いずれ必ず失われるはずだった命が失われた
ムカついた! というか、怒りと悔しさと馬鹿らしさがごっちゃになって、なんかもう気が遠くなりそう。
全く失われなくていい命を失わせた、べつの言い方をすれば、いずれ必ず失われるはずだった命が失われた…。そのことの自覚が全くなさそうな、あっても非常に薄そうなニュースに、俺は震撼するっ。
以下は7月16日更新の日テレニュース。
死亡事故を教訓に…歩道に柵 (北海道)
旭川市の交差点で先月、車同士が衝突し、歩道で巻き込まれた高校生など3人が死亡した事故をうけ、現場には歩行者を守る防護柵が設置されました。
昨夜遅く、歩道にたてられる鉄製の防護柵。先月起きた死亡事故のあと、住民らの要望をうけて設置されました。事故は旭川市末広の国道12号と道道の丁字路交差点で起きました。右折しようとしたRV車と直進してきた乗用車が衝突。そのはずみで歩道で信号待ちをしていた高校2年の男子生徒が乗用車にはねられ死亡しました。この事故をうけて、道路を管理する旭川開発建設部は歩道を囲むように防護柵を設置しました。柵は高さ1メートル、幅8メートルで、時速60キロで車が衝突しても耐えられる強度があるといいます。
けさ、高校生らは防護柵に守られながら登校しました。
(死亡した高校生と同じ高校に通う高校生)「少し安心できる」
(地元の住民)「だいぶ違うと思う。高校生の通学も安全になるのでは…」
(樋口記者)「防護柵の設置とあわせて、横断歩道の前には信号待ちの位置を示す目印も付けられました」
信号待ちをする歩行者が防護柵の幅に収まるように注意を促す目印もあわせてつけられました。若き尊い命が失われた事故をきっかけに設置された防護柵。今回設置された場所の向かい側にも防護柵が設置されることになっています。 [7/15 20:15 札幌テレビ]
俺がなぜ震撼するか、奇妙に思われるかもしれない。
2013年6月19日付けの当ブログ記事「地獄の上に架かった細い危うい橋を渡るに等しい」をどうかお読みいただきたい。そこにすべて書いた。
少しだけ付言しとこう。
その「防護柵」が、時速60キロで衝突してくる車両を、ガツンと阻止してくれる、車両は防護柵の前でバラバラになってしまう…のか?
仮に、防護柵の鉄柱自体は少しも曲がらなくても、鉄柱を埋めたコンクリートのほうが一部破壊される可能性がある。
鉄柱は垂直を保てず、少し傾く。車両が乗り上げ、歩道へ飛び込む可能性がある。一般的な乗用車で重量約2トンもの物体が時速60キロもの速度で突っ込むことを、ナメちゃいけない。
もちろん、トラックが突っ込んでも防護柵の内側は別世界、と実験により証明されてるんならいいのだが。
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