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2012年3月の20件の記事

2012年3月30日 (金)

警察官は“ラブドッキュン”の絶好のカモ?

 以下、3月29日付け読売新聞の一部。

男性巡査長、交通切符破棄や窃盗など容疑13件
 福岡県警は29日、門司署地域課の男性巡査長(35)が、交通切符の処理を怠ったうえに破棄したり、独身寮から同僚の釣り道具を盗んだりしたなどとして、公用文書毀棄、証拠隠滅、窃盗など計13件の容疑で福岡地検に書類送検し、懲戒免職にしたと発表した。
 発表によると、巡査長は2011年1月30日、北九州市門司区の路上で無免許運転した男性を摘発したが交通切符の処理を怠っており、同年8~10月、それが発覚しないように県警のコンピューターシステムに不正アクセスして情報を虚偽入力したほか、原本をシュレッダーで破棄するなどした疑い。
 同僚が不正に気づき、県警が巡査長の自宅などを捜索したところ、旧添田署勤務時の09年11月に摘発した交通切符の処理を怠り、門司署の個人ロッカーに隠し持っていた疑いも発覚した。

 警察が「交通切符」と発表したとすれば、それは非反則行為の検挙、処理に用いられる共用書式、いわゆる赤キップだ。
 「反則切符」(いわゆる青キップ)の反則行為に比べて非反則行為は取締りの数が少なく、実績点数も高いはず。さっさと処理すればいいのに。
 しかし、違反キップの処理を怠った、放置したというのは、警察発表だけでもときどきある。

「取締りを受けたんだけど、そのあとの通知や呼出しがぜんぜんこない。どうしたんだろ」
「うーん、呼出しがないまま不起訴ってこともありますけど、本件はそうじゃないはず。おっかしいですね~」
 と言ってたらその後、本件と同様の報道が…ということも過去にあった。そうやって罰金や行政処分を免れてるケースが、全国にどれくらいあるんだろう。全体からすればごく一部と思うけど。

 本件の巡査長は「借金」があったんだという。
 そういえば以前、東京地裁で傍聴した「私電磁的記録不正作出、同供用」、被告人は犯行時、地域課巡査長(39歳)で、出会い系詐欺サイトの罠に嵌って次々とカネをまきあげられ、拾得物のカードや同僚のカードで支払を…という、なんとも悲しく可哀想な事件だった。メルマガ第296号「警察官は“ラブドッキュン”の絶好のカモ?」でレポートした。
 今回の報道の事件が公判請求されれば、福岡地裁本庁か小倉支部の法廷へ出てくる。福岡か、遠いなぁ…。 ←傍聴マニア特有の考え方だね。sad

 さて30日(金)は18時30分から霞が関の弁護士会館で「終わりへ! ―裁判員制度・原発と最高裁―」だ。私も行くよっsign01

2012年3月28日 (水)

美人女医が容易に覚知し得る状態で

 アクセス解析を見てたら、2010年8月22日「美人女医の前で自己の陰茎を露出して示した!」へのアクセスがわりと多かった。その詳細はメルマガ「裁判傍聴バカ一代」第218号の編集後記にあるのだ。
 その部分を、著者(俺だよっ)の許可を得て抜粋、転載しよう。改行等一部変更する。

 さて、そんな小難しい話より、私の尿管結石!

 激痛が始まったのは、8月9日(月)の20時30分頃。
 その夜、たまらず大学病院の救急外来へ行った。
 きつい痛み止めをもらい、効いた。

 同月10日(火)午前、同病院の普通外来へ行こうと、いったん玄関を出たが、考え直した。

 あれ? 今、あんまり痛くないぞ。これって結局、尿に流されて石が排出されるのを待つしかないんだろ? もう排出されたのかもしんない。様子を見よう。

 しかしすぐにまた痛くなり、普通外来へ。
 先に血液と尿の採取と、レントゲン撮影を行い、1時間以上待ったかな。そこは巨大な有名大学病院であり、待たされるのだ~。

 泌尿器科の診察室は、全部稼働してるのか知らないが10室以上あり、その1つへ呼ばれた。

 医師は、若い美人系の女医さんだった。泌尿器科って、前立腺肥大とか尿路結石とか、患者はオッサンが多いだろうに、あらま。

「これですね」

 レントゲン写真に白い小さな米粒のような影があった。やっぱ尿管結石なのだ。

 ちなみに尿路とは、尿が通るところをすべていい、尿管とは、腎臓から暴行、もとえ膀胱へつながる管なんだそうだ。

 で、小さく固い診察台に横になり、触診。

「下(ズボンとパンツ)を少し下げてください。ここは痛いですか、ここはどうですか。うつぶせになってください、ここはどうですか」

 それで終わるのかと思ったら、女医さんが右手にぴたぴたゴム手袋をつけた。

「下を下ろしてください。ぜんぶ」

 ええっ? なんで? しかしオッサンがあまり恥ずかしがっても“寒い”ばかりかと、私は素直にズボンとパンツを下ろした。裁判風にいえば、

「美人女医が容易に覚知し得る状態で、自己の陰茎を露出して示した」

 「公然わいせつ」を好んで傍聴してるから、嗚呼、こんなことになってしまうんだわ…。
 いったい何をされるのか。

「女医は右手手指(しゅし)で、被害オッサンの陰茎を、1分間にわたり弄(もてあそ)び、もって、強いてわいせつな医療行為をしたものであるっ」

 と検察官が起訴状を朗読することになるのか。
 あるいは、まさか、陽根の開口部からカテーテルを通し、石を…。うっそ! そりゃないだろ、いくらなんでも…。

 女医は、私の陽根を確かに2秒ほど見下ろした。そして、ひざを抱えるよう言った。え…?

 私が両ひざを持ち上げて胸部の前部で抱えると、女医は直ちに、私の肛門に手指(目撃してないけど常識的に考えて1本)を、まさに突っ込んだ!

「てててっ! 痛いっ!」

 皮膚がひきつれるような痛さだった。なんでそんなに痛くするのか。オッサンをイジメて歓ぶサディストでなければ…。

 挿入の前に優しくマッサージなんかしたもんなら、腐れオッサンどもは、
「オイラのアヌスの処女、先生に捧げます、ああん」
 とか、ロクでもないことをほざくに違いない。

 そんなことを言わせてたまるか。性的興奮を感じるヒマもないよう、間髪与えずイッキに突っ込んでしまえ!

 そういうことだったのではないかと推認、いや妄想することができる。

 目眩(めくるめ)く羞恥と苦痛のときは、数秒で終わった。前立腺が少し腫れているという女医の言葉を、私は、ぽっと顔を赤らめ、素直に聞いたのであった(笑)。

 それから、もっとスゴイ検査の予約をし、痛み止めと、尿路を拡げるとかいう薬を処方され、いったん帰宅してから、あの「自動車運転過失致死傷」の無罪を傍聴に行ったわけ。

 その夜、再び激痛に襲われた。昼間もらったボルタレン(今度は25mg)の座剤を挿用、30分ほどで、ウソのように痛みは引いた。

 寝る前にトイレへ行ったあと、陽根の付け根あたりに、ピリッとした違和感、痛みが。あれ…?

 腎臓と膀胱の間にあった石が、膀胱の出口付近まで下りてきた? そんな分かりやすいこと、あるんかね~。
 膀胱の出口で引っかかって出ない、なんてことになったら、うわぁ、あの女医さん…怖っ。

 と思ううち眠りに落ち、同月11日(水)13時頃まで眠ってしまった。

 前夜の違和感、痛みのことなど忘れ、またトイレへ(注:私は座っておしっこ派)。とにかく早く石を流そうとスイカをばかばか食ってるので、尿はよく出る。

 気持ちよくおしっこしてたら、陽根の内部に、何かひっかくような軽い痛みが。
 直後、陶製の便器にカチンと小さな、しかし確かな音が。

 あっ! 今、石が出たのかっ!

 便器の底部に溜まった尿は、血が混じってるのか、やけに濁り、手を入れて石を探す気にはなれなかった。

 でも、カチンと確かな音がしたから、間違いなく石が出たんだろう。イソップ童話にある“チンコから金(Gold)が出る魔法”をかけられた覚えはないし(笑)。

 もう気分は晴れやか。天気も良く、8日ぶりくらいで有酸素散歩約1時間へ出かけたのであった。めでたし、めでたし。

 ただ、もっとスゴイ検査の予約を取り消そうと病院へ電話したら、予約の日にいちおう診察を受けるよう言われた。
 以上をプリントアウトして女医さんに…見せねぇよっ!

 そんなことも編集後記には書いてます~。happy02

2012年3月27日 (火)

あの事件、マジ無罪かも!

 27日(火)、裁判所行きを休んだ。もしかして被告人は副検事? という道交法があったんだが、えいやっと休んだ。
 布団を干し、メルマガを少し書き、暖かい日差しの中、咲き始めた桜を見ながら有酸素散歩約1時間。

 その間、考えたんだが、昨日傍聴したあの事件は、マジ無罪かも。2012年度、東京地裁初の無罪になるかも。
 検察立証は、そりゃヘンだろという点がいくつもあり、一方、被告人の側には、無罪(というより無実)をうかがわせる要素がいくつもあるのだ。私が決定的と思うのは…。

 裁判所の役割が無辜(むこ)の不処罰なら、文句なしに無罪。いくら有罪に傾いたピサの斜塔でも、これは無罪かも。検察官が控訴できない無罪判決を書くのはそう難しくないはず…。
 ということで、またメルマガ書きに戻ります~。sun

 あっsign01 画面右上あたりのカレンダーを見てください、3日(土)から斜め下へのビンゴが完成っsign01 この斜めのビンゴは難しいうえ、なんと縦のビンゴも同時に完成してるsign01 今年から「ココログ・カレンダービンゴ」ってのがあって、3月の景品は手回し発電機能付きAMラジオ懐中電灯、またはお花見用特製レジャーシートセット。なぬ? ビンゴ前に「ダブルリーチ」って言わなかったから無効? しょんなぁ~sign01 ←以上、一部ウソを含んでます。bleah

2012年3月26日 (月)

無実なのに逮捕され有罪になる方法

 来年、大学の法学部を卒業される方に、素晴らしい卒業論文のアイデアを思いついたsign01
 ほんとに犯罪をやってないのに、疑わしいと逮捕され、長期間勾留され、自白を強要され、ムリヤリ有罪にされることが本当にあるのか、その実験、実証フィールドワーク、これであるっ。

 被験者は、電車マニアが望ましい。電車マニア君に、埼京線の池袋-新宿ー渋谷間とか特定の区間について「通勤ラッシュの混雑の特徴を1カ月間、調査し、詳細にレポートしてほしい」とニセの課題を与える。
 マニア君は大いに興味をもって頑張り、同じ区間を往ったり来たり。普通そんな乗客はいないので、警察のスリ犯捜査員が必ず目をつけ、尾行を始める。尾行して、ますます怪しいと確信する。
 しかしマニア君はスリなどしない。捜査員は、空振りばかりさせられ、焦ってくる。
 そうしてある日、口の開いたトートバッグを肩にかけた女性(財布も携帯電話もお菓子も丸見えにしてる女性はよくいる)の近くで、自分の荷物を直そうとしたり、他の乗客の何かが引っかかって外そうとしたり、ふと手を胸元付近で動かしたとき、背後からガシッと手首をつかまれる。
「スリだっsign03

 スリ犯に間違いないと確信して逮捕した以上、捜査員(警察官)は必ず、「被疑者はトートバッグの後方に手首まで右手(または左手)を差し入れた」と言う。「ホーム上でスリ眼(すりがん。バッグなどを物色する目つき)を発し、警戒行為(警察官がいないか見回す行為)をしていた」と言う。
 そんな事実はないのだから、トートバッグ及びその中身の指紋は調べない。ホームの監視(防犯)カメラの録画も調べない。調べても、証拠として出さない。出すとすれば、「怪しいといえば怪しいといえなくもない」といえる程度のものだけ。
 これで「やってない」と否認を続ければ、長期間勾留され、起訴され、警察官の言い分は、
「ウソをつかないと宣誓したうえで証言した警察官が、職を賭してまで、見も知らぬ被告人を罪に陥れるとは到底考えられない」
 との決まり文句により、有罪とされるんじゃないかな。

 なぜそんな卒論のアイデアを唐突に思いついたか? それはねぇ、理由があるにょ、今日傍聴した裁判が…。急いでメルマガを書かねば。じゃねっ。

2012年3月23日 (金)

また出ました無罪!

 東京地裁・刑事17部、登石郁朗、蛭田円香、志田健太郎裁判官の「自動車運転過失傷害」、13時30分、判決。やっぱり無罪だったね~sign01
 それも、検察側は「これじゃ有罪はムリだ」と分かったのにムリムリ突っ張り、やっぱムリで無罪になった、そういう事件だったようだ。前にもその種の無罪を傍聴したょ、2件。

 ただ、ムリムリ突っ張れば裁判官がムリムリ有罪にしてくれることも多々ある。たとえば守大助さんのケースのように。ゆえに検察官はムリムリ突っ張るわけだ。もちろん、無実の者を死刑や無期懲役にしても、検察官も裁判官も絶対に罪に問われないし。だって「罪に問う」行為をするのは検察官と裁判官なんだから(笑)。

 有罪になるケースと無罪になるケースと、いったいどこが違うのか。事件数で3400件以上を傍聴してきた立場から、言わせてもらいたいことがあるっ。
 すぐにもメルマガ「裁判傍聴バカ一代第712号でレポートしたいんだけど、ごめん、その前に、締切を過ぎてる雑誌原稿2本、書かねば。crying

 来週の東京簡裁、地裁、高裁は、さすが年度末、興味深いことになってる。新件がガクンと減り、長く争われてたあの事件もあの事件もとうとう判決が出る。そこへ春休みの学生・生徒諸君が…。やばいっ、急いで風呂入って寝ようっ。 ←あんたは忙しいときはいつもそれやね~。happy02

※ちなみに今日(23日)の無罪、現時点(23時頃時点)では報道されてないようだ。

2012年3月21日 (水)

スピード違反、破棄差戻し!

 午前で帰るはずだったのに午後もずるずる傍聴。こんなとき、ビックリな事件に遭遇してしまうんだね。

 まず東京高裁・第3刑事部(金谷暁裁判長)、「道路交通法違反」の判決。原判決破棄、前橋地裁へ差し戻しsign01
 原審で、66キロ超過の測定結果が不同意とされ検察官は撤回したのに、証人尋問をやらずにスピード違反を認定したのは理由不備、審理不尽って、マジっすかsign02

 続いて「危険運転致死傷、道路交通法違反」の控訴審第1回。
 被告人氏名で報道ヒットはないが、あとで別ワードで検索して分かった。これは沼津支部の片岡隆夫裁判長(宮崎学さんが似てると言われた“キツネ目の男”に似てる人)が、求刑を2年も上回る懲役12年を言い渡した事件だったのだsign01
 今日は被告人質問が行われた。いやはやビックリ、こんなシーンは見たことがない。おそらく原判決破棄となるんだろう。そして「求刑を超える裁判員裁判の判決が破棄されました」とか報道されるんだろう。次回判決、絶対に傍聴しなければっsign01

 ごめん、今日はこれでオシマイ。以上の詳細を急ぎメルマガに書き、明日も朝からどうしても裁判所へ行かねばっ。昨夜は3時間半睡眠だったんで、今夜もう少し眠っとかないと死んぢゃうっ。wobbly

 以上2冊upは文句ナシにお勧め。

式を書かずに解答だけ出し問題も消してしまう

 19日(月)、東京地裁の開廷表に、17時30分~18時00分という超レアな期日の「電汽車往来妨害、威力業務妨害」の新件があった。
 もちろん私は、興奮して17時前に行きましたよsign01 事件自体は線路の置き石的なことかなと想像できるけど、期日の取り方が、ねぇ。
 そしたらなんとsign01 …以下メルマガで。とばかり言ってては申し訳ない。coldsweats01 じつはそれは公判前整理手続き(※)を誤って開廷表に出したのであり、当然、公判期日は未定なんだそうだ。ひぇ~。
 ムカついたか? とんでもない。珍しいものに遭遇できたと喜ぶ、それがマニアなのであるっ。heart04

公判前整理手続き: 公判廷に出す主張・立証をあらかじめ密室で削り整えてしまう手続き。そうやって素人裁判員の負担を軽くするわけ。裁判員裁判以外の裁判でも用いられる。
 おかげで、最初はどんな主張だったか、どんな証拠調べ請求をどんな理由で封じたかは、国民の目から隠されることとなった。こういうのを最高裁、法務省は「司法改革」と言う。libra

 同日18時から「人権と報道・連絡会」の定例会。北陵クリニック事件の再審請求について阿部泰雄弁護士が報告。ちょうど時間が良いこともあり、行ってきました。
 同じく参加された真理子さんが写真をアップされてます

 無期懲役が確定して現在は千葉刑務所に服役中の守大助さんに、同日阿部弁護士が接見したところ、2月10日の再審請求(平成24年[た]第1号)でようやく無実の牢獄から出られると明るかったそうだ。守さんは今、プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスの嶋基宏選手によく似てるんだそうだ。

 被害者とされる人たちの症状は、筋弛緩剤の影響によるものでは全くなく、筋弛緩剤マスキュラックスの成分、ベクロニウムは検出されるはずもない。
 科学捜査研究所(警察の見立てを科学と称して補完する警察機関)は検出されたと言い張るが、再鑑定のための資料(試料)を一切残してない。しかも、検出されたと言い張るだけで、そのデータすらない。

 たとえて言えば、数学の試験で、計算式を書かずに解答だけ出し、あろうことか問題まで消去してしまう、みたいなもんか。しかし裁判所は、「ちゃんと頑張って解きました」という証言と、解答を鵜呑みにしてしまう…。
 もともと裁判所と警察・検察との関係はそういうものであるところに、本件もやはり、いわゆるメディアの“祭り”が大いに影響したようだ。

 正義を気取る新聞・テレビは、無罪が確定するとか、つまりじつは濡れ衣だったと国が認めたときだけ、反省と改善みたいなことを発表するけれども、その後に何か事件が起これば全く同じ“報道”をくり返す。
 この何十年かで変わったことといえば、逮捕された者の氏名を呼び捨てにせず「容疑者」の三文字をくっつけたこと、手錠にモザイクをかけたことくらいじゃん? あと、「警察によれば…とのことです」と、伝聞であることを一応書き添える場合もあるようになったか…。

 でも、本当に無実なのか? 報道ではあそこまで真っ黒な凶悪犯だったし、警察、検察、一審、二審、最高裁が、本当に無実の者を有罪にするか? と、なんとなく疑う人が、たぶん多いんだろうと思う。
 そういう「国民の常識」を完全に持ち合わせ、国家の治安と威信のため、無罪の証拠を疑って疑って疑い抜くのが裁判官なのだ。
 そんな中で、阿部弁護士はだいぶ何件も無罪を勝ち取ってきた。そうして、本件の再審請求に出した証拠は「カギとカギ穴が合うような新証拠」だと言う。「雑味のないスッキリした再審ができそうだ」と笑う。

 とにかく、諸兄、諸姉におかれては、守大助さんを、北陵クリニック事件(新聞・テレビは「筋弛緩剤事件」という)を注目してほしい。私の知る限り、「首都圏の会」が最新情報を頻繁に出してる。派手さはないけれども、詳しさと分かりやすさという相矛盾する要素を、かなりクリアしてると思う。
 さ、もう寝よう。今日(21日)も朝から裁判傍聴だっsign01

2012年3月20日 (火)

裁判員は神聖不可侵

 ありゃりゃ~、そんなことがこんな大事になるかね~、という騒ぎ。以下3月19日付け日本経済新聞。

弁護士、公判中に裁判員に接触 東京地裁立川支部
 東京地裁立川支部で行われた裁判員裁判の公判中に、被告の弁護人が休憩時間に裁判員と会話していたことが19日、分かった。裁判員への接触を禁じた裁判員法に抵触する行為で、事態を重く見た同地裁は同日、弁護士が所属する東京弁護士会に対し、懲戒処分を含めた措置をとるよう要請した。
 問題となったのは12日に初公判、16日に判決があった強盗致傷事件。被告の弁護人を務めた畑江博司弁護士が、休憩時間に喫煙室で裁判員に評議の雰囲気などを尋ねたという。裁判所側の事情聴取に対し、畑江弁護士は「深刻な問題と考えていなかった。申し訳ない」と謝罪。裁判所側は弁護士や裁判員を解任することはせず、そのまま判決が言い渡された。
 東京地裁の岡田雄一所長は「裁判員裁判の公正な運営を確保する上で看過できない行為で、誠に遺憾だ」とするコメントを出した。

 真相は知らないが、弁護士もバカじゃない、事件の内容には触れず、当たり障りのない会話をしたんだろう。
 そうだとしても、許されない。なぜなら裁判員は、裁判官とともに法壇に登り、同じ国民に死刑を宣告することも許される、選ばれた国民、神聖不可侵の国民、不可触民なのだ。

 私も喫煙所で、さっきまで法壇にいた裁判員を見かけることがたまにある。「評議室ではどんなお菓子が出るんですか」とか尋ねてみたいときもある。lovely
 でも、絶対に声はかけない。立川支部は知らないが、東京地裁本庁の1階喫煙室は、そう広くもないのに、天井に監視カメラが2基もあるのだ。
 メルマガ第616号「裁判所にとって国民は犯罪者予備軍か!」に書いたとおり、裁判所の監視カメラは非常に高性能なのだ。あれで見張られ、録画されているのだ。

 ちなみに岡田雄一・東京地裁所長は、あからさまなウソによる“虚偽記者席”で傍聴人の傍聴を妨害することを看過しといて、ナニが「誠に遺憾」だょ、と私は思う。ま、その話は長くなるので。

2012年3月19日 (月)

お前、戦争行けるのか、命投げ出せるのか!

 北陵クリニック事件、無実の無期懲役囚・守大助さんから最新メッセージsign03
 http://homepage2.nifty.com/daisuke_support/message_120211.htm

 以下、まぐまぐのサイトにまだアップされてない、メルマガ「裁判傍聴バカ一代」の、3月1日から現在までのバックナンバーを。■部分は、公開の場所ではとりあえずまだ伏せておこうと。すみません。

第707号 お前、戦争行けるのか、命投げ出せるのか!
第706号 バカラで儲けようとした役員、懲役3年6月
第705号 ■■■■裁判官、1日に無罪を2件っ!?
第704号 検察官は“お茶の間の大衆”の代理人?
第703号 3階のベランダからエアガン乱射で実刑?
第702号 本件犯行は本来の人格とはかなり異質で
第701号 「しょんべん刑だと思った?」と裁判官
第700号 白バイが軽傷で済んだのは訓練のおかげ
第699号 刑事裁判の鉄則は、否認したら損?
第698号 控訴棄却を1カ月半先に延ばした理由
第697号 新宿のハッテン場で頭突き:無罪主張
第696号 裁判員裁判、3期日を取り消して次回判決!
第695号 閲覧制限の事件は東京大学内のセクハラ?
第694号 金持ちも貧乏人も同じに扱う公平な日本
第693号 そなたは宇宙からエネルギーを吸収しているぞよ

 パソコンからでもスマホからでも、いま購読登録すると、以上全部がどさっと送信されてくるわけです。

 
 第707号は、じつは女装系の事件。
 第703号の「エアガン」は、BB弾を10~20発、連続発射する機能を備えたタイプ、と裁判官が言ってた。
 第706号は、会社の損失を、自分が得意とするバカラ賭博で儲けて補填しようと、フラッシュメモリーをどんどん横流し…という「業務上横領」。以下、メルマガに書いたことを少し。

 日本でもカジノ解禁を求め動きがあるようだが、もしも解禁されたら、各種窃盗、強盗、詐欺、業務上横領は爆発的に増えるんだろうと、傍聴席からは思える。
 カジノ法の制定と同時に、あるいはカジノ関連の強盗殺人の被害者が10数人になる頃、カジノ関連犯罪の厳罰化が叫ばれたりするんだろうか。

 ちなみに、愛国者であえる私は、カジノといえばバカラやブラックジャックやルーレットを思い浮かべる議員たちはバカだなぁ、と思う。
 世界各地にカジノがあるなか、新たに日本でカジノをおっ始めるなら、博打の最終駅とされる手本引きに、伝統の丁半に、自らの念力を競うチンチロリンしかないじゃん。

 それらを、博徒の親分が仕切り、飲食やお土産はテキ屋の親分が仕切る。背にはきれいな和彫りが。
 そんな愛国カジノがもたらす国益は、観光的にも社会的にも計り知れないものがあるんじゃないか。

 警察が、パチンコ利権を手放さず、同時にカジノ利権にもがっつり食い込める、そういう絵図を描ければ、カジノ解禁はすぐだょね。happy02

2012年3月17日 (土)

1人の裁判官が1日に無罪2件!

P1030105 16日(金)は午後出勤。酒気帯び0.27mgで携帯電話のゲームサイトの画像に脇見して追突人身事故、の判決から始まり、「ジャスダック上場会社元役員を逮捕 無断で半導体製品を発注、売却 横領容疑で警視庁」 の判決。
 簡裁の「傷害」は、被告人が gender identity disorder で、おそらく新宿の女装バーでの客同士のケンカ。略式命令30万円、求刑20万円、判決はさらに下がり…sign01
 地裁の「自動車運転過失致死、道路交通法違反」は、「タイヤ痕が一致 死亡ひき逃げ事故でトラック運転手逮捕」と報じられた事件。真っ向否認sign01
 最後に傍聴した「住居侵入等」の「等」は、やっぱり「強姦」だった。「「静かにしろ」マンションに侵入し背後から20代女性襲う 強姦容疑の無職男逮捕」と報じられた事件。深夜1時過ぎ、ヘッドホンをつけて音楽を聴いたり携帯電話で知人と話したりしながら帰宅する21歳女性を見つけ、強姦しようと後をつけ…。追起訴が複数あるそうで…。

 ところで、1人の裁判官が1日に2件(1件は合議とはいえ)、無罪を出したとマニア氏から聞いた。マジっすかsign02 確認してみたらマママッ、マジだったsign03 こんなこと、司法の歴史で前代未聞の空前絶後、最高裁大爆発でしょsign03 マニア氏に大いに感謝したことは言うまでもないっsign03
 でも、速報したのはメルマガ「裁判傍聴バカ一代」のみ。テレビ新聞には載ってないみたい。傍聴マニア網恢々(かいかい)疎にして漏らさずとはよく言ったもんだ。聞いたことない? ぎょっ。shock

 ちなみに先週水曜だったか、東京高地簡裁合同庁舎を管理してる東京高裁の、とりあえず総務課を通じて、厳重に苦情を言ってきた。
 すなわち、同庁舎名物、1階入口のX線手荷物検査、検査装置へ手荷物を通すに当たり、その前後、上下、また角度をいちいちきちんと丁寧にそろえるのはヤメてもらいたい、と。1人につき1~2秒のことでも、行列が50人なら50~100秒よけいにかかる。そんな無意味なことで行列を伸ばし、入庁者をイライラさせないでくれ、と。

 私が気づいたのは9日(金)だったかな、12日(月)にはもう完全に、改善されてた。手の早い警備員だと、入庁者1人につき3秒程度か。早い速いっ。
 15日(木)、高裁の総務課へお礼を申し上げに行ってきたょ、菓子折を持って。ま、菓子折はウソだけどね。happy02 そのへんの話も詳しいことはメルマガで。
 とにかく、裁判傍聴マニアとは何なのか、その位置、役割が、霧の中の見えてきたような気がして…。

2012年3月15日 (木)

木村拓哉さんのスピード違反

 また私の専門ジャンルの報道。以下3月14日付け産経新聞。

キムタクのスピード違反 ジャニーズ事務所の発表全文
 タレントの木村拓哉さんのスピード違反が発覚したことに関して、ジャニーズ事務所が14日にマスコミ各社に送付した発表文は以下の通り。

 報道機関各位
 この度、一部週刊誌が、当事務所所属タレント木村拓哉が昨年9月に千葉県内で普通乗用自動車を運転中、速度超過により検挙された旨の記事を掲載しました。
 この点、同人が速度超過により検挙され、加えて、本年1月にも東京都内において速度超過により再度検挙され、その後それぞれ反則金を納付した事実があり、誠に申し訳なく、深くお詫び申し上げます。
 もとより、木村本人も社会人として恥ずかしいことをしたとして深く反省し、今後二度とこのようなことがないように誓約するとともに、ファンの皆さんや関係者に大変なご迷惑とご心配をおかけしたことを心からお詫びしたい旨申しております。
 株式会社ジャニーズ事務所

 若干解説しとこう。
 「反則金」とは、行政上の軽いペナルティ。刑罰の一種である「罰金」とはぜんぜん違う。反則金を何回払っても前科にはならない。その払い方等については拙著『最新版 なんでこれが交通違反なの!?』をどうぞ。

 「反則金」の金額は、違反名により道路交通法施行令の別表第6に定められている。スピード違反については超過速度により金額が異なる。その“金額表”は、たぶんすべての都道府県警察のホームページにある。警視庁のはこれだ。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/noufu/hansoku.htm

 「反則金」は、拙著でも述べてるように特殊なペナルティ。たとえば、その道路が通学時間帯の狭い通学路だったとか、対向車線とは広い中央分離帯で隔てられてガラガラで見通しの良い道路だったとか、そういう個々の悪質性は全く考慮しない。

 「反則金」および「罰金」(ときに懲役刑)の対象となる交通違反の取締り件数は、2011年は全国で784万4013件。そのうちスピード違反は229万0352件。
 スピード違反の内訳を見ると、第1位は超過速度が20キロ以上25キロ未満で82万5601件。第2位は15キロ以上20キロ未満で74万2899件。第3位は25キロ以上30キロ未満で、これはガクンと減って39万8771件。
 運転しない方はご存知ないかもしれないが、車の流れが制限速度より20キロくらい高く、それで安全にスムーズに流れてるってことは珍しくない。取締りは、そういうことには関係なく行われる。

 ちなみに「反則金」は、取り締まった警察官や警察署の小遣いになるんじゃないので、そこはお間違えのないように。
 「反則金」は、いったん国庫に入ってから「交通安全対策特別交付金」として都道府県、市町村に対し、専用の計算式に従って交付され、信号機や標識など交通安全施設の設置、管理に使われる。その業界は警察の天下り先になってるようだ。
 世間の景気には関係なく毎年800億円前後が、いわば警察の縄張りへ入ってくるのである。取締りの警察官諸氏には、世間でいうところのノルマ、頑張らないと無能者とされる努力目標がある。

 そんな中で、木村拓哉さんは取締りを受けたわけだ。
 半年経たずに2度も? これはもういろんな想像をすることができる。普通に安全に走ってるつもりでも取締りを受けるのだ、ということに気づかなかった点において考えが甘かった、と見ることもできる。有名芸能人の検挙は、警察威信の発揚にもなり、点数(警察内部での実績点数)が高いので、取締りの警察官は木村拓哉さんのクルマと気づいて狙って取り締まった、との想像もできる。

 あるいは、2度目は無実だったのかも。警察がスピード違反取締りに用いる速度測定機って、じつはメーカーが「絶対プラス誤差は出ない」と言ってるだけ。信頼性は非常に怪しいのだ。追尾式なら…。そこも『最新版 なんでこれが交通違反なの!?』で述べた。

 誤測定を争って無罪になったケースはいくつもあるが、警察もメーカーも誤測定を認めない。頻度は分からないけれども、誤測定に屈服させられてる人はたくさんいるんだろうと思われる。
 もしも木村拓哉さんの2度目の違反も誤測定で、木村さんが「反則金」を払わず「俺はそんなスピード出してねーよっangry」と争ったら、測定機や追尾式の“無謬(むびゅう)神話”は非常にヤバイことになるはず。
 でも、ご本人がいくら争いたくても、そうはいかないんだろうねぇ。芸能人はつらいよ。私もつらいよ。weep ←お前は関係ねーだろっsign01

2012年3月14日 (水)

覚せい剤密輸の無罪はダメでしょ

 ラトビア国籍の「覚せい剤取締法違反、関税法違反」(裁判員裁判)、先週の3期日が全部取消になってることに気づいた。なぜ? 裁判所に尋ねると、証拠調べがなくなり、12日(月)15時30分に判決を言い渡すことになったんだという。へぇ。

 そのこと、法廷番号および傍聴席数と併せ、メルマガ「裁判傍聴バカ一代」でお伝えした。証拠調べを減らして判決、どうなるんだろう。ぜひ傍聴しようと、私は手帳にsign03マーク付きでメモした。

 そして12日(月)、交通取締りの警察官に軽トラをぶつけて転倒させ約49.7m引きずったという「殺人未遂、公務執行妨害」(裁判員裁判)の判決を10時から傍聴。10時30分から高裁のほうで千葉の自動車運転過失致死傷」の控訴審第1回を傍聴。マニア氏から教わって11時、小川敏夫法務大臣が新潮社を訴えたという「謝罪広告掲載要求等請求事件」の第1回弁論(法廷内撮影あり)を傍聴。そのあと珍しく月曜開廷の東京簡裁の「窃盗」を昼まで傍聴。
 もう眠くてたまんない。前夜の睡眠は3時間半。15時30分まであと3時間半。ムリっす。
 と帰って寝たら、なんと無罪だったんだねぇ。がーん。
 以下3月12日付け毎日新聞の一部。

<覚醒剤密輸裁判> ラトビア国籍の被告に無罪判決 東京地裁
 覚醒剤約10キロを南アフリカから国内に持ち込んだとして、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)などに問われたラトビア国籍の無職、ザニス・クレペキス被告(32)の裁判員裁判で、東京地裁(藤井敏明裁判長)は12日、無罪(求刑・懲役14年、罰金800万円)を言い渡した。覚醒剤密輸事件としては異例と言える約1カ月半の長期審理だった。

 私は東京高裁で、一審(裁判員裁判)無罪の覚せい剤密輸が逆転有罪とされるのを2件傍聴した。そのうち1件は先日最高裁で再逆転無罪とされた。もう1件は、2011年12月に被告人と弁護人が上告。
 さらに1件、東京高裁に出てきてるのがあり、3月5日が控訴審第3回だった。
 そして3月12日、東京地裁で無罪判決があったわけだ。検察が控訴すればまた東京高裁へ出てくる。これはどうなるんだろう。

 てゆっか、無罪率が0.5%を超えない程度に無罪が出て、裁判が良くなったとの幻想を与えるのは法務省、最高裁にとって好都合としても、そもそも刑事裁判の目的は国家の威信と秩序・治安を護ること。いくら被告人が無辜(むこ。罪のない者)であっても、覚せい剤密輸に関与して訴追された者がぽろぽろ無罪になるようでは、世界の犯罪組織からなめられる。国としてはガマンできないだろう。やっぱり覚せい剤密輸は、裁判員裁判の対象事件から外すのかなぁ。

 13日(火)は、3階のベランダから「エアガン」を撃った「暴力行為等処罰に関する法律違反」という、非常に興味深いのを、たまたまじゃなく狙って傍聴した。そのレポートはメルマガ第703号に。言い忘れてたけど、私のメルマガはスマホでも読めますょ~。

2012年3月13日 (火)

北陵クリニック事件、守大助さんの救出を急がねば

 「人権と報道・連絡会」の、会員でなくても参加自由の定例会、次回は3月19日(月)18時から。「北陵クリニック事件再審請求」について阿部泰雄弁護士が報告してくれるそうだ。場所は水道橋の「スペースたんぽぽ」(千代田区三崎町/ダイナミックビル4階)。
 以下はその予告より。

 2001年1月、仙台市の北陵クリニックで准看護師として働いていた守大助さんが、「患者の点滴に筋弛緩剤を混入した」として逮捕、5件の殺人・殺人未遂の罪で起訴され、2008年に無期懲役の有罪判決が確定した「北陵クリニック事件」で、守さんと弁護団は2月10日、仙台地裁に再審請求しました。判決確定から4年、千葉刑務所で服役させられている守さんにとって、雪冤への大きな一歩です。

 この事件、証拠がむちゃくちゃなので無罪という以上に、守大助さんは真っ白無実、完全に冤罪なんだろう。
 2005年3月、守大助さんが仙台地裁で無期懲役を宣告されたときの裁判長は畑中英明さん。畑中さんはその後、仙台高裁秋田支部の支部長に。2006年3月、オービス事件で、警察・検察・裁判所の威信、無謬を根底からひっくり返す超弩級の公訴棄却(実質無罪)判決を書いた。そうして任期終了とともに、定年を待たずに退官…。
 守大助さんに無期懲役を宣告してしまった(宣告せざるを得なかった)ことが、よっぽどショックだったんだな、と私は見る。

 いま、再審開始決定が続いてる。無罪もよく出てる、かのように感じる。もともとテレビ・新聞が無罪をぜんぶ報道してきたわけじゃないが、ともあれ、裁判員制度のおかげで裁判官も変わってきたんだ、とおっしゃる方もおいでだろう。
 だが、裁判員制度はそもそも冤罪を防ぐために設けられた制度ではない。従来の裁判が適切に行われてきたことを前提に、国民の理解と信頼を深めるための制度なのだ。

 じゃあ、再審開始決定が続いたりしてるのは何なのか。最高裁からすれば、一部の者が「国民参加」の4文字に踊らされ、浮かれてるってことじゃないのかな。
 昔、死刑が確定した人が続けて4人も再審無罪となったことがある。あの後、最高裁がぎゅぎゅーっと締めつけ、もとの状態、つまり再審はラクダが針の穴をとおるより困難といわれる状態に戻ったのだ。
 「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」の制定時の附則にこんなことが書かれてる。

(検討)
第九条  政府は、この法律の施行後三年を経過した場合において、この法律の施行の状況について検討を加え、必要があると認めるときは、その結果に基づいて、裁判員の参加する刑事裁判の制度が我が国の司法制度の基盤としての役割を十全に果たすことができるよう、所要の措置を講ずるものとする。

 施行は2009年5月21日。もうすぐ「施行後三年を経過」となる。その「検討」で、うるさい批判を浴びることは避けたいはず。「国民参加」は良い4文字なのだと、国民に思い込ませておきたいはず。そうして法務省、最高裁に都合のよい「措置」だけを講じたいはず。
 だから、検討が終わるまで、浮かれて再審開始や無罪が出るのを見過ごし、その後はきっちり元に戻す…。
 守大助さんの救出は急がねばならない。そんなわけで、私も行こう、3月19日(火)。なんといっても翌20日(火)は裁判所が休みだし。

 私はもう裁判傍聴とメルマガ執筆であっぷあっぷ。裁判傍聴からは抜けられそうもなく、メルマガは皆さん面白いとおっしゃってくれるので手を抜く気になれない。時間的にパンク状態。冤罪関係のイベントのほとんどに不義理を重ねてること、申し訳なく、だから土日と休日の谷間の19日(月)は…と。good

2012年3月12日 (月)

無実をば/無実と言えば/偽証罪

 「千恵子@詠む...」の「無実なる鍵の証人つかまえて 偽証罪とは是ひどすぎる」で知った。3月9日付け、日弁連の「刑事公判中の偽証嫌疑による証人逮捕・勾留に関する会長声明」を。以下その一部。

新潟地方裁判所新発田支部に係属中の窃盗等被告事件において、弁護側の証人として被告人のアリバイを証言した者につき、新潟地方検察庁は、本年1月27日、偽証の疑いで逮捕し、新潟簡易裁判所はその勾留を認めた。

 ほ~。私はその種の「偽証」の控訴審(一審無罪で検察控訴)を東京高裁で傍聴したことがある。2007年11月7日だった。
 たしか、息子さんが「強制わいせつ」か何かで起訴され真っ向否認しており、お母さんがその証人として出廷、息子さんは犯行時(とされる日時)、家族といっしょに買い物に行っていたと証言、それが偽証とされてお母さんも逮捕された、そんなふうな事件だった。
 控訴審の判決は控訴棄却、つまり無罪維持。しかし息子さんは有罪だったと記憶する。

 日弁連会長の声明を待つまでもなく、元の事件について偽証があったと思うなら、元の事件の有罪判決を待ってから堂々と偽証を起訴すりゃいいじゃん。
 それを待てないのは、元の事件がいかにも無罪(無実)っぽく、しかし後に引けず突っ張って、有罪主張の無謬を固守しようと、証人を偽証で逮捕・勾留・起訴…そして裁判所は、そんなムリムリな偽証罪は無罪としても、身内である検察のメンツ丸つぶれに惻隠の情を覚え、元の事件はなんとか有罪に…というのは、やっぱ憶測が過ぎますかねぇ。weep

 ところで、東京高地簡裁合同庁舎、1階玄関のX線手荷物検査、9日(金)に意外なことがあった。もしかしたら、12日(月)からそれが普通になるかも。
 とすれば、それはメルマガ第698号の編集後記に書いた“あのこと”が影響したとしか考えられない。今週中に確認しときますょ。

 11日(日)、有酸素散歩のついでに巨大ディスカウントショップへ寄ったら、防災用品のコーナーが大きくあって、大勢の人が群がってた。私も群がった。coldsweats01
 諸君はどうしてる? 私はね、1年前にスーパーの棚から消えたものを、少しずつ買い溜めてる。報道で「これがなくて大変だった」と言われたものを、少しずつそろえてる。
 次の大地震で爆発するのはどこの原発か。他が爆発しなくても、福島の原発のあの高い位置のプールが壊れ、大量の使用済み燃料棒が…となるかも。政府発表があったときには、放射線カウンターはもう完売だろうね…。

2012年3月11日 (日)

しょんべん刑だと思った?

 メルマガ「裁判傍聴バカ一代」は年末年始を除く月~土の発行。10日(土)発行号を約2時間遅れで送信した。
 雑誌の連載原稿も終わったし、警視庁に定期的な開示請求もし終えた。これで11日(日)は丸々空く。小人閑居して不善を為す、よからぬことをしよう、ふふ。いずれ発表しますのでお楽しみに。
 メルマガをいま購読登録していただくと、3月1日(木)以降の分がまずどどっと送信される。

第701号 「しょんべん刑だと思った?」と裁判官
第700号 白バイが軽傷で済んだのは訓練のおかげ
第699号 刑事裁判の鉄則は、否認したら損?
第698号 控訴棄却を1カ月半先に延ばした理由
第697号 新宿のハッテン場で頭突き:無罪主張
第696号 裁判員裁判、3期日を取り消して次回判決!
第695号 閲覧制限の事件は東京大学内のセクハラ?
第694号 金持ちも貧乏人も同じに扱う公平な日本
第693号 そなたは宇宙からエネルギーを吸収しているぞよ

 そして12日(月)の深夜以降、1号ずつ送信される。
 おかげさまで購読者数は少しずつ増えており、てゆっかほとんどの方が引き続き購読してくれる、つまりリピーターになってくれることに、感謝感激ですぅ。lovely

 ところで、「司法改革」ってのは法務省、最高裁が主導、つまり官僚主導なのだ。
 弁護士会は昔から、司法に国民を参加させろと「陪審制」を要求してきた。法務省、最高裁は徹底拒絶し続けてきたのに突然、「裁判員制度」なる独自の制度を推進し始めた。
 それでもう「陪審制を!」との声はかき消えた(かのようになってる)。土俵際のうっちゃり、柔よく剛を制す、相手の力を利用して勝利を得るとはこういうことかと感心する。クリーンなエネルギーを、と言って原発を推進するのに似てるね。

 どうすりゃいいのか。事件数で約3400件を傍聴してきて、というより、10年近く(※)裁判所へ通い続けてきて、鍵は傍聴人が握ってるんじゃないかと思えてきた。
 最初の傍聴は30年ほど前。「通う」と言える状態になって10年近い、という意味。

 弁護人、証人、鑑定人、通訳人と同じく「人(にん)」という語を傍聴人は与えられながら、あまりにも…。その関係で、11日(日)はよからぬことをするわけ、うふふ。

2012年3月 9日 (金)

ネズミ捕りの記録紙を飲み込んだら

 また私の専門ジャンルの報道が。以下は3月7日付け産経新聞。■部分は今井。

速度違反の記録紙のみ込む「たまたま誤って」器物損壊で男逮捕
 宮城県警泉署は7日、警官から示された速度違反の測定記録紙を引き裂いたうえでのみ込んだとして、器物損壊と道交法違反(速度超過)の疑いで仙台市■■区■■、アルバイト、■■■■容疑者(42)を現行犯逮捕した。
 逮捕容疑は、7日午後2時すぎ、仙台市泉区の市道を制限速度(時速40キロ)以上の同68キロで運転していた■■容疑者のトラックを署員が止めて事情聴取した際、署員が提示した速度違反を示す記録紙を引き裂き、半分以上をのみ込んで損壊した疑い。
 泉署によると、「たまたま誤ってのみ込んだ」と容疑を否認している。同署は同日午後から現場付近で速度違反の取り締まり中だった。
 同署では「記録紙を破るなどの行動はうわさでは聞いたことがあったが、本当にのみ込む人がいるとは」とあきれていた。

 記事の様子からして、いわゆるネズミ捕りかと思われる。
 違反キップを破くと「公用文書毀棄」。速度記録を損壊すると「器物損壊」なのか。ふぅん。
 以下刑法。

(公用文書等毀棄)
第二百五十八条  公務所の用に供する文書又は電磁的記録を毀棄した者は、三月以上七年以下の懲役に処する。
(器物損壊等)
第二百六十一条  前三条に規定するもののほか、他人の物を損壊し、又は傷害した者は、三年以下の懲役又は三十万円以下の罰金若しくは科料に処する。

 何をどう「たまたま誤」れば速度記録紙(レシートのような小さな紙切れ)を飲み込んぢゃうのか。被疑者はマジメな人で、取締りを受けていわゆる「頭の中が真っ白に」の状態になり、本人も理解し難い行動に走ってしまったんじゃないか、と想像することができる。
 でもそれ、じつは理解可能ではあるのだ。テレビが映し出さないものはこの世に存在しないのと同じ。記録紙が消えてしまえば、取締りを受けた事実は消えてなくなる…そういう錯覚に人間は陥りやすいんだと思う。

 ちなみにこの記録紙、被測定車両を停止させるのに失敗し、逃げ去ってしまうと、記録紙だけ残ってしまう、浮いてしまう。そこで、次に通りかかった車両を停めて押しつける(その車両の違反にしてしまう)ということがあるらしい。
 大阪府警の酒気帯びのデッチ上げは、「北川式呼気中アルコール測定器DPA-5型」の記録紙を“いじった”ものらしい…。

 上掲記事中の「うわさ」の部分、たとえば2004年3月15日付けの「速度違反で、測定記録書を丸呑みして逮捕」という記事がある…。

 と書いてるうち、加入電話に非通知の着信あり。うちへ非通知で架電するのは、統合失調症(寛解)の彼かテレビ局。どっちだろと出たら、「エコア」と名乗る、人当たりの良いオジサンだった。東京でリサイクルショップを出したい、東京は大量の商品がないとダメと聞く、ついては服でも靴でも不要品を買い取りたい、訪問したい、自分は名古屋のテレホンセンターから電話している…と。
 うちの電話番号をどうやって知ったか尋ねると、0番から順番にかけまくってるんだという。数分後、うちのもう1つの回線に非通知の着信があった。
 なぜ非通知なのか尋ねると、お客様から苦情があったりするので、とのこと。なぬ?
 買い取った大量の商品をどこに集積するのか、とまでは尋ねなかったが、これは新手のヤバイ商法かなと、丁重に拒絶しといた。
 今後、大規模リサイクルショップ・エコアが東京に出店するのか、はたまた“エコア商法”としてニュースネタになるのか。昼間自宅にいるといろんな電話がかかってきますね、という話でした~。happy02
 あっ、メルマガ「裁判傍聴バカ一代」の宣伝をするのを忘れたっ。でもそろそろ裁判所へ出かけなければ。またね~。

2012年3月 6日 (火)

大阪府警はDPA-5型を使ってる!?

 こういう手口は、巡査部長に昇任して、管区の警察学校での幹部研修だっけ、そのへんの名称等は忘れたが、宿舎でみんなで酒を飲みながら知恵を付け合うのだと、ある警部補氏から聞いたことがある。もちろん、現場で先輩のやり口を見て覚えることもあるんだという。
 以下、3月6日付け産経新聞の一部。

飲酒運転摘発、捏造疑い 検出数値水増しか 警部補取り調べ
 大阪府警泉南署の50代の男性警部補が、飲酒運転の取り締まりで報告書類に虚偽の内容を記載するなど不正行為を行っていたとして、府警は6日、虚偽公文書作成などの容疑で警部補の取り調べを始めた。捜査関係者への取材でわかった。警部補は、飲酒検査でアルコールの検出数値を水増しし、捏造(ねつぞう)した結果をもとに飲酒運転として摘発していた疑いもあり、府警が事実関係を調べている。
 捜査関係者らによると、この警部補は同署交通課に所属し、大阪府泉南市内の路上などで車やバイクに停止を求め、近くの交番などで飲酒検査を実施。その際、検査作業の一部を運転者に見せなかった。
 さらに、検査を1人で済ませていたにもかかわらず、報告書類には複数の警察官が検査内容を確認したように記入していたほか、運転者が説明した飲酒状況を改変するなどしていた疑いが持たれているという。
 警部補は飲酒運転の摘発件数が突出して多く、検査の結果は呼気1リットルあたりのアルコール数値が飲酒運転として摘発する基準となる0.15ミリグラム前後に集中。検査でアルコールの検出数値が基準に満たず、一般的には警告などにとどまるとされる運転者についても、数値を水増しして摘発していた可能性があるという。
 昨年、一部の運転者が府警に「飲酒運転の取り締まりがおかしい」と抗議し、疑惑が浮上。府警は警部補を交通取り締まりから外し、捜査を進めている。

 このケースで使われたのは、記事からして、印字式ではなく「北川式飲酒検知器SE型」なんだろうね。呼気を入れた風船を、内径約2.5mm、全長約150mmの検知管の一方に取り付け、もう一方を呼気採取器(ポンプ)に取り付け、ポンプのハンドルを引っ張る等するタイプ。
 ポンプを2度引きしたり、静置秒数を長引かせたりしたのかも。SE型とSD型、また印字式の操作方法は、拙著『最新版 なんでこれが交通違反なの!? 』を読んだ方以外は知らないだろうから、やり放題なのだ。
 あるいは、未使用の検知管を複数本、自宅へ持ち帰り、晩酌をしながら、0.15mgをちょっと超える程度のものをつくり、現場ですり替えたのかもしれない。

 …と思ってたら、どうやらこのケースのは「北川式呼気中アルコール測定器DPA-5型」らしいとの情報が。
 へぇ~sign01 警視庁はもうほとんど「DPA-7型」だとかで、その契約書や取説はゲットしてたけど、「DPA-5型」はまだ使われてるんだぁ。てゆっか「5型」のほうが新型だったりして? 盲点つかオイラが間抜けだった。さっそく大阪府警へ開示請求しなければ。いや、先に警視庁が持ってるか確認してみよう。また今井が来るのか? しょんな冷たいこと言わないでぇ~。weep

 ところで、この報道でひとつだけ不思議なのは、「一部の運転者が府警に「飲酒運転の取り締まりがおかしい」と抗議し…」の部分だ。
 「一部」とあるところからして複数人の抗議かと思えるが、だとしてもそんなもの、「自己の刑責を逃れたくて殊更に疑惑なるものを申告する者が偶然連続したか、ネットを通じて連携するかしたんだろう」と一蹴すればいいのに。刑事裁判になったって、裁判官は「警察官たる者が職を賭してまで、見も知らぬ者を陥れようとするはずがない」との決まり文句(テンプレート)で護ってくれるだろうに。
 動かぬ証拠をつかまれてしまったのか、あるいは、ほんとはもっとすごいことが大阪府警では行われてて、報道に出した部分だけで幕引きをはかろうとしてるのか…。  

2012年3月 3日 (土)

嘘で隠せば公判不利と、怖い刑事が責めまする

 俺はよぅ、ヨーヨーでよぅ、遊んだよぅ、楽しかったよぅ。とか、ヒップホップなラップで韻を踏むのも結構だと思う。
 結構毛だらけ猫杯だらけ、尻の周りは糞だらけ、みたいなもんでしょ?
 いや、決定的な違いがある。それは後者が五音と七音の組み合わせを意識していることだ。
 それでは唄っていただきましょう、長駅太郎さん、『涙の保釈金』に続く懲役演歌第2弾、『はぐれ者エレジーsign01

 嘘で隠せば公判不利と
 恐い刑事が責めまする
 いっそ言いたい共犯者
 言ってしまえば楽になる
 そのとき内妻、目に浮かび…
 どうせあんたらはぐれ者 仲間裏切り何拾う
 どうせあんたらはぐれ者 仲間裏切り何拾う
 茶パツの内妻、笑って泣いた note

 そういえば「暴力団排除条例」。北島三郎さんの『兄弟仁義は封印されるんだろうか。嫌な都政、もとえ渡世だなぁ。 ←その駄洒落を言いたかったんかーいっ。sad

 関係ないスけど、この本が面白そう。『富士…』はマニアックなシミュレーション小説らしい。『尼さん…』は暴露本といってもいいらしい。

2012年3月 2日 (金)

「市民の判断」って、ええっ!

 事件数で約3400件を傍聴してきて、マスコミの裁判報道を鵜呑みにしちゃヤバイなと痛感することがしばしばある。だから、これも鵜呑みにはできないんだが、少なくとも記事を見る限り、戦時中の翼賛報道はこうだったのか、と。以下、2月28日付け産経新聞の一部。

警察官発砲付審判 市民の判断は「正当な発砲」 奈良地裁が無罪判決で
 逃走車への警察官の発砲をめぐり裁判員が下したのは「正当な職務」という判断だった。奈良県大和郡山市の警察官発砲事件で奈良地裁は28日、殺人などの罪に問われた奈良県警の警察官2人に全面無罪を言い渡した。

 もちろん私は事件の真相を全く知らない。無罪が良いのかマズイのか、ぜんぜん分からない。そのうえで言わせてもらえば…。
 裁判員裁判は、官僚裁判官3人、裁判員6人の多数決で決める。裁判員4人が有罪意見でも、官僚裁判官3人と、裁判員2人が無罪意見なら、判決は無罪なのである。
 そこんとこを一顧だにせず、「市民の判断は…」とする、結果が有罪でも無罪でも、これは怖ろしいんじゃないかsign01

 じゃあ、真実は何対何だったのか。そこは「評議の秘密」。漏らせば6月以下の懲役又は50万円以下の罰金なのだ。たとえ不起訴でも、逮捕され長期間勾留され、家宅捜索を受けることになりかねない。
「そうは言っても、従来の刑事裁判は崩壊していた。これ以上悪くならないところまで悪かった。“国民の常識”が入れば少しは動くんじゃないか」
 という方もおいでだろうと思う。
 でも、そもそも裁判員制度は、数々の冤罪を生んできた(生み続けている)最高裁、法務省が、従来の裁判が適正に行われていたことを前提に、推進の旗を振る制度なのだ。官僚統治を甘く見ちゃいけないと思いますよ。
 以下、「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」より。

(裁判員等による秘密漏示罪)
第百八条  裁判員又は補充裁判員が、評議の秘密その他の職務上知り得た秘密を漏らしたときは、六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
 裁判員又は補充裁判員の職にあった者が次の各号のいずれかに該当するときも、前項と同様とする。
 職務上知り得た秘密(評議の秘密を除く。)を漏らしたとき。
 評議の秘密のうち構成裁判官及び裁判員が行う評議又は構成裁判官のみが行う評議であって裁判員の傍聴が許されたもののそれぞれの裁判官若しくは裁判員の意見又はその多少の数を漏らしたとき
 財産上の利益その他の利益を得る目的で、評議の秘密(前号に規定するものを除く。)を漏らしたとき。
 前項第三号の場合を除き、裁判員又は補充裁判員の職にあった者が、評議の秘密(同項第二号に規定するものを除く。)を漏らしたときは、五十万円以下の罰金に処する。
 前三項の規定の適用については、区分事件審判に係る職務を行う裁判員又は補充裁判員の職にあった者で第八十四条の規定によりその任務が終了したものは、併合事件裁判がされるまでの間は、なお裁判員又は補充裁判員であるものとみなす。
 裁判員又は補充裁判員が、構成裁判官又は現にその被告事件の審判に係る職務を行う他の裁判員若しくは補充裁判員以外の者に対し、当該被告事件において認定すべきであると考える事実若しくは量定すべきであると考える刑を述べたとき、又は当該被告事件において裁判所により認定されると考える事実若しくは量定されると考える刑を述べたときも、第一項と同様とする。
 裁判員又は補充裁判員の職にあった者が、その職務に係る被告事件の審判における判決(少年法第五十五条の決定を含む。以下この項において同じ。)に関与した構成裁判官であった者又は他の裁判員若しくは補充裁判員の職にあった者以外の者に対し、当該判決において示された事実の認定又は刑の量定の当否を述べたときも、第一項と同様とする。
 区分事件審判に係る職務を行う裁判員又は補充裁判員の職にあった者で第八十四条の規定によりその任務が終了したものが、併合事件裁判がされるまでの間に、当該区分事件審判における部分判決に関与した構成裁判官であった者又は他の裁判員若しくは補充裁判員の職にあった者以外の者に対し、併合事件審判において認定すべきであると考える事実(当該区分事件以外の被告事件に係るものを除く。)若しくは量定すべきであると考える刑を述べたとき、又は併合事件審判において裁判所により認定されると考える事実(当該区分事件以外の被告事件に係るものを除く。)若しくは量定されると考える刑を述べたときも、第一項と同様とする。
 評議室で何があったかしゃべるな漏らすなと、ガチガチに縛ってる。裁判員制度の目的は何? 以下は同法第1条。
(趣旨)
第一条  この法律は、国民の中から選任された裁判員が裁判官と共に刑事訴訟手続に関与することが司法に対する国民の理解の増進とその信頼の向上に資することにかんがみ、裁判員の参加する刑事裁判に関し、裁判所法(昭和二十二年法律第五十九号)及び刑事訴訟法(昭和二十三年法律第百三十一号)の特則その他の必要な事項を定めるものとする。

2012年3月 1日 (木)

「傍聴希望者が殺到」の真相

 オセロの中島知子さんの東京地裁民事の判決、の傍聴券抽選、私も並んだ。私から見えた範囲では、若めの男女が多かった。局や番組や編集部が総動員、かなと思えた。
 この期日を予め知り、傍聴したくて来る一般人は、いても数人のはず。事件はとくに決めずに裁判傍聴に来て、裁判所内の掲示板を見て「おっ、何だなんだ」と抽選に並ぶ人もいるが、本件は「殺人」でも「強姦致傷」でもなく、「建物明渡請求」とかそんな事件名。一般傍聴人はほとんど並ばないでしょ、という読みだ。

 300人くらい並び、当たりの傍聴券はなんと20枚sign01 これはマスコミの動員だから、外れたら全員ソク帰るな、と思ったら案の定、ぞろぞろ帰って行った。
 高橋ユキさんのツイッターによれば、「わずか20席に291名の傍聴希望者が殺到し…」とテレビのニュースが報じたらしい。いっつもそうなんだよね~。wobbly

 今日も、「傍聴希望者が殺到し…」と報じられるに違いないのが1件ある。
 来週はもっと殺到しそうな事件があるが、そっちは今んところ傍聴券抽選じゃない。午後の期日だが、朝一には法廷前の小廊下が人であふれ、昼前には中央廊下(歩測で約100m)も埋まるsign02
 時刻、法廷、傍聴席数、報道リンク先はメルマガに載せたけど、でも、ごめん、こういう公開の場所には書けない。メルマガは小規模な閉ざされた場所といえるので。
 ビニールに包んで閉じて怪しい書店で売る本と、全国展開のコンビニの、立ち読み可能な雑誌コーナーに置く本とでは、おのずと中身は異なる、それと同じだね。ビニ本、懐かしいなぁ。

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