オウム真理教裁判、裁判員のプライバシーは丸裸!
オウム真理教裁判で防弾ガラス設置検討
来年1月から始まるオウム真理教の平田信被告の裁判で、東京地方裁判所は裁判員の安全を守るためなどとして、法廷に防弾ガラスを設置する異例の対応を検討していることが分かりました。
オウム真理教の平田信被告(48)は、平成7年に東京・品川区で起きた公証役場事務長の拉致事件など3つの事件で起訴され、来年1月16日から裁判員裁判で審理が行われます。
この裁判で東京地方裁判所が審理中、法廷の中に防弾ガラスを設置する異例の対応を検討していることが関係者への取材で分かりました。
防弾ガラスは、1枚が高さ1メートル80センチ、幅1メートル10センチで移動式の「ついたて」になっていて、傍聴席と証言台の間に並べて使用するということです。
裁判所は、教団による一連の事件では初めての裁判員裁判となることから、裁判員の安全を確保し不安を取り除くことや、被告を守る目的などで設置を検討しているとみられます。
また、この裁判では死刑囚3人への証人尋問が予定されていますが、東京地裁は警備を集中するためとして尋問が行われる日は、ほかの刑事裁判をできるだけ行わないなどの対応も取る方針です。
と11月7日付けNHKニュース。防弾ガラス?
バー(傍聴席の前の低い柵)の向こう側に、縦長で透明で分厚そうなアクリル板(だと思う、見た感じの材質は)のついたてを、隙間なくぎっしり立て、バーの中と外を隔てる、ということは従来からある。暴力団の抗争事件やなんかでやるのかな。
俺が知る限り、そういう事件は、傍聴人がぜんぜん少なくても傍聴券抽選で、その法廷がある付近の非常階段は閉鎖される。非常階段の性質上、さすがに物理的封鎖はできないんだろう、利用禁止の立て札が立てられる。
そして、傍聴券を持って傍聴する者には、手荷物預かり、ハンディ金属探知機で念入り検査、の警備措置が執られる。傍聴席の、少なくとも四隅を警備職員が囲み、傍聴人を厳重に見張る。
初めて体験する人は、「傍聴人より警備職員のほうが断然多いじゃーん」と、腰を抜かすかも。
アクリル板はそうはないけど、アクリル板以外の厳重警備はべつに珍しくないのである。
そんで、「オウム真理教裁判」では、なんと「防弾ガラス」が検討されてるんだという!
わざわざ「異例の対応」というからには、あのアクリル板を、防弾機能のある分厚いガラスに替え、おそらく、有形力を行使されても、板と板が離れて隙間ができないような措置を講じる、そんな形になるんだろうと、ニュースからは想像される。
裁判傍聴師として、その「防弾ガラス」はぜひ見てみたいっ。
ちなみに、東京地裁(本庁)のビルは、全国の裁判所でここだけだと思う、玄関に手荷物のX線検査機と、金属探知ゲートが設けられ、手荷物をX線探知機のベルトコンベアに載せてそこを通過しなければ入庁できない。
ただし裁判官、裁判所職員、弁護士は、別の玄関ドアから、チェックなしで入庁できる。ちゃんとした拳銃を持ち込むなら、そのルートかもね。
短発の偽装拳銃なら、一般入庁者として持ち込める可能性もある。そのへんの過去の実例は、メルマガで。
んで、9月からだっけ、10月からだっけ、そばの家庭裁判所ビル(簡裁民事の法廷等もあり)にも同様の装置を設ける等の措置が取られた。
突然、いったいなぜ? 酒の席で、ある弁護士さんが言った、そりゃオウムの関係だろうと。なるほど、それ以外に考えられませんね!
そもそも、上記東京地裁(本庁)のX線検査機等も、オウム裁判のとき始まったのだ。
さて、んなこと踏まえて、俺の独自の妄想を開陳しよう。開チンじゃないよっ(笑)。
1月16日(木)がその「オウム真理教裁判」の第1回期日ってことは、通常は15日(水)に、裁判員(及び補充裁判員、以下同)の選任手続きが行われるはず。もしかして14日(火)、または10日(金)かもしれないが。
玄関のX線検査機と金属探知機ゲートを、さらに法廷前の手荷物預かりとハンディ金属探知機をすり抜けてまで、あるいは、裁判官や裁判所職員や弁護士に武器を持ち込ませ、「防弾ガラス」が必要な発砲をしようってほどの大変な相手は、当然に、裁判員として法壇に入り込もうとする、そう推認するのが、判決用語を借りれば、論理則、経験則に照らして合理的である。
一般傍聴人より断然、裁判員のほうが、拳銃または何らかの殺傷武器を、法廷に持ち込みやすいはず。被告人や証人を殺傷しなくても、他の裁判員の心理をコントロールするかもしれない。
ゆえに当然、当局(裁判所、検察庁、警察庁)は、妙な者が裁判員に、また裁判員候補者に紛れ込まないよう、厳重にチェックするだろうね。本人だけでなく、その家族や交友関係も調べるだろう。
裁判員に選任された者はもちろん、おそら選任手続きに出頭した裁判員候補者も、プライバシーを丸裸にされるだろう、密かにっ!
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