希望も恋愛もそぎ落として漂流する
『週刊プレイボーイ』で『漂流の島:江戸時代の鳥島漂流民たちを追う』(草思社)というのが紹介されてた。
著者は、スケート選手ではなく探検家の高橋大輔さん。かのロビンソン・クルーソーのモデルであるスコットランドの航海長、アレクサンダー・セルカークの住居跡をチリ沖の島で発見した、すごい人なんだそうだ。
そんな高橋さんの、こんなコメントが週プレに載ってた。
無人島にたどり着いた漂流者は、生きるためにあらゆるものをどんどんそぎ落としていきます。最後に残るのは人間として最低限必要な「衣食住」だけ。人間として極限の状況を生き抜くためには、煩悩のような欲求を捨てなければいけない。
今の若い世代も基本的に同じだと思います。生存のために無駄なものをそぎ落としているから…(中略)…無気力、草食系に見えるのも、今の環境に適応しているからです…(中略)…新しい形の日本に、です。若い世代は順応性が高いですからいち早く環境に適応したのです…(中略)…クルーソー・スタイルの若者世代がこれから日本で何をし始めるか楽しみです。
人並みの収入を得る希望も、恋愛も結婚もそぎ落とさねばならぬ極限状況、それが新しい形の日本なのか!
ジョージ・オーウェル氏の衝撃作『一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)』では、最底辺でかつ大多数のプロレ階級を支配するために「ビッグ・ブラザー」は、語彙(ごい)を減らし、敵国に対する憎悪をヘイトウィークで植え付け、党が機械でつくった陳腐な恋愛小説ともの悲しい流行歌を与えるんだっけ。
現代日本では「ヘイトスピーチ」ってのがあるそうだが、あれは支配のために有用なのかも。若者の本離れや、AKB48なんかもビッグ・ブラザーの陰謀?
…なんてことをメルマガ第1784号の編集後記に書いた。
そんなメルマガ 「裁判傍聴バカ一代」、10月は以下の8号を発行した。
第1786号 控訴の趣意は量刑不当、なのに逆転無罪!
上品セレブな老婦人の、万引きで執行猶予中の万引き。原因は脳疾患、前頭側頭葉変性症、いわゆるピック病。それでも相場どおり刑務所へ送るのが当たり前なのだが…。 編集後記は表題の件。すんごいことをやってのけたね~!第1785号 頭顔部礫過で脳破裂、最高裁から差戻し!
無罪→逆転有罪→最高裁が差戻し、の控訴審。なんと検察官は、一審二審の認定をひっくり返す予備的訴因を追加。いったん起訴したら後戻りできない検察の哀れさよ。控訴審では珍しく、付近店舗の監視カメラ映像を法廷で再生、だが…。第1784号 ヒップホップ、大麻を飲み込み任意で排便
プロモーションビデオの撮影にメンバーらとアメリカへ渡航。スタジオ代のためにと、初めて会った黒人男性から渡された大麻18袋を飲み込み…。ブツは昔の杏ジャムのような…。 プラス、裁判員裁判の判決がどうやら重すぎたらしい「強盗致傷等」、原判決を破棄して…。以下の2号は10月10日にお知らせした。
第1783号 まさか実刑判決になるとは思わなかった?
第1782号 横断歩道へ飛び出して重傷事故、悪いのは以下の3号は10月8日にお知らせした。
第1781号 触ったり臭いを嗅いだりして自慰行為を
第1780号 不正送金ウイルス、少年のフルネームが!
第1779号 万引きでダブルの執行猶予中にまた万引き
『1984年』の味わいを残し、しかしコミカルに軽快に、『漂流の島』の高橋大輔さんの考え方も取り入れ、中東で自衛隊員が戦死し日本列島ではテロで原発がいくつか爆発する、そんな近未来の日本の、どこか昔のフランス映画に出てくるようなレジスタンス活動、に巻き込まれたお年寄り、を主人公に村上春樹さんが絶妙な小説を書いたら、今度こそノーベル賞じゃないかと俺は勝手に夢想する。
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