虚偽記者席訴訟、最高裁からお手紙きたょ
8月24日付けでこんな記事がネットにあった。
【本末転倒?】交通違反者を路地裏で待ち構える警察に憤る65.5%の人たちの声
みなさん、道を歩いていてこんな経験ありませんか?
大通りから一本だけ中に入った一時停止や一方通行が多い道を歩いているとき。目の前を車がゆっくりと通過し、大通りに出ようとしました。その瞬間、
「ピピピピピピーツ!!」
これまで視界に入らなかった場所から、自転車をこいだ警察官が笛を吹きながら現れました。彼はすぐにドライバーのもとに近づき、なにかを話しています。この警察官がなにをしていたかは明らかです。ドライバーの一時停止違反を指摘したのです。
(中略)
■本末転倒と答える人は65.5%
違反者が出ることを未然に防ぐのではなく、違反者が出たところで彼らにペナルティを与える…これは本末転倒な態度ではないか? と指摘する声があるようです。
しらべぇ編集部によるアンケート調査によると、「警察が路上違反者を待ち構えている態度は本末転倒である」と答えた人の割合は、65.5%となかなか高い数値になりました。
(後略)
もう30年以上も交通違反・取締りを取材、研究し続けてきた俺から言わせてもらえば、こんなことでドライバーが警察を恨んだり、ごちゃごちゃ言うのは、まったく羽毛、じゃなくて不毛だと思う。
ものすごく簡単に言えば、交通取締りを、交通安全・事故防止、あるいは警察=正義幻想と、結びつけて考えるから、不毛な話になるんである。
2005年6月初版発行の拙著、『なんでこれが交通違反なの!?』(草思社)は、おかげさまでロングセラーとなってる。んで最新バージョンが今年9月19日だっけか、出る。
「交通取締りは交通安全にためにあるんだから安全運転してれば大丈夫」
とか漠然と思ってる方は、カモになって警察を恨む前に、ぜひお読みいただきたい。
その際、書店でもアマゾン等でも、発行日を確認してね。最新バージョンは、データが全部最新だし、最近の道交法改定にも言及してるので。
さてさて、8月27日の消印で最高裁からお手紙きたょ。
中身は、「調書(決定) 」と「返還書」。俺の「虚偽記者席訴訟」の上告、および上告受理申立に対する最高裁の判断と、予納郵券(郵便切手)の残額の返還だ。
トイレで上告棄却の理由を読み、思わず吹き出しちゃった。俺が座りおしっこ派だから良かったようなもんで、もしも立ちション派だったら大変な惨事になってたナ(笑)。
とにかく…。
1、裁判官が、報道記者席だとウソで騙して空席を設け、傍聴を妨害する、このあからさま卑怯、卑劣を一義的に違法とする法律も判例もなく、よって卑怯、卑劣は合法である。
2、国民に裁判を傍聴する権利はなく、国民を傍聴させる義務は裁判所にない。
国家というものの本性を暴露することを、国側に言わせ、最高裁にも認めさせたわけだ。俺って偉い? えへへ。 ←アホかっ。
そして最高裁は、裁判員制度への国民参加(国家が義務付けた出頭)を確保するために、出前講義をするんだそうである、ほぇ~(笑)。いやいや国家とはそんなもんなのである。
« 横断歩道聖域幻想 | トップページ | 合法なものを所持してるだけで現行犯逮捕? »
「民事の裁判」カテゴリの記事
- 発信者情報開示の裁判が普通にぽつぽつある件(2022.05.23)
- 控訴人岡本夏生さん、被控訴人ふかわりょうさん、判決(2022.04.28)
- 裏ガネ訴訟、認諾(2021.12.19)
- アイドル少女を食い物にする手口が流行? (2019.09.11)
- ハンセン病訴訟、韓国への輸出規制、すべては選挙勝利のため!(2019.07.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント