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2015年7月15日 (水)

奈良のオービス、1台で47件検挙

 以下は7月14日付け産経新聞の一部。

奈良県警オービス担当はまさかの専従1人だけ…不正の温床に 他府県警から「ありえない」の指摘
 加重収賄罪などで起訴された中西祥隆被告は奈良県警高速隊に所属した12年間のうち6年間、オービスでの摘発に関わる業務を1人で担当。違反者を呼び出してもみ消しを持ちかけ、交渉が成立すると画像を操作して「検挙不能」とした書類を再提出するという手口で不正を繰り返していた。
 県警によると、オービスのデータを処理する端末機は高速隊に1台だけで、これまで専従の担当者が1人で処理。データは書き換えられない仕組みだが、画像の明るさ調整は可能だ。
 中西被告は対象者の書類をいったん作成し提出後、呼び出しの際にもみ消しを持ちかけ、対価を要求。“取引”が成立すれば、画像の明るさを調整して車のナンバーや運転手の顔を不鮮明にし、「検挙不能」とした書類を再提出していた。複数の上司が書類を確認していたが、県警の調べに「信頼して任せてしまった」と釈明したという。
 県警監察課は今回の不正を「オービスを1人で担当させていたことが最大の原因」と分析。今後は複数で担当させ、パトロールのペアを定期的にかえるなどの再発防止策をとるとした。
 だが、奈良県警の体制には他府県警から「あり得ない」との指摘もある。
 奈良県警とほぼ同規模の滋賀県警(定員2552人)によると、オービスに関わる業務には4人程度が従事。担当者は「1人に専従でやらせるのは無理。判断が難しい面もあるので、以前から複数で確認、判断する体制をとっている」。
 大阪府警も「複数人で点検する」との内部規定があり、現在は6人以上で点検。担当者は「オービスは性能が良いので、基本的に夜間でも顔ははっきり見える。明るさ補正は可能だが、同じ時間に何台も写る中、1台だけ暗ければ『おかしい』と気づくはずだ」と指摘する。

1911052-2_20200119220701  ほ~! って警察庁交通局交通指導課作成の「速度違反自動監視装置等の設置状況」(2014年12月末現在)によれば、確かに奈良は1台のみ。その1台で2014年は47件を取り締まってる。

 滋賀は5台で同92件。中央装置は複数箇所にあるかもしれず、1人じゃ足りないかも。
 大阪は40台で同1万2360件。全部のオービスが画像伝送式ではなくフィルム式もまだ残ってるとしても、中央装置は当然複数箇所にあり、6人でも足りないくらいでしょ。

 奈良は1台。道路に設置された測定&撮影端末が1台、高速道路交通警察隊または都道府県警本部に置かれた中央装置が1台ってことだ。担当は1人で十分、上司が適宜チェックすればいいんじゃないの?

 1台のみは、ほかに鳥取と宮崎だ。鳥取は同25件、宮崎は同14件を取り締まってる。担当者の人数を比べるなら、鳥取、宮崎と比べなければ。
 とか言えるのはしかし、俺がこっち方面のマニアだからだ。
 マニアの名にかけて(って言い方、変かしら。笑)、俺は奈良の事件の裁判を傍聴に行くよ! メルマガ 「裁判傍聴バカ一代」、お楽しみにっ。

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