裁判員は神聖不可侵
ありゃりゃ~、そんなことがこんな大事になるかね~、という騒ぎ。以下3月19日付け日本経済新聞。
弁護士、公判中に裁判員に接触 東京地裁立川支部
東京地裁立川支部で行われた裁判員裁判の公判中に、被告の弁護人が休憩時間に裁判員と会話していたことが19日、分かった。裁判員への接触を禁じた裁判員法に抵触する行為で、事態を重く見た同地裁は同日、弁護士が所属する東京弁護士会に対し、懲戒処分を含めた措置をとるよう要請した。
問題となったのは12日に初公判、16日に判決があった強盗致傷事件。被告の弁護人を務めた畑江博司弁護士が、休憩時間に喫煙室で裁判員に評議の雰囲気などを尋ねたという。裁判所側の事情聴取に対し、畑江弁護士は「深刻な問題と考えていなかった。申し訳ない」と謝罪。裁判所側は弁護士や裁判員を解任することはせず、そのまま判決が言い渡された。
東京地裁の岡田雄一所長は「裁判員裁判の公正な運営を確保する上で看過できない行為で、誠に遺憾だ」とするコメントを出した。
真相は知らないが、弁護士もバカじゃない、事件の内容には触れず、当たり障りのない会話をしたんだろう。
そうだとしても、許されない。なぜなら裁判員は、裁判官とともに法壇に登り、同じ国民に死刑を宣告することも許される、選ばれた国民、神聖不可侵の国民、不可触民なのだ。
私も喫煙所で、さっきまで法壇にいた裁判員を見かけることがたまにある。「評議室ではどんなお菓子が出るんですか」とか尋ねてみたいときもある。
でも、絶対に声はかけない。立川支部は知らないが、東京地裁本庁の1階喫煙室は、そう広くもないのに、天井に監視カメラが2基もあるのだ。
メルマガ第616号「裁判所にとって国民は犯罪者予備軍か!」に書いたとおり、裁判所の監視カメラは非常に高性能なのだ。あれで見張られ、録画されているのだ。
ちなみに岡田雄一・東京地裁所長は、あからさまなウソによる“虚偽記者席”で傍聴人の傍聴を妨害することを看過しといて、ナニが「誠に遺憾」だょ、と私は思う。ま、その話は長くなるので。
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