ラーメン店殺人、裁判員の負担軽減で懲役7年に?
メルマガ第1460号の編集後記でも書いたんだが、以下は3月21日付け東スポの一部。太字は俺。
ラーメン店殺人で懲役7年は軽すぎ?「裁判員裁判ならもっと重くなる」
東京・北区のラーメン店で昨年9月、隣に座った男性客(49=当時)とトラブルになり、厚底ブーツで顔面や腹部を何度も踏みつけ死亡させたとして傷害致死罪に問われた元会社員、今西■■■被告(38)に懲役7年(求刑懲役10年)の判決が下った。
園原敏彦裁判長は「体重120キロの体格で、抵抗しない相手に一方的に激しい暴行を加えた。相手のささいな言動に立腹しており(量刑を)軽くする事情は見当たらない」としたが、ネット上では「人を殺して7年かよ!?」と量刑の軽さを驚く声が噴出している。
今西被告は犯行後、男性がぐったりしている横で、みそラーメンと半チャーハンを注文。駆けつけた警察官が「食べている場合じゃないだろ!」と一喝しても「最後の晩餐だ。捕まっちゃうからな」と完食するなど悪びれる様子もなく、心証の悪さが指摘されていた。だが、裁判長はこれらを「眉をひそめるべきことだが、刑罰の目的に有意とは言えない」と結論付けた。
「裁判員裁判なら…」って、これ裁判員裁判なんですけど。ま、そこはいい。
俺が首をかしげるのは、「ネット上では「人を殺して7年かよ!?」と量刑の軽さを驚く声が噴出」という部分だ。
俺はこれを傍聴してないけど、事件名は「傷害致死」なんだょ。「殺人」じゃないんだょ。
激しい暴行を加えたが、殺すつもりは全然なかった。せいぜい重傷止まり、死亡に至るとまでは全く想像しなかった。
逮捕され当分は留置場暮らしだろうと思い、半ばヤケになり、みそラーメンと半チャーハンを食べた。
被害者が死亡したと知り、激しく後悔、深く反省している…。
そういうことなので、前科等々を勘案して懲役7年だった、と推認するのが、それこそ論理則・経験則等に照らして合理的でしょ。
ただ、殺意(少なくとも未必の故意)が認められるのに、あるいは微妙なところ、検察官があえて「殺人」ではなく「傷害致死」で起訴した、ということは考えられる。
「殺人」も「傷害致死」も裁判員裁判の対象事件。
「殺人」の立証は手間がかかる。考え方的にも日程的にも裁判員に(=裁判所に)負担をかける。
そこを回避するため、あえて「傷害致死」で起訴した…。
結果として「人を殺して7年かよ!?」という世論、つまり厳罰化志向、血祭り指向をあおることになれば、それはそれで好都合だし…。
ま、そんなふうに妄想することもできるってことで💦
« HIV感染でヤケになり20代女性5人を強姦 | トップページ | 3Dプリンター拳銃、1発撃って銃身ぽろり »
「裁判員制度」カテゴリの記事
- 新年度、被告人の手錠腰縄が消えた!(2026.04.16)
- 大麻は麻薬となり懲役5年→7年(2025.05.17)
- 山上徹也被告人の裁判が始まらない理由、公判前整理手続きとは(2025.01.04)
- 裁判員は隣の法廷の夢をみるか?(2024.11.22)
- 支援女性に好意を抱き強制性交等致傷(2023.12.17)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。


紙袋さんもマッ青!!前科27犯のコンビニ強盗への求刑が懲役10年。判決は4月10日10時半〜531号で♪
投稿: 愛国心薄 | 2015年3月26日 (木) 12時32分
この事件、判決だけ傍聴しました。被告人の祖母らしき方が判決が告知された途端に卒倒し…被告人の両親が判決そっちのけで介抱してました。どう考えても軽い判決ですけど祖母さんの寿命を考えれば…娑婆の再会は無理なのかと…(^-^;
投稿: 愛国心薄 | 2015年3月23日 (月) 02時43分