違反キップを破いて「公用文書毀棄」
「公用文書毀棄」。やはり違反キップを破いた事件だった。
被告人はヤンチャ娘かと思いきや、前科・前歴なし、交通違反歴すら一切なしの、上品そうな若奥さんなのだった。
再犯しないために今後どうすればいいか、お決まりのことを被告人に言わせてたけど、そんなの通用しないょ、意味ないょ、私は傍聴席で馬鹿馬鹿しくて。
結審まで1時間13分の公判から浮かび上がるのは、警視庁尾久警察署・地域課のハヤシ巡査部長が“猟場”で待伏せ取締りをして、被告人が否認したもんだから、その同乗者2人、空腹で泣く幼い娘と、ある病気で時間が切迫している母親(被告人の母親)を、つまり人質に、被告人が屈服してキップにサインするのを待ったということではないか。
こんなので応援のパトカーを呼び集めて現行犯逮捕し、板野俊哉裁判官によれば「3日間」も身柄を拘束って、尾久警察署、サイテー、と思いましたょ。まぁね、反則キップは年間800億円くらいの巨大利権を生み出す元だから、それを破くのは罪が重いというのは分かるけどさ。
検察官は相場どおり懲役1年を求刑したが、なんとなく被告人に同情的に見えたょ。裁判官はのびのびと笑顔だったし。
本件はどうすれば防げたか。
横断歩道上の事故を防ぐには、横断歩道が聖域ではないとまず知るべし。性犯罪者の侵入被害を防ぐには、性犯罪者は専ら無施錠のドアや窓を狙うのだとまず知るべし。
そして本件は、交通取締りとはそもそも何なのか、どんな手口で行われ、否認者をどう屈服させるのか、そのへんを若奥さんがあらかじめ知っていれば…。
この事件についてはメルマガ「裁判傍聴バカ一代」と、たぶん『ラジオライフ』の連載でも書く。無用な“罪の意識”を抱えないよう、本件被告人にはぜひ読んでほしい。
「公用文書毀棄」が終わる頃、傍聴人が急に増え始めた。この法廷は、続いて「住居侵入、強姦、強盗、窃盗」の判決が入ってるのだった。それも見て、今日は帰ろう、風邪気味なので。
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