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2014年9月12日 (金)

『なんでこれが交通違反なの!?』の最新バージョンが9月15日発売!

P1050689 2005年6月初版、2007年3月改訂新版、2010年6月最新版と上梓してきた、おかげさまでロングセラーの拙著『なんでこれが交通違反なの!?』が、2014年9月15日、またも最新データと最新法令を盛り込んで、新たに店頭に出ることとなりました。

 これからお買い求めの方は、表紙の上のほうに注意してください。黄色(山吹色)のやや斜めの線の中に、「最新情報2014-2015」と赤太文字で書かれてる、それが2014年9月15日発売のやつです。
 その前書き部分のみ、以下に転載しときます。適宜空行を加えます。

 交通違反の取り締まりは、1年間に軽く1000万件を超える。
 近年は減少傾向にあるが、それでも2013年は1047万4402件。単純に割り算すれば、1時間に約1200件を24時間、365日、警察は取り締まりつづけたことになる。たいへんな数だ。

 ところが、多くのドライバー、ライダー(以下、単にドライバー)たちは、はっきり言って、取り締まりについて無知だ。
 それは当然だと思う。普通に安全運転を心がけている人たちは、自分が取り締まりを受けるなど想像もしないのだから。

 しかし残念ながら、安全運転を心がけていれば取り締まりを受けない、というものではまったくない。交通取り締まりにおける交通安全は、多くのドライバーが考えるそれとは別次元にある。
「交通ルールは、事故を防止し交通の安全を守るためにある。したがって交通違反は、事故につながる危険な行為なのである。具体的に危険が生じたかは関係ない。事故防止のために交通違反を取り締まるべし」
 この考え方がまずあり、そして警察組織は、数字で実績を評価する。現場の警察官は、効率的に実績を上げようとする。善良なドライバーたちがつい犯してしまう違反、具体的な危険性など何らない違反を狙う、隠れて待ち伏せる。ゆえに、毎年軽く1000万件を超える取り締まりを行い続けることができるのだ。

 「自分はちゃんと安全運転している。だから10年間、無事故無違反だ」とおっしゃる方もおいでだろう。だが、そのように言えるのは単に運がいいだけだ。
 じつは交通取り締まりの検挙率はものすごく低い。1%をはるかに割る。運の波が変われば、いつもと同じく自信をもってつづけてきた安全運転で、さくっと捕まることになるだろう。

 そうして警察は、新しい制度、新しい罰則を次々につくっていく。
  大きなものを挙げるなら、2006年6月1日、駐車違反取り締まりが民間委託され、「駐車監視員」が登場した。ペナルティは違反者ではなくクルマ・バイクの持ち主に課されることになった。
 2007年9月19日、飲酒運転の違反者に対する罰則が大幅に強化されただけでなく「周辺者三罪」が新設された。飲酒運転をすることになるおそれがある者に酒類を飲ませた人、クルマ・バイクを提供した人、要求または依頼して同乗した人も、道路交通法により重く処罰されるようになった。
 2013年12月1日には、無免許運転についても、罰則強化と同時に、車両提供罪、要求・依頼同乗罪が設けられた。
 近い将来、スピード違反の罰則も強化され、その取り締まりが民間委託されて〝携帯式簡易オービス〟が猛威をふるうことになるだろう。

 こういうなかで、無知のままいると、受けなくていい取り締まりを受けることになりかねない。無用な不安に悩まされたり、よけいなことをして墓穴を掘ったり。私は30年以上、交通違反・取り締まりを専門に取材、研究してきたが、「知らない者は損をする」、これはほんとうだと強く思う。
 運転免許人口は2014年2月末で約8209万人。1人でも多くの方が、交通違反・取り締まりについての基本的な知識を身につけ、さまざまな疑問や不安から解放されること願う。

   2014年8月   今 井 亮 一

 ま、そういう本です。
 
 無実の違反で捕まり、その違反点数のせいで免許更新で不利益を受けた人が、民事の裁判を起こして勝った! という事例も新たに収載しました。

    

 裁判傍聴とメルマガに没頭してると思ってたら、交通違反のことも相変わらずやってたのか? やってますともぉ(笑)。
 警察庁は近い将来、スピード違反取締りについて、携行式の簡易オービスを導入し、その取締りを民間委託し、ペナルティをクルマ・バイクの持ち主から有無を言わせず徴収する形にするはず。そのときに備え、いまのうちにいろんな情報やデータを集めてるし。
 やっぱ俺は、こう言っちゃなんだが交通違反が大好き。好きこそものの上手なれっつーか、俺が交通違反を捨てちゃうのは社会に対して無責任だとも思う。 ※無責任云々は、じつは何年か前に寺澤有さんからきつく言われたのです。その話は長くなるのでまた。

 とにかくね、交通違反に限らず、裁判の傍聴席で、『なんでこれが交通違反なの!?』を読んでくれてればそんなことにはならなかったのに! と悔しく思うことがよくあります。
 知らない者は損をする、これは本当にほんとだ。運転免許を取ったら、ぜひ読んでほしい。反警察の本とか、争いをあおる本とか、そんなのじゃないので。

 ←2015年1月23日追記: 長きにわたり「社会・経済(全般)」のカテゴリーでやってきたが、前夜、「裁判」のカテゴリーを発見。知らなかった、そっちのほうが断然なじむじゃん! つーことでさっそく変更したっ。

    

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