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2012年9月 2日 (日)

裁判員裁判第1号の名誉を守るために?

 メルマガ第851号の記事を書くために、同メルマガの過去記事を検索し、第345号に、気になる傍聴レポートを見つけた。
 以下は2010年9月13日付け神奈川新聞。

横浜の傷害致死事件、争点は「暴行と死亡の因果関係」に/横浜地裁
 けんかした際の暴行で勤務先の同僚の男性(52)を死亡させたとして、傷害致死罪に問われている横浜市鶴見区、土木作業員■■■■被告(36)の裁判員裁判初公判が13日、横浜地裁(大島隆明裁判長)で開かれ、■■被告は「けんかが原因で亡くなったかどうか分からない」などと述べ、弁護側は暴行罪が成立する程度にとどまることを主張した。
 暴行の事実と、男性がくも膜下出血で死亡したことに争いはなく、争点は「暴行と死因に因果関係があるか」に絞られている。
  (中略)
 同被告は、横浜地検が昨年5月に初めての裁判員対象事件として起訴したが、争点整理や死因についての鑑定実施のために、公判前整理手続きが1年以上続けられていた。
  (後略)

 裁判員制度のスタートは2009年5月21日。本件は横浜地裁の「初めての裁判員対象事件」となるんだね。

 その第1回公判が2010年9月13日って、おかしくない?
 いいえ、ちっともおかしくありません。裁判員裁判は、素人裁判員の負担を軽くするため、証拠も争点も予め密室(=国民が傍聴できない公判前整理手続き)で削り整えることに、ものすごく時間をかけるのだ。

 横浜地裁の判決は2010年9月18日、求刑が懲役6年のところ懲役3年。 ※報道は絶対に触れないが、未決400日算入
 その控訴審の第1回が東京高裁で2011年1月11日にあり、私は傍聴してメルマガ第345号でレポートしたわけ。

 被告人側の控訴で、事実誤認の主張。
 ところが、何があったんだか被告人側は、量刑不当で補充書を提出。献眼や臓器提供についての書証を取調請求。量刑不当に関して被告人質問を請求。
 原判決後に被告人の主張が変わることはある。それゆえ原判決破棄となることもある。たとえば、同じ実刑でも、懲役3年を懲役2年10月にするとか。

 当時の東京高裁・刑事第4部、岡田雄一裁判長(現東京地裁所長)はどうしたか。第345号に私はこう書いてる。

 被告人の陳述書については、「一審で十分述べる機会があったから」と却下。量刑不当の補充書は、差し出し期限を徒過しているからと却下。したがって、それに付随する証拠取調請求も被告人質問も却下。

 そのレポートをいま読むと、横浜地裁の「初めての裁判員対象事件」を、どうしても原判決破棄とはしたくなかったのかなぁ、という気がする。
 控訴審判決は2011年2月1日、控訴棄却、当審未決70日算入だった。

 控訴審の未決算入は、原則だいたい3カ月を超えるところから算入するようで、本件で70日は若干多いように思う。とすれば、そこに岡田裁判長の良心を読み取るべきなのか…。

 嗚呼、3日(月)から東京地裁、簡裁、高裁の開廷はどっかんと増える。ワタシ的に絶対どうしても見逃せない事件が4件も入ってる。大変だっsign01

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