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2015年3月12日 (木)

自転車の酒酔いと酒気帯び

 以下は3月12日付け産経WESTより。

飲酒運転、自転車もダメ! 大阪で初の検問、酒気帯びの男性「まあ、いいかと軽い気持ちで…」
 自転車による交通事故が全国的に問題化する中、死亡事故の約1割を占める飲酒運転を減らそうと、大阪府警は11日夜、府内65カ所で自転車の飲酒検問を実施した。府警としては初めての取り組みで、全国でも珍しいという。
 検問は同日午後8~10時、キタやミナミといった繁華街など自転車の通行量の多い地点で実施。飲酒運転をしていた60人が口頭での指導、警告を受けた。大阪市中央区の堺筋では、酒気帯び運転として注意された男性が「酒を飲んだが、まぁいいかと軽い気持ちで乗ってしまった。これからはしません」と反省した様子だった。
 府警によると、自転車は、乗用車やバイクと同様に道交法で飲酒運転が禁じられている。「酒気帯び運転」なら口頭での注意指導、「酒酔い運転」であれば刑事処分の対象となりうる「赤切符」が交付される。車の免許所有者が摘発されてもただちに影響はないが、常習性があって車の運転も危険などと判断されれば、免許停止になることもあるという。
 府警によると、昨年全国で発生した自転車関連の死亡事故は542件。うち57件(10・5%)が飲酒運転で、全体に占める割合は増加傾向にあるという。
 こうした状況を受け、警察は、悪質な自転車運転者の取り締まりを強化。今年6月からは、酒酔い運転や信号無視などで3年以内に2回以上摘発された運転者に安全講習を義務づけるなど厳罰化を図った改正道交法が施行される。

 俺のほうで解説しとこう。
 以下は道路交通法第65条第1項。

第六十五条  何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない。

 「車両等」には自転車が含まれる。ゆえに、自転車も酒気を帯びて運転することは違法なのである。
 んでもって、第65条第1項違反の罰則は2つある。ひとつは、第117条の2第1号。

第百十七条の二   次の各号のいずれかに該当する者は、五年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
 第六十五条(酒気帯び運転等の禁止)第一項の規定に違反して車両等を運転した者で、その運転をした場合において酒に酔つた状態(アルコールの影響により正常な運転ができないおそれがある状態をいう。以下同じ。)にあつたもの

 「あつたもの」は俺の誤記じゃない。法律は「っ」を「つ」と表記するのだ。なんか格好いいよね(笑)。「おつさんがわかつたといつてかつどんをくつた」と書くと、法律風なのである。

 ごめん、とにかくね、第117条の2第1号に当たる第65条第1項違反を「酒酔い運転」という。自転車も酒酔い運転は罰則がある。検挙されることがある。起訴されて実際に罰金刑を食らうかどうかは別として、検挙されることがある。そのデータは省略。

 もうひとつの罰則は、第117条の2の2第3号。

第百十七条の二の二   次の各号のいずれかに該当する者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
   第六十五条(酒気帯び運転等の禁止)第一項の規定に違反して車両等(軽車両を除く。次号において同じ。)を運転した者で、その運転をした場合において身体に政令で定める程度以上にアルコールを保有する状態にあつたもの

 「制令に定める程度」とは、要するに呼気1リットル中のアルコールが0.15mg以上をいう。これに該当する第65条第1項違反を「酒気帯び運転」という。

P1050851 ただし、これは「軽車両を除く」となってる。ゆえに、自転車は酒気帯び運転では罰則の適用を受けない。だから、「「酒気帯び運転」なら口頭での注意指導」にとどまり、検挙まではされないのである。

 検挙されなくても、自転車の酒気帯び運転は違法は違法であって、事故の場合の賠償額に影響する可能性があるし、やっぱ、素面(しらふ)の場合より危ないとは言える。ご注意を。

 とはしかし、一般の新聞は長々書けないでしょ。なので俺が解説したわけ。産経WESTさん、110円ちょうだい(笑)。

 ちなみに今日、久しぶりに、究極の居酒屋「昭和」へ行ってきた。鶏肉の赤ワイン似、さんんまの竜田揚げ、まぐろとイカの刺身、ほうれん草のおひたしが各110円、生ビールダブル、熱燗2本、赤ワインダブル、いも焼酎ダブルが各220円。満足~。

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交通/その他交通違反」カテゴリの記事

コメント

 あれ? さっきコメントしたはずなんですが、反映されてないような。パソコンは分からんっ。

はるな様
 都道府県境を越えて自転車の職質をやるって、考えにくいかと思います。
 警察官の階級章(識別章)に、アルファベット2文字と数字3文字があります。そのアルファベット2文字が所属を示します。メモして、内部文書(その程度は大概ネットにあるはず)で照合してみるといいのでは。もし越境してたなら、非常に興味深いです!

しょうじ様
 それは大阪府警に電話で尋ねればすぐ分かるかと思います。私は「ニュースを見たんですけど…」とよく電話してますもん。
 報道記事を見る限り、自転車の側の飲酒運転としか読めないように思うんですけどね。
 その統計については、警察庁のサイトにはないような…。
 俺も酒飲みとして興味深いので、大阪府警へ電話してみようか。忙しいので忘れるかもしれませんが…(泣)。

昨日、某県境で無差別に自転車走行している人を止め登録ナンバーの確認を二人のおまわりでやっていた。おかしなことに、このおまわり東京エリア管轄なのに、自転車を止める位置もおまわりが立っている位置も他県。こんなのありか

丁寧な解説ありがとうございます。ところで、「昨年全国で発生した自転車関連の死亡事故は542件。うち57件(10・5%)が飲酒運転で、全体に占める割合は増加傾向」とのことですが、これは自転車側の飲酒運転が原因で起こった死亡事故ということでしょうか?また、この統計の出展がお分かりになるようでしたら教えていただけないでしょうか?

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