式を書かずに解答だけ出し問題も消してしまう
19日(月)、東京地裁の開廷表に、17時30分~18時00分という超レアな期日の「電汽車往来妨害、威力業務妨害」の新件があった。
もちろん私は、興奮して17時前に行きましたよ
事件自体は線路の置き石的なことかなと想像できるけど、期日の取り方が、ねぇ。
そしたらなんと
…以下メルマガで。とばかり言ってては申し訳ない。
じつはそれは公判前整理手続き(※)を誤って開廷表に出したのであり、当然、公判期日は未定なんだそうだ。ひぇ~。
ムカついたか? とんでもない。珍しいものに遭遇できたと喜ぶ、それがマニアなのであるっ。![]()
※公判前整理手続き: 公判廷に出す主張・立証をあらかじめ密室で削り整えてしまう手続き。そうやって素人裁判員の負担を軽くするわけ。裁判員裁判以外の裁判でも用いられる。
おかげで、最初はどんな主張だったか、どんな証拠調べ請求をどんな理由で封じたかは、国民の目から隠されることとなった。こういうのを最高裁、法務省は「司法改革」と言う。![]()
同日18時から「人権と報道・連絡会」の定例会。北陵クリニック事件の再審請求について阿部泰雄弁護士が報告。ちょうど時間が良いこともあり、行ってきました。
同じく参加された真理子さんが写真をアップされてます。
無期懲役が確定して現在は千葉刑務所に服役中の守大助さんに、同日阿部弁護士が接見したところ、2月10日の再審請求(平成24年[た]第1号)でようやく無実の牢獄から出られると明るかったそうだ。守さんは今、プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスの嶋基宏選手によく似てるんだそうだ。
被害者とされる人たちの症状は、筋弛緩剤の影響によるものでは全くなく、筋弛緩剤マスキュラックスの成分、ベクロニウムは検出されるはずもない。
科学捜査研究所(警察の見立てを科学と称して補完する警察機関)は検出されたと言い張るが、再鑑定のための資料(試料)を一切残してない。しかも、検出されたと言い張るだけで、そのデータすらない。
たとえて言えば、数学の試験で、計算式を書かずに解答だけ出し、あろうことか問題まで消去してしまう、みたいなもんか。しかし裁判所は、「ちゃんと頑張って解きました」という証言と、解答を鵜呑みにしてしまう…。
もともと裁判所と警察・検察との関係はそういうものであるところに、本件もやはり、いわゆるメディアの“祭り”が大いに影響したようだ。
正義を気取る新聞・テレビは、無罪が確定するとか、つまりじつは濡れ衣だったと国が認めたときだけ、反省と改善みたいなことを発表するけれども、その後に何か事件が起これば全く同じ“報道”をくり返す。
この何十年かで変わったことといえば、逮捕された者の氏名を呼び捨てにせず「容疑者」の三文字をくっつけたこと、手錠にモザイクをかけたことくらいじゃん? あと、「警察によれば…とのことです」と、伝聞であることを一応書き添える場合もあるようになったか…。
でも、本当に無実なのか? 報道ではあそこまで真っ黒な凶悪犯だったし、警察、検察、一審、二審、最高裁が、本当に無実の者を有罪にするか? と、なんとなく疑う人が、たぶん多いんだろうと思う。
そういう「国民の常識」を完全に持ち合わせ、国家の治安と威信のため、無罪の証拠を疑って疑って疑い抜くのが裁判官なのだ。
そんな中で、阿部弁護士はだいぶ何件も無罪を勝ち取ってきた。そうして、本件の再審請求に出した証拠は「カギとカギ穴が合うような新証拠」だと言う。「雑味のないスッキリした再審ができそうだ」と笑う。
とにかく、諸兄、諸姉におかれては、守大助さんを、北陵クリニック事件(新聞・テレビは「筋弛緩剤事件」という)を注目してほしい。私の知る限り、「首都圏の会」が最新情報を頻繁に出してる。派手さはないけれども、詳しさと分かりやすさという相矛盾する要素を、かなりクリアしてると思う。
さ、もう寝よう。今日(21日)も朝から裁判傍聴だっ![]()
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