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2012年10月の16件の記事

2012年10月31日 (水)

東京簡裁、道交法、なんと過失による赤信号無視っ!

 10月30日、すっごい事件に当たったsign01 東京簡裁の「道路交通法違反」、ぬわんと、赤信号無視、それも過失犯なのだったsign01 しかもっ、弁護人は告知欠如による公訴棄却を求めたのだった。
 私のメルマガや『ドライバー』記事をお読みの方は、違反点数の抹消上申の理由として告知欠如がけっこう多いことをご記憶かも。弁護人の意見は、その告知欠如による公訴棄却なのであるっ。
 過失の赤信号無視が公判廷へ出てること自体、前代未聞の珍事。推理するに…。ま、そこはメルマガ第901号で。

 10月30日は15時30分~16時30分の「傷害」(交通トラブル)までたっぷり傍聴し、夜は弁護士さんたちと酒を飲み…。

 なわけで、つかこの2日間、あまり寝てないので、10月31日はお休みをいただいた。午前10時~11時30分、東京簡裁で「偽造通貨拾得後知情行使」という非常に珍しい事件があったんだが、思い切って休んだ。
 ゆっくり寝て起きたら、マニア氏からメールあり。11時30分~12時の「準強制わいせつ」の判決(第1回は6月30日。今日が第10回かな)は、無罪だったという。かーっ、しまったsign01
 でもしょーがない、思い切って決断したんだから。今日は、メルマガ第901号と『ドライバー』の締切原稿を書きあげ、11月1日、「詐欺」(とんでもない結婚詐欺師)の追起訴から傍聴しようかと。

 メルマガ「裁判傍聴バカ一代」(月105円。1号当たり約4円)は、月初めと、なぜか月末に購読登録される方が多いです。いま購読登録すると、既発行の10月分がどどっと送信されます。
 そしてたぶん夕方頃、第901号が送信されます。ネタは、もちろん上記赤信号無視。10月の最終号(31日号)である第902号は、申し訳ない、明日の送信になるかと。そのネタは、否認から自白に転じた「強制わいせつ、器物損壊」にしようかなぁと。
 既発行の10月分、タイトルは以下のとおり。

第900号 母親は言い切った、誰よりも愛してますので!
第899号 ネットに刺激され、女性下着を着用して痴漢
第898号 オービスには2つの速度があるのだっ!
第897号 高齢弁護人に検察官は二度首をひねった
第896号 まさに東電OL殺人事件と同じですっ!
第895号 この事件、どうやって有罪にすんの?
第894号 40万円、根拠は何? 警察官も分からんと
第893号 被告人は癌で余命が短い人間なんです!
第892号 裏DVD店の雇われ店長は若い失踪者!
第891号 クイックルワイパーに細工して下着ドロ
第890号 逆転執行猶予、窃盗を占有離脱物横領に!
第889号 女被告人のシャブ密輸、これぞ裁判の真髄か!
第888号 検察がどんどん劣化する図式が見えた?
第887号 新発見、新幹線の乗客はチンコを出さない
第886号 一見悪そうな若い夫婦だが、もしや無罪?
第885号 電動アシスト付き自転車の交通事故
第884号 前科と自白調書でもう有罪はケテーイ?
第883号 書面を持つ手を見てびっくり、骨と皮!
第882号 マンション10階から救急車にデカビタC
第881号 ま、裁判所の認定はこういうことだから
第880号 上品なお婆ちゃん、名前はマリアと申します
第879号 宅配ドライバー、お客にムカついて器物損壊
第878号 少女のウソに皆で乗り若い医師を実刑に?
第877号 何をしたいか分からない、お金ですか?
第876号 24年前のあの重大凶悪事件に関与!?

2012年10月27日 (土)

重過失捜査罪、危険判決投獄罪

 来週、「東電OL殺人事件」の再審が公判廷へ出てくる。事件記録符号は「お」。そんなの見たことないっ。
 簡裁の再審は「ほ」。それは4件傍聴した…って傍聴マニア以外には全く興味のない話ですょね、とほほ。ま、傍聴券の枚数はメルマガ次号で。

 「東電OL殺人事件」は、無罪を書くのに慎重な裁判所が慎重に慎重に審理して、一審は無罪だったのだ。検察が隠していた証拠が明らかにならなくても、優に無罪だったのだ。
 ところが、晴れて無罪となったゴビンダさんの勾留を決定した裁判長が、あろうことか控訴審の裁判長も担当し、さくっと有罪にひっくり返しちゃったのだ。最高裁が追認して有罪が確定。再審請求に対し、検察は七転八倒、抵抗し続けた…。

 こうした冤罪を防ぐにはどうしたらいいのか。以下は『ドライバー』2010年1月20号に書いた原稿…。

     pen  pen  pen

 高級スポーツカーで彼女とドライブ。家へ送った、まではよかったが、彼女が不注意で勢いよく助手席のドアを開け、ガンッとブロック塀に。
「あっちゃ~!! なんてことしてくれるんだ。ききっ、器物損壊罪で告訴してやるっ!!」
 とわめく人はいないか(笑)。

 仮に告訴しても、彼女は処罰されないはずだ。なぜなら、刑法第38条1項が「罪を犯す意思がない行為は、罰しない」と定めているから。犯意(故意)がなく誤って(過失で)やっちゃったものは処罰しないことになっているのだ。

 だが、38条1項には但し書きがくっついている。
ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない
 特別の規定。運転者に身近なものとしては「自動車運転過失致死傷罪」がある。
自動車の運転上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金に処する」(刑法第211条第2項前段)

 なんで交通事故は過失でも処罰されるのか。それはね、車は一瞬の不注意で凶器になり得る危険なものであり、運転者は当然に高度な注意義務を負うからだ。絶対に注意を怠ってはならず、だから、死傷事故を起こす意志がなくても処罰されるのである。

 一方、単なる不注意を超えたケースもある。たとえばアルコールの影響により正常な運転が困難な状態と承知で運転したとか。あるいは、信号をうっかり見落としたんじゃなく、赤信号と承知のうえで、かつ、そうとうのスピードで交差点へ突っ込んだとか。
 そういうのは過失とは到底いえず、「危険運転致死傷罪」(刑法第208条の2)になる。罰則の上限は懲役20年。重い。
 ここまでは、考え方としてはわかるでしょ。

 さて、話は富山の冤罪事件へ飛ぶ。大きく報道されたんでご記憶の方も多いだろう。私は2つの集まりで、その冤罪被害者・柳原浩さんの話を直に聞き、『「ごめん」で済むなら警察はいらない―冤罪の「真犯人は誰なのか?』(柳原浩編・桂書房)を読んだ。事件の概要は以下のとおり。
 富山で2002年の1月に強姦事件が、3月に強姦未遂事件が発生。警察は4月、柳原さん(当時34歳、タクシー運転手)を犯人として逮捕。当然、柳原さんは否認した。だが、警察は強烈な脅しで自白を強要。検察も無実の訴えに耳を貸さず、なんと弁護人まで、柳原さんが頼んでもないのに親族により合計250万円の被害弁償をさせてしまった。裁判官は冤罪を見抜こうとせず、同年11月、有罪(懲役3年、未決算入130日)とした。柳原さんは絶望し、家族からも見捨てられたと警察により思い込まされ、控訴せず服役。「自分は無実だ」と思っていては長い刑務所生活が耐えられないので「気持ちを殺した」という。そして05年1月に仮出所。

 ところが06年8月、鳥取で強制わいせつ罪で逮捕された男が、富山の強姦と強姦未遂も自分がやったと自白! 富山県警は男を逮捕せざるを得なくなり、07年1月、「謝罪会見」を行った。検察は再審を請求し、同年10月、ようやく柳原さんは無罪とされた。

 まったく身に覚えがない事件の詳細を、どうやって「自白」できたのか。柳原さんは言う。
「被害者宅へ案内しろと言われるんです。でも、2軒とも知らない。すると、乗せられた車が止まり、『どの家か指をさせ』と。郊外で、指をさせる家は1軒しかない。そこが被害者宅だったんです。2軒目もそうでした。署へ戻って図を紙に書けと言われる。見た後だから書ける。でも、奥の様子はわからない。すると『肩の力を抜け』と言われ、警察官が後ろへきて私の右手を持ち、私の手で奥の様子を書かせるんです。強姦のほうの家の図面は、紙に最初から鉛筆で書いてありました。『鉛筆をボールペンでなぞれ』と……」

 じつは柳原さんにはアリバイがあった。犯行時、1人住まいの家からお姉さんに電話していたのだ。その通話記録を警察は取っていた。しかし無視した。
 物証もなかった。被害者は2人とも金属の鎖のようなもので縛られたと供述していたが、柳原さん宅をいくら捜索しても荷造りに使う普通のビニールひもしか見つからなかった。そこで警察はどうしたか。なんと、唖然呆然、そのビニールひもを二重にしてところどころ結び目をつけ「被害者2人はこれを鎖と勘違いした」と言い抜けたのである!
 2つの犯行現場には足跡が残されていた。靴のサイズは28cm。柳原さんは24・5cm。じつは警察は、DNA鑑定のために唾液や口腔内の粘膜を採取している……。

 この「捜査」には、少なくとも重大な過失があることは明らかじゃない?
 そこで、私は思うのだ。捜査官や裁判官は、逮捕したり刑務所へ送ったり、強い権力を持っている。当然に、不注意で無実の者を逮捕、処罰しないよう高度な注意義務を負う。だから、「自動車運転過失致死傷罪」みたいに、「重過失捜査罪」「重過失判決罪」があってもいいんじゃないかと。

 でも、柳原さんのケースは本当に「過失」なのか。故意があったように思える。
 もちろん、人間のやることは、あとになれば「故意にやったに違いない」と思えても、そのときは一生懸命で気づかなかった、ということはある。
 しかしだよ、まったく知らない犯行現場を詳細に「自白」できたことは何を意味するのか。アリバイとか鎖とか靴とかDNA鑑定とか、柳原さんの潔白を示す数々の客観的証拠をすべて無視したことは、何を意味するのか。

 そう考えると、これは過失とは到底いえない。「危険運転致死傷罪」みたいに「危険捜査罪」「危険判決投獄罪」があるべきじゃないのか。
 「故意はなかった」といくら主張してもダメ。だって殺人事件は、被告人が「殺すつもりはなかった」とどんなに言い張っても、頑丈かつ鋭利な刃物で身体の枢要部を複数回刺せば、殺人の故意が認められるのだ。柳原さんの事件も、十分に故意を認定できるはず。

 じつは柳原さんが逮捕された02年4月というのは、富山県警の元本部長と元刑事部長が、覚せい剤事件のもみ消しで、富山地裁で有罪判決(懲役1年、執行猶予4年)の判決を受けたという、特別な時期だったんだね。そんな時期に誤認逮捕だったとは発表できず、でっち上げへ突っ走ってしまった可能性は大いにある。
 処罰規定を増やすことは慎重でなければならないが、バカげた冤罪をなくすためには「重過失捜査罪」「危険判決投獄罪」という考え方が必要だと思うんだけどね。

2012年10月26日 (金)

「老いたら死ななければ」と裁判長

 以下は26日付け産経新聞の一部。

裁判長「老いたら死ね」 証人の66歳女性に法廷で暴言 韓国
 韓国のソウル東部地裁の裁判長が公判中、質問に明確に答えない証人の女性(66)にいら立ち「老いたら死ななければ」とつぶやいたことが発覚、最高裁長官にあたる梁承泰大法院長が25日、国民への謝罪に追い込まれた。韓国メディアが伝えた。

 そういえば韓国では前にも似たようなことがあったな…。
 2010年8月11日付け朝鮮日報日本語版。ソウル高等法院(日本の高裁に相当)の40代の判事が、民事の控訴審で、一審で一部勝訴の70歳女性に対し、「娘は病気のようだが、拘置所にいる。拘置所内で死んでもいいのですか。病気の者が拘置所に収容されて死亡するケースは一人や二人ではないのですよ」「娘さんが死んでも構わないのですか。娘さんの命と金を引き換えるつもりですか」などと述べて調停を強要し、どういう立場か不明だが出廷した人物に対し、「あんた、離婚したくせにそんなことが言えるのか。離婚した者は発言するな」と暴言を吐いてたんだという。
 法院はその判事を訓戒処分にしたそうな。
 その判事が、ソウル東部地裁の裁判長になり…かどうか、報道からは分からない。
 ま、いずれのケースも、傍聴席が無人(=裁判を監視する国民が不在。※)だった可能性があるわね。そこも報道からは分からない。

 日本では、私が傍聴してきた限り、そんなヘタなことを言う裁判官はいない…と記憶する。だって、私が傍聴したってことは、傍聴人が少なくとも1人いたってことだし、私がもっぱら通ってる東京地裁は、傍聴人が多いのなんの…。

 
 日本では、裁判官は検察立証だけでもう軽々有罪と決めてしまい、あとは、否認する被告人を適当になだめることしか頭にない…と明らかに看て取れるシーンはときどきある。

※日本の裁判員制度は、国民が裁判を監視するための制度ではない。正しく行われている裁判への理解と信頼を深めさせ、国民をして統治者の気分にさせるための制度なのだ。だから、法務省と最高裁がわっしょい推進するのである。

2012年10月25日 (木)

セレブ美人妻の酒酔い運転

 眠くてたまんないんだけども、10時からの「道路交通法違反」、また中国人による運転免許のカンニング事件かもしれない、行かねばならぬ男が1人、行かせたくない女が1人、ふたりの恋の城ヶ崎sign01

 無理して行ってみたらばっ、カンニングは無関係、セレブ美人妻の酒酔い運転(0.8mg)なのだった、嗚呼。
 とはいえ、これはこれで印象深い裁判だった。お年寄り弁護人が、普通は当然出す(裁判官も求める)はずの書証を出さず、まったく頓珍漢なことで情状証人(夫)の尋問を20分近くやっちゃってsign01 検察官が何度も首をひねるのが、私は可笑しくて可笑しくて。

 そのあと結局、16時18分まで、いろんな事件を傍聴したのだった。
 
 
 弁護人が期日をすっぽかして…とか、前刑の痴漢は女性下着を着用しての犯行で…とか。

 オービス否認事件も傍聴した。今日は被告人質問。白人風美女弁護人の主質問は非常に簡潔。いいね~。検察官も、地検の“正義君”と違って、よけいなことは言わないタイプ。なのに裁判官が…sign01
 オービス事件での測定値の否認、どこがポイントなのか、今回よぅく分かったような気がした。

 以上のうち、どれをメルマガで簡潔に詳報するか、悩んじゃう。裁判所は休みの土曜も発行してるから、そっちへ分けることにしようか。

 以下の2冊、左のを読み終わった。非常に面白い。今は裁判所への往復の電車で、右のを読んでる。これも非常に面白いですわ。

 アマゾンでは現在、左はロープライス75円、右は1円sign02 しょんなバカなっ。
 価値と値段が、乖離を通り越してるっつーか、なんか、うまく言えませんけど(←ある被告人の口癖)、現代社会は狂ってるか病んでるか、どっちかに違いないと震撼する(※)。
 ま、私も自分のメルマガを105円(1号当たり約4円)に設定してるんで、偉そうなことは言えないかもしんないけどさ。

 我々は、国会議員(当選して政権を握ること=国家予算を国民買収費にできることが絶対目標)を選ぶに当たり、最悪か極悪か、どっちかしかないと昔から言われてるのに、「国会議員は国民のためいつも最善を尽くしてくれる」旨の前提のもと、報道と称してごちゃごちゃ文句を言う、そんな新聞・テレビにも震撼する次第。
 極悪や兇悪より、最悪のほうが若干まし、そう腹をくくらざるを得ないのに。うまく言えませんけどね(笑)。

2012年10月21日 (日)

韓国の国民参与裁判、話が違うじゃーん!

 ちょと調べたいことがあり、メルマガの過去号を読んだ。へぇ~、すっごいのを傍聴してたんだな~sign01 と、しばし読み耽ってしまった。次から次へと刺激的なのを傍聴してると、残念無念、ほんと次々忘れちゃうんだよね~。

 メルマガ第550号「検察官は遅刻し、弁護人は不出頭で」は、オウム真理教の事件(およびアレフ)にばりばりに関係する「殺人、銃砲刀剣類所持等取締法違反」の控訴審第1回。
 その編集後記を読んで、ええっ、そうなのsign02 となった。書いた私自身、嗚呼、すっかり忘れてるのだ。sad 以下はその編集後記の一部。
 

 お隣の韓国でも国民が裁判に参加してる、日本も! と以前言われたこと、ご記憶か。
 「裁判員制度はいらない!大運動」が発行する『裁判員制度はいらない!全国情報』第22号に、韓国の国民参与裁判のことが出てる。
 韓国の場合、日本と全く違って、参与裁判は被告人の申請があって初めてやるんだという。
 で、参与裁判の対象事件は年間4000~5000件。申請する被告人は年間300人程度。ええ~っ!?
 しかも、申請後に撤回するケースが40%に達し、申請しても裁判所により排除決定されるケースが20%に達し、実際に行われる参与裁判は年間80件前後にとどまるんだという。ええ~っ!?
 しかもしかも、“陪審員”の出頭率はどんどん下がってるらしい。ありゃま~(笑)。

 けど、そんな情報は日本国民には知らされず、「お隣の韓国でも国民が裁判に参加してます」と国は言い続ける…。
 最近、日本の高速増殖炉についての政府機関のサイトを見たら、「フランスも進めており、日本も…」という趣旨のことが堂々と書かれててビックリこいた。
 原発と掛けて裁判員制度と解く、そのこころは? どちらも国策…。ひねりがないっすか。
 てか原子力のほうは昔の「オウム真理教」に似てるんじゃないかと、ちらっと思う…。

 弁護人が来なくて流れた「殺人、銃砲刀剣類所持等取締法違反」の次の期日は9月16日。もちろん傍聴した。第556号「自分の人生を犠牲にしても娘2人を!」でレポートした。ま~、すっごい内容だった。以下、その第556号から、ほんの一部を切り取る…。

被告人 「私の命より、娘たちの命のほうが大事なんです。でも法律のおかげで、どうにもならんと! 妻がサリン事件後に反省して娘たち2人を返しておけば…こんなことはなかったと思います。私だってこの歳で刑務所暮らしなんて、耐え難いことです。ましてや(満期なら)84歳で出所なんて…! 大腸ガン…生きて出られるとは思えません、死刑といっしょじゃないですか。これもやはり、罪を犯した以上はしょうがない。あきらめざるを得ないです…」

 さて来週は、東京簡裁、地裁、高裁に、どうしても見逃せない事件がいくつも出てくる。また毎日通うことになるのか? そっ、それだけは避けたいのだが…。

2012年10月20日 (土)

新しいジャンル登場、法廷ブルース!

 法廷ブルース? なんじゃそら(笑)。と10月19日付け毎日新聞を読んでみた。はりゃ? 新聞社のサイトに載ってるのに、どこの裁判所か、いつの公判か、まったく不明って…。
 だが、読み進んで分かったsign01

法廷ブルース:「遺族の気持ち」から遠く
 判決の日、男は大きなボストンバッグを肩に法廷に現れた。82歳。逮捕から2カ月半、既に身柄拘束は解かれていたが、実刑を覚悟したのだろう。それほどまでに、1週間前の公判で厳しい言葉を浴びた。

 そんな書き出しで始まる、これは傍聴散文詩なのだねsign01 傍聴演歌の臭いも感じる。ってブルースなのか。いいね~。
 毎日新聞のサイト内検索によれば、今年7月14日から計10本が掲載されてるようだ。書き手は遠藤孝康さん。福岡高地簡裁の司法記者クラブにいるのかな? 新しいジャンルを切りひらきましたね~。

 「法廷ブルース:衆目の中、中年男のざんげ」によると、福岡地裁(たぶん)も夏休みの色情系は学生諸君で満席になるらしい。東京だけじゃないんだぁ。無名事件(たぶん)のそんな情報を、新聞社のサイトで見るのは初めてかもっ。
 「女子学生が多い」とある。東京地裁の経験からは、夏休みの前半なのかなと想像できる(笑)。

 メルマガ「裁判傍聴バカ一代」のライバル登場? いやぁ、私のメルマガとはまったくジャンルが異なる。私のほうは、被告人のドラマもさることながら、なんつーか司法監視を大事にしてるので。
 今のところ「法廷ブルース」に司法監視はないけど、これはこれで完成したスタイルと思う。遠藤孝康さんが、無罪が有罪になりつつある場面に遭遇したとき、どんな言葉で報じてくれるのか、すっごく楽しみ。

 今、裁判所への往復の電車で、内田樹さんの『街場のメディア論』を読んでる。面白いことを言う人だな~と感嘆する。街場シリーズ、他のも読んでみようか。

2012年10月19日 (金)

己の愚行が誰かの人生を狂わすことに想像が及ばぬ、高慢な未熟者

 以下、10月18日の朝日新聞、天声人語

 捕まらない自信があるのだろう。他人のパソコンを遠隔操作し、殺人予告などを送信させた「真犯人」から、手口や目的を詳述した犯行声明である。東京の弁護士と放送局に届いたメールには、犯人だけが知り得る事実が含まれていた▼この人物は、事件で逮捕された4人に「巻き込んですみません」と謝る。一方、警察と検察には「あそんでくれてありがとう」とふてぶてしい。望み通り、捜査当局に「ネット冤罪(えんざい)」という恥をかかせた形である▼逮捕の決め手はいずれも、インターネット接続時に残るIPアドレス、いわばパソコンの指紋だった。ネット犯罪では、これの特定が犯人に迫る早道とされるが、犯行現場に他人の指紋を残せるとなれば、サイバー捜査のイロハが揺らぐ▼逮捕時は否認したのに、訴え空しく動機まで「自白」した人もいるらしい。「動かぬ証拠」をもとに、またぞろ密室で強引な調べがあったのではないか。体は拘束を解かれても、心の傷はなお残る▼ネットの闇には、面白半分に腕試しをしたがる狂気が潜んでいる。乗っ取りウイルスの主も、そこそこの手練(てだ)れなのだろう。そして、己の愚行が誰かの人生を狂わすことに想像が及ばぬ、高慢な未熟者に違いない▼誤認逮捕で人権を侵し、時間と血税を無駄に使った警察は、まなじりを決して逆襲するしかない。この手のモンスターが野放しでは、おちおちクリックもできない。愉快犯の続発を防ぐためにも、うぬぼれの仮面をはがし、素顔を拝みたい。

 この書きぶり、昔からこうなんだっけ。昔、私も天声人語を気に入っていた時期があるんだが、今、なーんだか、ある種の“年寄り像”が透けて見える気がして、むむーんと眉をしかめてしまう。こんな年寄りには、なりたくねーなぁ、みたいな。もうなってる? いやーん。wobbly

 それでだ、「己の愚行が誰かの人生を狂わすことに想像が及ばぬ、高慢な未熟者に違いない」という部分、朝日新聞読者の何%が「なぬ?」と感じたんだろう。
 「巻き込んですみません」と謝ったと書いたあとで「…想像が及ばぬ」は、わかりやすく矛楯するというか、引っかかる。
 この事件で、「己の愚行が誰かの人生を狂わすことに想像が及ばぬ…」というべきは、IPアドレスで犯人と決めつけ、否認に耳を貸さず、“落として”自白を取り、送致、起訴をした、つまり、いつものやり方をとった警察官、検察官じゃないの?

 もちろん、逮捕、勾留され、どう無実を訴えてもガンガン自白を強いられ、パソコン内および自室内のプライバシーを徹底的に暴かれた方々は、大変だったなんてもんじゃなかろうと、心よりお察しするが、そのうえで、あえて言いたい、今回、犯人が良心的でほんと良かった、と。

 遠隔操作で削除もできるというウイルスを、犯人が犯行声明を送信後ぜんぶ直ちに削除していたら、かつ、犯人しか知り得ない真実の暴露を含む“犯行声明”をしなかったら、パソコンを操られただけの真っ白無実の方々は、たぶん間違いなく有罪とされてたよ。
 あくまで無実だと争えば、「不合理な弁解を弄して反省の情は皆無」とされ、懲役の実刑を食らうケースもあったかも。

 今回、こうして大きな話題になったことで、パソコンの遠隔操作により誰かをハメることが難しくなったといえる。だから犯人に感謝しましょう、とは到底いえないけども。

 さて今週は、毎日裁判所へ行くことになる。「少なくとも週に1~2日は行かないっ」と年始に決めたのにぃ。
 今週は、バーベキューこんろで遺体を焼いたと報道された被疑者らと同姓同名の被告人らの「詐欺」と、スピード違反で捕まり偽造免許を使用したと報道された被疑者と同姓同名の被告人の「道路交通法違反」、どうしても傍聴しなければと早々行ったのに、いずれも期日取消に。がーん。
 でも、そういう日って、珍しいのに当たることがあるんだよね。「窃盗」が認められず「占有離脱物横領」とされて逆転執行猶予とか、いろいろ傍聴した。メルマガのネタは、ほんと尽きない。
 今日は、ネットで「探しています」と書かれてる、いわば行方不明者のアレと、前回期日が2月だった否認事件を傍聴予定。両方とも交通違反と関係ないのに、こうして裁判所へ通う…最低の愚行かなぁ(笑)。じゃねっ。

2012年10月15日 (月)

新発見、新幹線の乗客はチンコを出さない

 メルマガ「裁判傍聴バカ一代」、第887号のタイトルは「新発見、新幹線の乗客はチンコを出さない」。
 記事本文のほうは、東京地裁の「自動車運転過失傷害」。加害者(被告人)はピザ配達中の原付バイク、重傷被害者は大型自動二輪という事件。
 被告人が、ま、ちょっとおかしなことを言ったもんだから、異例な展開になり…という話。

 その号の編集後記で、いわゆる犯罪統計(警察庁)から、「公然わいせつ」と「窃盗」のうち色情ねらい(主に下着ドロか)の、犯行場所別認知件数についてご紹介した。はは~、やっぱその犯罪はそういう場所が多いんだな~、なるほどね~、と。

 列車内での陰茎露出はときどき法廷へ出てくる。新幹線以外の列車内での「公然わいせつ」は合計96件。ところが新幹線内は該当数字なし。bullettrain
 新幹線に乗るのは立派な人ばかり、チンコ出したりしないのか? ※と書いてるうち、メルマガ読者氏から重大情報ありっ。第888号でさっそくsign01

 あと、罪種別で職業別の検挙人員とか、罪種別で年齢別の検挙人員とか、非常に興味深いデータがいっぱいある。事件数で約3800件を傍聴してきた経験とあわせ、雑誌の特集記事とかすぐ書けそう。
 とりあえず、メルマガの編集後記で少しずつご紹介していきまんで、お楽しみに~。

 今日は、「道路交通法違反」の審理(第2回)を1件傍聴するためだけに裁判所へ行った。往復2時間、傍聴1時間。weep でも仕方ない。複数台礫過による死亡事故の、2台目の運転者の事件なのだ。
 しっかしこの事件、おかしい。第1回の傍聴ノートを読み返してみても、被告人が運転する車両が礫過したという、確かな証拠が何もないようなんだね。非常に不可解。ま、詳しくは第888号で。

2012年10月13日 (土)

続々と法廷へ出てくるモンスター隣人たち

 隣人トラブルが動機乃至背景とされる殺人、自殺事件が世田谷区で起こった。「世田谷女性殺害:容疑者とトラブル頻発 植木鉢の場所など」「世田谷立てこもり 「事件は自分の責任」 元警視宅で書き置き発見」などと報じられてる。

 隣人トラブル、モンスター隣人の刑事裁判を、私もいくつか傍聴してきた。
 裁判員裁判の全国第1号だってことで、58枚の一般傍聴券を得るために2382が並んだ「殺人」も、隣人トラブルだった。

P1050128 罰金刑を食らっても執行猶予付き懲役刑を食らっても嫌がらせを続けるモンスター隣人により、美人妻はとうとう心身症になり、若夫婦は離婚、モンスター隣人は実刑…という事件もあった。私は猶予判決の事件も実刑判決の事件も傍聴した。
 元ヤクザで刃物を持ち出した被告人がモンスターかと思いきや、被害者(被告人の隣人)ほうがどうやらトンでもないモンスター? そんな事件もあった。
 隣人同士のトラブルがこじれにこじれ、「あいつだけ生きてるのが許せない」と、思いっきり憎悪をぶつけて殺した事件もあった。
 隣人トラブルの範疇ではないかもしれないが、隣人女性が出したゴミ袋から使用済み生理用品などを入手し…という事件もあった。
 来週は、洗濯物を叩く音が発端の、世田谷区内での隣人トラブル、事件名は「傷害」の判決がある…。

 さてメルマガ「裁判傍聴バカ一代」、いま購読登録いただくと、以下がどどっと送信され、年末年始と日曜を除き1日1号のペースで送信され続けます。初月無料なので、月105円(1号当たり約4円)の課金は11月分から。
 私はネ、このメルマガにほとんどすべてを注ぎ込んでると言って過言じゃない。あまり自画自賛してもアレなんで控えめに言っとくと、めちゃくちゃ面白いよっ。happy02

第885号 電動アシスト付き自転車の交通事故
第884号 前科と自白調書でもう有罪はケテーイ?
第883号 書面を持つ手を見てびっくり、骨と皮!
第882号 マンション10階から救急車にデカビタC
第881号 ま、裁判所の認定はこういうことだから
第880号 上品なお婆ちゃん、名前はマリアと申します
第879号 宅配ドライバー、お客にムカついて器物損壊
第878号 少女のウソに皆で乗り若い医師を実刑に?
第877号 何をしたいか分からない、お金ですか?
第876号 24年前のあの重大凶悪事件に関与!?

2012年10月12日 (金)

すり空き巣/色情狙い/ひったくり

 10日(水)、東京地検で「被疑事件罪名別月表」の2011年1月~2012年7月分をもらってきた。以前のは1月だいたい3枚だったのが、1月だいたい(全部かな?)5枚になってた。
 それもそのはず、無免許、酒酔い、酒気帯び、速度の件数が、独立して載ってるんだわsign01 多くは自転車の事故と思われるものの件数もsign01 これは参考になるよ~。sun

 いま発売中の車雑誌『ドライバー』の私の連載ページは、駐車監視員氏のインタビュー、後編。
 そこに、確認標章(いわゆる駐禁ステッカー)は「取付」だけじゃなく「中止」「警告」「誤記」もカウントされるのだ、という話が出てくる。警視庁管内のデータを載せ、全国のデータもあるはずだから…と書いた。
 その、全国、都道府県別のデータを本日、警察庁でもらってきた。やっぱり全国的に「中止」が圧倒的に多いんだねぇ、面白いっ。shine

 東京地検も警察庁も、「マニアな今井さんが喜んでくれれば」っていろんなものをくれるにょ。ま、そのかわりオイラも、「これで一杯やってね」と、ビール券はマズイっていうんで収入印紙の形で渡してる。金券ショップで換金してホッピー飲んでもらえれば。 ←先生っ、今井君は情報公開法に基づく行政文書の開示制度を、なんか勘違いしてると思いまーす。wobbly

 警察庁では、ついでに「平成23年の犯罪」をだいぶコピーさせてもらった。ネットにもあるけど、手軽な一覧性の面からはB4サイズの紙のものが良くて。これも面白いっ。lovely

 侵入盗の手口として、空き巣、忍込み、居空き、ATM破り、金庫破り、旅館荒し、官公署荒し、学校荒し、病院荒し、給油所荒し、事務所荒し、倉庫荒らし、工場荒し、更衣室荒し、出店荒し、その他…。
 乗り物盗の手口として、自動車盗、オートバイ盗、自転車盗…。
 非侵入盗の手口として、職権盗、慶弔盗、追出し盗、買物盗、訪問盗、払出盗、ATMねらい、窓口ねらい、途中ねらい、客室ねらい、室内ねらい、病室ねらい、ひったくり、すり、置引き、仮睡者ねらい、車上ねらい、部品ねらい、脱衣場ねらい、自動販売機ねらい、工事場ねらい、色情ねらい、万引き、職場ねらい、同居ねらい、さい銭ねらい、その他…。

 「罪種別発生場所別認知件数」によれば、公然わいせつは、あぁ、やっぱ「路上」がダントツで多いのか。2番目は? 3番目は? なるほどそれらの裁判も傍聴したなぁ。
 「窃盗手口別発生場所別認知件数」によれば、色情ねらいは…。

 なーんて、秋の夜は更けていくのであった。いや、更ける前に、メルマガ次号の編集後記で詳しく書こうっ。じゃね~。happy02

2012年10月10日 (水)

傍聴マニアは目指す法廷への最短ルートを熟知しているっ!

 メルマガ「裁判傍聴バカ一代」、第879号「宅配ドライバー、お客にムカついて器物損壊」の、以下は編集後記より。一部加筆。

     fuji     fuji

 マニア諸氏にぜひ聞いて欲しい。

 その3日(水)、私の朝一の狙いは午前10時、東京簡裁728号法廷、「道路交通法違反」の審理。
 低層用エレベータ(地下~9階、各階停止)より、高層用エレベータ(地下と1階、8~18階に各階停止)に乗ってイッキに8階へ行き、それから非常階段で7階へ下りるほうが断然早いっ、と高層のほうに乗ったわけ。

 8階でエレベータを出て、大廊下を南端へ急ぐ私…の数歩後ろに、同じく8階でエレベータから出た太めの中年男性が。
 バッヂまでは確認しなかったが、服装等からして弁護士と思われる。8階の南端には827号828号法廷がある、そこへ行くんだろうか。あるいは私と同様、非常階段へ?

 途中で中年男性は、「あっ、ここはダメなの?」という雰囲気を漂わせて足を止め、戻った。
 8階の南端の非常階段は、なんつーかちょっと隠れた位置にある。南端に非常階段はないと思って、別の非常階段を探しに戻った? または下りの低層用エレベータを待つことにした?

 私はかまわず、南端の非常階段を駆け下り、下りてすぐの728号法廷へ。
 法廷に入ったとき、9時52分。皆そろってて弁護人だけがいない。あら~、9時50分に言渡しの「窃盗」の判決の、弁護人が来ないのだな。
 9時54分、「すみません、遅くなりました」と詫びつつ、弁護人が来た。さっきの中年男性だった。

 このとき、マニア諸氏よ、私は何だか勝ち誇った気分になったのだった。我々傍聴マニアは、目指す法廷への最短ルートを熟知している、どんなもんじゃいっ、と。 ←最低ですよね~(泣)

2012年10月 6日 (土)

裁判所無差別テロ攻撃!

樽床総務相側に献金780万円 破産法違反で有罪役員から
 樽床伸二総務相が代表の民主党支部が、破産法違反事件で有罪判決を受けた不動産会社の男性役員から逮捕前に計780万円の献金を受け取っていたことが4日、関係者への取材や政治資金収支報告書の記載で分かった。

 と9月4日付け産経新聞、の一部。
 記事中に「東京地裁で懲役2年、執行猶予4年の判決が確定した」とある。私の超絶マニアックデータに当たってみると、たぶん不動産会社「日建」の社長の事件だな、とすぐ分かる。事件名は「強制執行妨害、公正証書原本不実記載、同行使、破産法違反」。第1回公判は2011年11月25日、第2回は12月12日、判決は12月26日(月)13時20分~13時25分、531号法廷(52席)。
 その日、私は何をしてたんだろう。2011年12月26日発行のメルマガ第642号、その編集後記に私はこんなことを書いてる。以下、一部加筆。

     fuji     fuji

 26日(月)、裁判所に入ったのは13時22分頃。東京の本庁名物、X線手荷物検査&金属探知ゲートの行列は10人足らずなのに、いっこうに進まない。どした?
 先頭に70代か80歳くらいの背の高いお年寄りがいて、身につけてるあらゆる金属を探してるらしいのだった。
 おいおい~! と見ていると、ゆっくりゆっくりズボンのベルトを外し始めた。バカ野郎~っ!

 気の利いた警備員だと、お年寄りには気のすむまで作業を続けさせ、次の来庁者の手荷物をX線検査機に通す。
 ところがそのときの警備員は、いつも手荷物の扱いに細心の注意を払い、トレイに複数の携帯電話機等を載せるときはそれらの角度をきちんとそろえて並べる、あの彼だったのだ(笑)。
 私の後ろのご婦人があからさまにイライラしてて、おかげで私自身はイライラするのを忘れたょ(笑)。

 そこを通過してから、本文冒頭で述べた民事裁判の人と連絡がつかず、念のため玄関付近を見回しに戻ったら、そのお年寄りが、体から外した金属類をゆっくりゆっくり身につけてるところだった。
 鍵束か何かのヒモのフックが、ズボンのループ(ベルト通し)に、なかなか引っかからず…。
 それを見て私は思いついたね、“裁判所無差別テロ攻撃”を。

 X線手荷物検査機&金属探知ゲートの前で、ゆっくりゆっくり全身のポケットをまさぐって携帯電話を出し、再び同様にまさぐって鍵を出し、再びまさぐってライターか何か出し、再びまさぐって腕時計を外し、再びまさぐって靴を脱ごうとする…そういうお年寄り(ホームレスも可)を10人ほど雇って、10時ちょい前とか13時すぎに派遣する…。
 1人で2~3分かければ、10人で20~30分。玄関の行列は、100人は楽勝。200人、300人も夢じゃない。ものすごい“破壊力”だ!

 あのX線手荷物検査&金属探知ゲートは、オウム裁判のときに始まったと聞く。
 東京地裁、東京高裁のオウム裁判もその熱狂もとっくに終わったのに、また他の裁判所ではそんなことやってないのに、なぜ続けるのか。
 そりゃあ、やっぱ、東京地裁、東京高裁は、国民の憎悪、呪詛が集中する全国唯一の裁判所(国家機関)、という自覚があるから、じゃないのかな。
 全国どこの裁判所もやってないあんなことを、ただ独り続ける、合理的理由はほかにあるんだろうか。

追記: 私はもちろん、東京簡裁と同様、東京地裁、東京高裁も愛してますょ。デートの回数で愛情の深さが測れるなら、私はもう東京高地簡裁を出来合い、もとえ溺愛してますょ。lovely ←そういう奴がいちばん危ねーんだ。sad
 ところで、愛する東京簡裁に今週、かな、異変が起こったsign01 どう理解していいのか。詳しくはメルマガで。

2012年10月 4日 (木)

自転車の講習義務化は何のため?

 新たに自転車利権を打ち立てるなら、自転車違反金でなくても、自転車免許や自転車講習の手数料でもいいんじゃないないか、とお考えの方もおいでだろうか。
 以下は10月4日付け毎日新聞。

自転車ルール:悪質運転者に講習義務化も 警察庁検討へ
 自転車の交通ルール違反が後を絶たないことを受けて警察庁は4日、有識者懇談会を設置し、ルール・マナーの徹底に向けた対策を検討することを決めた。自転車は免許制度がなく、安全教育の機会が限られているのが実情で「悪質で危険な運転者」への講習義務化などが議題となる。
 自転車は道交法で「軽車両」と位置づけられるが、車のような免許制度はなく、違反者に対する講習もない。警察庁幹部は「体系的な教育を受ける仕組みがなく、ルールの理解や危険性の認識が十分と言い難い」と指摘。1〜8月に自転車乗車中に死傷した約8万2500人のうち64%に当たる約5万2900人にルール違反があったという。
 こうした現状を踏まえ、懇談会は全国の交通安全教育の事例などを参考に効果的な教育手法を探り、安全教室などへの参加を促すため受講者への優遇措置なども検討する。ブレーキのないピスト(競技用自転車)の運転や酒酔い運転など道交法違反で検挙された「悪質で危険な運転者」に講習を義務付けることの是非も話し合う。
 メンバーは大学教授やジャーナリストら6人。5日に初会合を開き、来年の法改正も視野に、年内に提言をまとめる。

 しかし、警察庁の最終的な狙いは、クルマ・バイクのペナルティの行政制裁金化と、さらには、現在は不起訴で終わってる軽微な交通事故にも行政制裁金を課すこと。
 だいたいやねぇ、警察が法律をつくり、警察(又は警察が委託した業者)が取締り、警察が(委託した業者に単純事務をやらせて)カネを徴収する、そうでなければならないのだ。検察や裁判所が関与する制度はダメなのである。

 完成形へ行き着くために、もっともスムーズなのが、自転車で行政制裁金を誕生させること。
 だが、自転車の交通ルールを周知徹底させることなく、いきなり年間何百万件も取り締まるわけには、やっぱりいかないだろう。だから、講習義務化がどうとか報道させてるわけだ。

 ものすごく良い講習制度ができて、自転車の多くがルール・マナーを守るようになりました、良かった、良かった、では終わらない。それで終わるのを、仏つくって魂入れずっていうんだっけ。

 警察庁のエリート官僚諸氏は着々と頑張ってる。私も頑張ろう。って何を? メルマガ第878号を急ぎ書いて、雑誌原稿を1本(できればもう1本を半分ほど)書いて、明日はあの事件をどうしても傍聴しなければsign01

2012年10月 3日 (水)

警察庁はどこで尻尾切りをするのか、尻尾切りすらせずマスコミを黙らせるのか

 ほ~、「約2年前」から「約300人」ですか~。産経新聞さん、ありがとうっ。
 以下は10月3日付け産経新聞。

運転免許不正取得300人か 中国人のカンニング事件
 中国人グループによる自動車運転免許の不正取得事件で、筆記試験のカンニングで免許を取得した中国人が約300人に上るとみられることが3日、警視庁への取材で分かった。
 警視庁によると、大半は足利自動車教習所(栃木県足利市)の卒業生で、逮捕されたグループが約2年前から希望者を募り入校させていた。いずれも日本語の読み書きができず、試験場でイヤホンを使って外部から正解を教わったとみられる。
 警視庁などは3日までに、カンニング用のイヤホンを耳から外せなくなり、他人の健康保険証で治療を受けたとして、詐欺の疑いで■■■容疑者(27)=千葉市■■区=ら中国人の女2人を逮捕。■容疑者は直径約2ミリのイヤホンを使い、試験中に正答データを聞いたと認めている。

 8月末から東京地裁に、この事件がどんどん出てきてる。仮免許じゃなく本免許を取得した場所が、東京の江東試験場または鮫洲試験場なので。
 その公判を、私はばりばり傍聴させてもらってる。いろんなことが分かってきた。

 思うに、現時点で主犯格のような感じの、ジャッキー・チェン氏にちょと似たあの被告人は、最後の部分に関わっただけ、彼と同じ役割の者は以前に何人もいて、本当の主犯は、運転免許の学科試験の問題を入手できる立場の者、そういうことじゃないのかな~。

 メルマガをお読みでない方に、念のため申し上げておきますと、運転免許を不正取得した中国人は、少なくとも私が傍聴してきた限り、全員、日本で普通に地道に生活している中国人。
 日本の運転免許が欲しくなり、中国語の新聞を見たら、日本語が不自由でも免許をとれる合宿制の教習所があるとの広告が。
 そこで電話して栃木県へ行き、ちゃんと料金を払って教習を受け、頑張った、そしたら学科試験の前日…という人たちばかりなのだ。

 裁判を傍聴してると、タテマエ上は被告人だけども実質“被害者”と言ってもいいくらいの中国人たちに、同情せざるを得ない。私だって、免許を取れると喜んで地方から出てきて、なんだかんだで40万円弱も払って、一所懸命に勉強して、最後に、言語の不利益をカバーするためカンニングを、とか言われたら…。

 この事件、誰がどう考えたって、根本は「試験問題の漏洩」と思うでしょ。試験問題の漏洩は、だいぶ長く、普通に行われてたらしい。
 警察庁は、どこで尻尾切りをするのか、尻尾切りすらせずマスコミを黙らせるのか、そこがこの事件のキモだと思う。キモいのキモじゃないですからぁっ。crying

2012年10月 2日 (火)

ネコババさせて強制わいせつ

 以下、10月2日付け時事通信。

「女性に関心」の巡査長停職=山梨県警
 山梨県警は2日、女性にみだらな発言をしたとして逮捕した南部署地域課の男性巡査長(34)を停職3カ月の懲戒処分にした。巡査長は「女性に関心があった」と話しており、同日付で辞職した。甲府地検は同日、処分保留で釈放した。
 巡査長は9月16日早朝、甲斐市の駐車場で20代女性に繰り返しみだらな発言をしたなどとして逮捕されたが、県警によると、直前にも別の20代女性を車で追跡していたという。
 また、県警捜査1課に所属していた昨年12月~今年2月、インターネット掲示板に氏名や使用車両が掲載されていた女性の住所を不正に照会。その後、女性宅近くに診察券や公用の携帯電話をわざと落とし、拾わせて会おうとしたという。
 真家悟県警本部長の話 誠に遺憾で、深くおわびする。

 うわーっsign01 となった。「女性宅近くに診察券や公用の携帯電話をわざと落とし、拾わせて…」という部分にである。
 以下は、何年か前に東京地裁で傍聴した「強制わいせつ」の傍聴記。新たな傍聴本出版の話があり、何本か書き起こしたうちの1本、の一部だ。 ※その傍聴本の話はボツになった。

 起訴状と追起訴状の朗読を聞いて、私はぶったまげた。
 要するに、女子中高生が自転車できて図書館などに入るのを見届け、その自転車のそばに現金を置いたり、自分の自転車の前カゴに財布を入れて置いたりし、女子中高生が戻ってきて現金や財布をネコババしたと見るや、そのあとをつけ、
「これから警察へ行くか。学校は退学だな」
「俺とエッチするか、警察へ行くか。イヤなことをやってもらうしかないな」
「君には裸になってもらうしかないな」
 などと脅したんだという。
 そうして、16歳の女子高生に対しては神社の境内で、乳房や陰部を弄び、性玩具を用い(そう聞こえたが、マジ?)、口淫させ、13歳の女子中学生に対しては公園の身障者用トイレで、デジタルカメラで裸体を撮影し、陰部を手指で触れるなどしたんだという。
 は~、なんちゅう手口!

 この手口について、あるエピソード(私の実体験)を綴ったあとで、こう続けた。

 被告人のこの手口なら、強制わいせつも強姦もやり放題だよ!
 と思ったら検察官(小柄な若めの女性)が言った。
「追起訴を予定しています。その後も、余罪が何件あっていつ終了するか、明らかになっていません」
 わーお、ほんとにやり放題だったんだ!

 今どきの世相は、落ちてるものを拾ったらネコババが当たり前なのかもしれない。ごく普通の生徒でも、なんの罪の意識もなく軽くネコババするのかもしれない。
 だがっsign01 ネコババは、刑法の「遺失物等横領罪」に当たるのはもちろん、丹波哲郎さん風にいえば、低級な動物霊を引き寄せることになるのだsign01

2012年10月 1日 (月)

知らずに裁判所へ行くやつはアホだ!

 まずキャベツを千切りにする。ピーマンを細切りにする。それらを、深めの丸皿(どこかのバザーでバカ安で買った良い品)に盛る。ピーマン付近にちゃちゃっとマヨネーズをかけ、キャベツに純米米酢をだばだばかける。それから豚のバラ肉を塩胡椒で炒め、塩糀もぶっかけて炒める。炒めたのをキャベツの上に盛り、焼酎を用意し…。最後に、マヨネーズが溶けて肉味の純米米酢をすする、これが旨いんだわsign01

 それらを飲食しつつ、今夜は10月1日発行のメルマガ第876号「24年前のあの重大凶悪事件に関与!?をじっくり読んだ。我ながらよく書けてるなぁ…というか、こう言っちゃなんだが良い裁判だった、胸が熱くなった。

 それから、翌日の傍聴予定を立てた。
 明日の東京地裁は、私が現在把握できてる限りでは、色情系の事件名は7件。私は、色情系は原則パスだ。学生さんたちが押し寄せ、めんどくさいから。
 なのになぜそれらの期日を全部把握するのか。ずばり、色情系と同時刻の非色情系事件は5分前に行ってもゆったり傍聴できる(その可能性が高い)から。

 そうしたノウハウ、事件名は色情系じゃないけど中身はばりばり色情系、である可能性が高い事件名とは何か、等々等々、これを知ってると知らないとでは裁判傍聴がぜんぜん違うsign01 知らずに裁判所へ行くやつはアホだsign01 という本を、書こうと思えば書けるけど、書けば定住傍聴民、先住傍聴民の諸氏から恨まれることになる、かつその本の読者に傍聴席を奪われ自分の首を絞めることになる。

 そんなことで煩悶しながら、マヨネーズが溶けて肉味の純米米酢をすすったのであった。
 明日の私の狙いはアレ。同時刻に「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反」の新件があるし、夏休みが終わって学生さんがめっきり減ったので…。 ←毎日そんなことばっかり考えてる俺、異常だよね~。crying

 私の昔からの友人は統合失調症。「病者」という言葉をよく使う。病者の自己認識は甘いらしい。友人の場合、自分は病者と認識しながら、とんでもないことを言い出す。してみると私は、「異常だよね~」と自嘲できるレベルを超えてるかも。
 そんな病的傍聴マニアによる「裁判傍聴バカ一代」、面白いですぞsign01 よし今回もうまく宣伝できたな、うふふ。 ←そ、そうかなぁ…。sad

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