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2014年9月11日 (木)

ジャカルタの駐禁レッカー移動にアドバイスを

 「じゃかるた新聞」ってものがあるんだと、「自動車ニュース&コラム」で初めて知った(と思う)。以下はその「じゃかるた新聞」の9月10日付けの記事。50万ルピアって約4500円かな。

ATMで罰金送金 レッカー移動に困惑 「周知不足」
 ジャカルタ特別州交通局が8日から始めた違法駐車の規制強化に運転者から不満の声が出ている。50万ルピアの罰金で抑止効果を狙い、レッカー移動で渋滞を緩和するのが目的だが、「周知不足」「正規の駐車場がない」と強硬策への批判が集中している。(山本康行)
 中央ジャカルタのクボン・ラヤ通りに車を停めていた銀行員は、交通局職員から罰金の納付を命じられた。近くのATMへ行き、州政府が開設した口座へ50万ルピアを振り込む。レシートを示せばレッカー移動は免れる。この行員は「会社から駐車場を与えられていない。他に車を停める場所がない」と不満を口にした。
 中央ジャカルタのタナアバンで、車をレッカー移動されたアリ・ルスディさんは「規制には賛成だが、レッカー移動などの周知は行き届いていない」と話す。北ジャカルタ・マルンダでは8日、レッカー移動の作業などの影響で約2キロの渋滞が発生した。通り沿いの側溝の修繕作業で道幅が狭くなっており、交通局は路上駐車には厳重に対処していく方針。
 取り締まり対象地域は、タナアバンやマルンダ、南ジャカルタ・カリバタ、東ジャカルタ・ジャティヌガラなど。警察や州警備隊が協力する。8日までに中央ジャカルタのクボン・ラヤ通りで33台、東ジャカルタでは14台を撤去した。レッカー車は現在14台だが、来年は20台購入し、取り締まりを強化していく計画だ。
 州政府はこれまで路上駐車対策として、タイヤを施錠したり、パンクさせたりするなどの強硬策を実施してきた。アホック副知事は、有名無実化していた50万ルピアの罰金を払わせることで抑止効果を見込む。

 
 日本の駐禁レッカー商法は、かつて都市部で猛威をふるっていたが、2006年6月1日にニュー駐禁取締り(=もっと効率的な商法)がスタートして、ほぼ壊滅した。
 そのあとを、ようやくジャカルタ特別州交通局が追いかけてきたのかな、という気がする。

 周知については、ドライバーたちにあまねく知らせる必要はないのだ。
 消防車や救急車が通れないとか、渋滞による経済的損失は何兆ルピアだとか、それはぜんぶ違法駐車のせいだと、テレビ各局に日々報じさせる。これにより「違法駐車=悪」とのイメージを社会全体に刷り込む。
 ドライバーたちへの周知は、「違法駐車レッカー移動、重点路線」とかいう立て看板をぽつぽつ立て置くだけで十分。「正規の駐車場」については、拡充していきますと宣言し、1つ2つ新しい駐車場ができたと報じさせるだけで十分。

 そうして、元警察署長などが社長の業者にレッカー移動を委託し、かつ、レッカー移動手数料をドライバーから徴収する事務を、警察の天下り法人に委託する。儲かりますぞ。
 大事なのは、違法駐車が激減するほどにはレッカー移動をしないことだ。何事も、目的を見失ってはならない。

 長年の取材・研究で得たノウハウをもとに、交通利権コンサルタントとして海外へ打って出ろ? うーん。

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