オービス裁判、嗚呼、また手もなくひねられるのか
「東京簡裁の道交法違反を全件傍聴してやる。定点観測だ!」
と宣言したのが2003年の3月頃だっけか。
そんな宣言をできたのは、翌週の開廷表を見ることができる、と教わったからだ。
以来11年間、道交法ばかりでなく、「あっ、来週×曜日はこんなのがあるんだ!」と裁判傍聴に通い続けてきた。
ところが今年4月の第4週から、東京簡裁、地裁、高裁は、翌週の開廷表を突然に隠した。
いったいなぜ?
たとえばどのみち毎日早朝から裁判所へ行き、たとえば毎日エロ裁判ばっか狙って傍聴してる、たとえばそんな人には痛くも痒くもない。
けど、俺はダメージが大きい。簡裁道交法の全件傍聴はできなくなるし、重過失傷害(主に自転車の事故)や、警察官が被告人の事件を、狙って見張ることができない。
なぜ裁判所は翌週の開廷表を隠したのか、何がきっかけだったのか、当初、いろんな可能性を考えた。
2カ月近く経過して、だいぶ落ち着いて、気づいた。考えつくいろんなきっかけは結局、この11年間にずっとあったじゃないか。
じゃあ、この裁判所ビル(東京高地簡裁合同庁舎)内で最近急に起こった重大な変化とは?
ズバリ、思い当たることがある! だが、事実関係を説明すると長くなる。いまはパスしとこう。
とにかく、ありがたいことに、いろいろ情報をくれる方がいて、今日は、第1回を見逃した簡裁道交法を傍聴してきた。
首都高の山手トンネル内のオービス61キロ超過で、真っ向否認、オービスのメーカー社員氏の尋問が行われた。
被告人は、地味で誠実そうな男性で、20~30キロの超過で走ってたんだという。
んでもって、お年寄りの弁護人が、オービスは光電式と思い込んで尋問するのだった。え~っ?
※ そのオービスはループコイル式。レーダ式のオービスも少しあるが、光電式のオービスなんてもう何十年も前になくなってる。
弁護人は、オービスについて全く何の予備知識もない(準備をしてない)ことが明らかなのだった。
被告人自身は、技術関係の人のようで、「おぉ、いいこと言うじゃん」と思える尋問をしてたけど…。
もちろん、この先、あっと驚く展開になるのかもしれないが、今日のところは、嗚呼、また手もなくひねられるのか、もったいないよねぇと、オービスの否認事件を11年間、狙って傍聴し続けてきた俺としては思わざるを得ないのだった。
午後は、先輩マニア氏に教わって芸能系の民事裁判を傍聴してから…。
メルマガ第1153号「地球上からバカな女がたった1人減っただけ」でレポートした、ととっ、とんでもない事件が、横浜地裁・川崎支部へ移送され、そっちで判決が言い渡され、被告人が控訴して東京地裁へ…その控訴審第1回を、狙ってではなく偶然発見して傍聴した。すごい…とかいう言葉ではもう全く表現しきれない、とんでもない展開なのだった!
偶然により、また諸兄からいただく情報により、俺は毎日すっごいのばっかり傍聴してる。こんな強烈な刺激に身を焼き続けて、大丈夫なんだろか。
なんか不安で、明日午前の事件、メルマガ第1293号「芸能人御用達、麻布迎賓館の事件がまた!」の証人尋問は、思い切ってパスしようかと。
今夜はもう寝よう。じゃねっ。
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