蓮舫さんをナメきった警察利権
「今井君、大丈夫か。このニュースに沈黙とは君らしくないぞ。体を壊してないか? もし困窮してるなら言ってくれたまえよ」
と警察庁から、ありがたい電話があった。
以下は4月21日付け産経ニュース。
免許更新の講習時間を勝手に短縮、業務受託法人の県警OBを注意処分
埼玉県警運転免許センター(鴻巣市)で1月6日、県警から業務を受託している一般社団法人「県指定自動車教習所協会」が、法令で義務付けられた免許更新者向けの講習時間を短縮していたことが21日、県警や協会への取材で分かった。
教室の割り振りにミスがあり、部屋が足りず予定通り受講できない人が出る恐れがあったためという。協会は、短縮を決めた県警OBの協会幹部2人を注意処分とし、県警も協会に口頭で注意した。
県警や協会によると、1月6日午前、「違反運転者講習・初回更新者講習」(2時間)で、安全運転の項目が省略され約20分間短くなった。講師は「受講者が多いため」と説明した。
受講していたさいたま市議が協会に抗議し発覚。県警は協会から報告を受け調査したが、過去にはなかったという。受講者は約60人で、県警が補習などを検討している。
協会は「県警と協議し部屋を確保すべきだった。勝手に判断して申し訳ない」とコメントしている。
電話の件はウソだけどさ(当たり前だろ、バカ野郎っ
)、確かに沈黙は俺らしくない。手短にコメントしとこう。
「県警OBの協会幹部」ってとこからも分かるように、「指定自動車教習所協会」(略して指定協)は警察の天下り先だ。全国のそれを束ねる「全日本指定自動車教習所協会連合会」(全自協)へは、警察庁のお偉いさんが天下る。
こういう天下りは日本においては当たり前のことであって、警察に特殊なことじゃないと、いちおう弁護させてもらう。だから100円ちょうだい。![]()
運転免許の更新業務は、かつて都道府県の「交通安全協会」(安協)に独占委託されていた。
民主党が政権を取ったとき、ほら、あの蓮舫さんで一躍有名になった事業仕分けでその独占委託も問題にされ、民間を参入させることになった。
でもって参入したのが、埼玉県では指定協だったわけだ。
ちなみに、年間数千万部の超ベストセラー、更新時講習のテキスト『交通の教則』は、全日本安協が長年独占を続け、あれも蓮舫さんが突っ込んだ。
やはり民間を参入させると警察庁は言い、結果、参入したのは全自協。
蓮舫さん、完全にナメられきったわけだが、いやいやしかし、自民党政権ではそんな突っ込み自体が永遠にあり得なかったのだ。
「民主党は頼りない」とか言って次の選挙で自民党を圧勝させた人たちは、カレーの味が悪いと文句を言って雲古を食う人たちだ。 ←その喩え、ヤメてよねっ。![]()
とにかく、更新時講習の本質は、指定協に委託費を落とさせるための装置なんである。非常に分かりやすい例を挙げれば…。
優良運転者講習は、法令で30分間と決まってる。が、昔は、いろいろ展示されてたりする講習室に入り、素通りするだけOKだった。
ところが2000年に、俺と寺澤有さんと星野新一さんの3人が原告となって、「あんなものに実質的な意義はなく、安協に金を落とすだけ。講習料を返せ」という趣旨の訴訟をやった。
その直後から、素通りOKはナシになり、教室に30分間閉じ込めて「講習」なるものをやるようになったのだ。
俺が次の免許更新に行ったとき、「30分? なんで? あたし忙しいのよ!」と怒ってるおばさんがいた。申し訳ない、それは俺らが裁判をやったせいなのです。
もともとそんな講習ゆえ、受講者の都合を考え、2時間の「違反運転者講習・初回更新者講習」を20分間短くしてもよかろうと、「県警OBの協会幹部」らは考えたんだろう。それはうなづける。
でもっ、形を整えてこその利権というか、杓子定規に法令どおりやらねばならない。でないと妙な連中に訴訟を起こされる(笑)。
20分短い講習を受けた人たちは、適法な講習を受けてないので免許更新は無効。運転すれば無免許運転となる。めんどくさいことを、埼玉指定協はやっちゃったもんだと思う。俺に相談してくれたらよかったのに。ま、そういうわけにもいかないか。
ちなみに蓮舫さんは、俺が初めてテレビ出演したときのメインの司会者だった。そのときのエピソードはまたの機会に。
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