不合理と思えるルールほど取締りに活用される
北海道では、20キロオーバー程度は遅いほうと感じるドライバーが、またそのように感じさせる道路の部分が多いのかもしれない。
だが、2011年の警察庁のデータによれば、速度違反の取締りは、超過15キロ以上25キロ未満が約68.5%を占めてるのだ。
以下は8月25日付けの産経新聞。
民主・小川勝也議員の秘書逮捕 免停中にスピード違反容疑
北海道警は25日、浦幌町の国道でスピード違反をしたとして、道交法違反(速度超過)の疑いで、民主党の小川勝也参院議員の公設秘書、佐藤尚登容疑者(38)=札幌市中央区南=を現行犯逮捕した。
道警によると、容疑を認めている。佐藤容疑者は交通違反が重なり免許停止処分中で、無免許運転の疑いでも調べる。
逮捕容疑は、25日午後1時すぎ、浦幌町川上の国道で乗用車を運転し、制限速度60キロを19キロオーバーして走行した疑い。
どれくらいの頻度でどんな違反(容疑)が重なったのかは措き、停止処分を執行されたとの認識があり、19キロオーバーは誤測定とか他車誤認とかなかったとしてだ…。
容疑を認めてるのになぜわざわざ現行犯逮捕なのか。やっぱ、選挙が近いとされるから? あるいは現場で何かあったとか? そのへんの続報が出てくる可能性は、まぁ、皆無だよねぇ。
とにかく、一般論を言わせてもらえば…
9月10日発売の『ザッカー』にも書いたように、交通ルールや取締りに対し、交通の安全・円滑、事故防止(以下単に交通安全)の観点からの合理性(少なくとも運転者から見た合理性)を見出そうとする運転者は、取締りの絶好のカモだ。
多くの運転者が合理的と思わない交通ルールほど、取締りに利用、活用されるのである。
努力目標を設定させられ(事実上のノルマを課され)取締りを行う現場警察官は、違反キップを切ればいいのであって、交通安全などどうでもいいのである。「事件処理急ぐため助手席の妻に反則切符 大阪府警巡査長」と報じられたケースは、誰が違反したかさえどうでもよくなってしまったものと言える。哀しいね。
そこをしっかり認識することが、ムダに取締りを受けないためのキモだ。キモイのキモじゃなくて肝(きも)だよっ。
あと、無知な正直者はバカをみる、ということも言える。運転免許を取ったら、拙著『最新版 なんでこれが交通違反なの!?』を必ず読んでほしい。
※ ちなみに、「苦情申出制度の実態」というサイトが最近できたようだ。
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