新宿、脱法ハーブ、白いポルシェカレラ
「「全く記憶がない」池袋脱法ハーブ事故、逮捕の男 危険運転致死傷適用検討 「前にも吸った」」と6月25日付け産経ニュース。
脱法ハーブがらみの危険運転を、すぐ思い出せる限りで俺は2件傍聴してる。
1件は2013年6月28日、東京地裁、「危険運転致傷」。メルマガ「裁判傍聴バカ一代」の第1106号「新宿、脱法ハーブ、白いポルシェカレラ」でレポートした。以下はその一部。
そうして今年4月12日(金)、ポルシェを運転して新宿歌舞伎町へ行き、「スマイル」(ここかな?)で脱法ハーブを3g、4200円で購入…。
大久保のドンキホーテでキセル2個を買い、1回目の使用。それが午前11時頃。
ポルシェを運転して青梅街道を下る途中、新宿署手前の大きな交差点で信号停止。その際、1回目の効きが悪かったので2回目の使用。
それで意識が遠のいたんだそうだ。まずは右側の中央分離帯の縁石に衝突。
それから、時速約76キロで、要するに、下り方向の左車線と右車線の間を、左右のトラックや乗用車に激突しつつ突き進み、トラックの後部にめり込んで、ようやく暴走終了…。
2番目に激突されたタクシーのドライブレコーダの録画が再生され、生々しかった。暴走途中の信号が赤で横断歩道に歩行者がいれば、それが何人であれ間違いなくひき殺してたろう。
妻の調書によれば被告人は「不真面目で飽きっぽい」んだそうだ。被告人の父親の会社名が出てきたので、後でネット検索してみると、年商1億円に近い大きな会社なのだった…。
もう1件は、2013年6月26日、東京高裁、「暴行、殺人未遂、危険運転致傷」。メルマガ「裁判傍聴バカ一代」の第1103号「脱法ハーブで運転、激突、引きずり、激突!」でレポートした。以下はその一部。
被告人は脱法ハーブを吸引して運転、被害女性の車の後部に高速度で激突。被害車両に同乗していた女児に「重篤な傷害」を負わせ…。
降車して110番通報した(しようとした?)女性の頭部をつかんで引っ張り、数回蹴る暴行を加え…。
再び乗車した被告人は、急発進させて被害女性に衝突、転倒させ、車底部に巻き込んだまま約236mを、時速約80キロに加速するなどして引きずり…。
被害女性は右前輪側、被告人車両は右前輪が浮いた状態で空転し、ものすごい音と煙が出て…。
やがて女性は車底部から外れたものの、頭皮は削れて頭蓋骨が露出し、ヤスリで削ったように薄くなり、右耳は3分の2が欠損、肘と膝の関節の骨が削り取られて平になる等し、全治不詳の傷害…。
さらに被告人は運転を続け、交差点を直進する際、赤信号をことさら無視し、約90~98キロの速度で侵入…。
以上2件を、俺は狙って傍聴した。
当時、翌週1週間分の開廷表を見ることができ、その一部(ときに大部分)を俺はメモ、帰宅後に被告人氏名でネット検索して「あっ、この事件は!」となり、狙って傍聴することができたのだ。
ところが今年4月の第4週から、東京地裁、高裁、簡裁はその翌週1週間分の開廷表を隠してしまった。以前のような狙い定めての傍聴はもうできない。
ひまわりが太陽に向かって咲き、あるいは人がみな老いていくように、国家は闇へ向かい、闇へ潜っていく、それは自然なこととはいえ…。
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