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2015年3月29日 (日)

完全無欠の完全冤罪、しかし…

 以下は3月23日付け読売新聞の一部。

冤罪の核心、未解明 氷見国賠訴訟 判決確定へ
 氷見市で起きた冤罪えんざい事件の国家賠償請求訴訟の富山地裁判決が、確定する見通しとなった。原告側は23日午後、控訴見送りの方針を表明する。原告側が求めた、県警の取調室で柳原浩さん(47)がなぜうその自白をしなければならなかったのかという冤罪事件の核心は、明らかにならなかった。

 こういうのを見て、少なくとも9割の人はこう思うんだろう。

「控訴を見送る? はは~、やっぱほんとは強姦とかをやってたんじゃないの?」

 それが国民の常識ってもんだろうと俺は見る。
 裁判員制度はそもそも、正しく行われている裁判に対し国民の理解と信頼を深めさせる(もっと言えば国民を統治者の側につかせる)ものなのだが、「司法に国民の常識を」という宣伝に国は抵抗しない。
 国民の常識とは上述のようなものであり、国にとって不利ではけしてないからだ。

 ちなみに先日、マニア(裁判傍聴マニア)氏から聞いた。裁判員裁判が認めなかった心神耗弱を、高裁が認め、裁判員裁判の判決を破棄して刑を軽くしたケースがあったという。

 以前、『ドライバー』で柳原浩さんの冤罪事件に触れた。その原稿の一部を以下に抜粋しよう。

  さて、話は富山の冤罪事件へ飛ぶ。大きく報道されたんでご記憶の方も多いだろう。私は2つの集まりで、その冤罪被害者・柳原浩さんの話を聞き、直に話しもし、『「ごめん」で済むなら警察はいらない―冤罪の「真犯人は誰なのか?』(柳原浩編・桂書房)を読んだ。事件の概要は以下のとおり。

 富山で2002年の1月に強姦事件が、3月に強姦未遂事件が発生。警察は4月、柳原さん(当時34歳、タクシー運転手)を犯人として逮捕。当然、柳原さんは否認した。だが、警察は強烈な脅しで自白を強要。検察も無実の訴えに耳を貸さず、なんと弁護人まで、柳原さんが頼んでもないのに親族により合計250万円の被害弁償をさせてしまった。裁判官は冤罪を見抜こうとせず、同年11月、有罪(懲役3年、未決算入130日)とした。柳原さんは絶望し、家族からも見捨てられたと警察により思い込まされ、控訴せず服役。「自分は無実だ」と思っていては長い刑務所生活が耐えられないので「気持ちを殺した」という。そして05年1月に仮出所。

 ところが06年8月、鳥取で強制わいせつ罪で逮捕された男が、富山の強姦と強姦未遂も自分がやったと自白! 富山県警は男を逮捕せざるを得なくなり、07年1月、「謝罪会見」を行った。検察は再審を請求し、同年10月、ようやく柳原さんは無罪とされた。

 「完全無欠のロックンローラー」どころか完全無欠の完全冤罪だったのである。
 …しかし、んなことは忘れ、あるいはそもそも知らず、冤罪と聞けば「じつはほんとは…?」と思うのが国民の常識ってもんじゃないのか。

 まったく身に覚えがない事件の詳細を、どうやって「自白」できたのか。柳原さんは言う。
「被害者宅へ案内しろと言われるんです。でも、2軒とも知らない。すると、乗せられた車が止まり、『どの家か指をさせ』と。郊外で、指をさせる家は1軒しかない。そこが被害者宅だったんです。2軒目もそうでした。署へ戻って図を紙に書けと言われる。見た後だから書ける。でも、奥の様子はわからない。すると『肩の力を抜け』と言われ、警察官が後ろへきて私の右手を持ち、私の手で奥の様子を書かせるんです。強姦のほうの家の図面は、紙に最初から鉛筆で書いてありました。『鉛筆をボールペンでなぞれ』と……」

 じつは柳原さんにはアリバイがあった。犯行時、1人住まいの家からお姉さんに電話していたのだ。その通話記録を警察は取っていた。しかし無視した。
 物証もなかった。被害者は2人とも金属の鎖のようなもので縛られたと供述していたが、柳原さん宅をいくら捜索しても荷造りに使う普通のビニールひもしか見つからなかった。そこで警察はどうしたか。なんと、唖然呆然、そのビニールひもを二重にしてところどころ結び目をつけ「被害者2人はこれを鎖と勘違いした」と言い抜けたのである!
 2つの犯行現場には足跡が残されていた。靴のサイズは28cm。柳原さんは24・5cm。じつは警察は、DNA鑑定のために唾液や口腔内の粘膜を採取している……。

 警察は、ろくでもない犯罪者を多く相手にしてるわけで、強引なこともやらなきゃいけない、それは分かる。大変だろうと思う。
 でもこの事件は、度を超えてる。

 じつは柳原さんが逮捕された2002年というのは、富山県警の元本部長と元刑事部長が、覚せい剤事件のもみ消しで、有罪判決(懲役1年、執行猶予4年)を受けた、特別な時期だった。そんな時期に誤認逮捕だったとは発表できず、でっち上げへ突っ走ってしまったのか。

    

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