組を見た私は、たまげた
「彼女たちは裁判の内容には興味がないのだそうです。そんな若い女性たちが裁判傍聴へ…こういうことで良いのでしょうか」
というふうなことを、キャスターはカメラを(=全国の視聴者)を真っ直ぐに見て、深刻な顔でかつれつ良く言うのだった。完全に批判調、を超えて非難調。
おいおいっ、ひっでぇなこりゃ
直後からネット上で、「霞っ子クラブ」に対する猛烈な悪口雑言、人格攻撃等々が巻き起こるのだった…。
世の中こんなもんだとはいえ、ひどい話である。
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