バレエの女性講師の親指を切断した事件
東京地裁の場合、「道路交通法違反」で審理の期日がある事件は、もしかして無罪より珍しいかも。
そのうえ本件は、簡裁から移送されたんじゃなく地裁スタートで、オービスの否認! もう無罪より珍しいどころの話じゃない。
こんな言い方して被告人には申し訳ないが、レア中のレア、レア王だ! シェークスピア氏の『リア王』にひっかけました。てへっ。 ←お前がてへっとか言うな。
7日(月)、10時からのそれを頑張って傍聴に行ったわけ、東京地裁の512号法廷へ。
そしたら期日変更、あ~れ~!
しょーがない、1階の開廷表をぱらぱらめくってたら、なんと同じ10時から418号法廷で「道路交通法違反」の審理が!
同時刻から「道路交通法違反」の審理が2件って、東京地裁的には前代未聞、空前絶後でしょ。
もちろん傍聴しましたともさ。こっちは飲酒運転の否認で、非常に興味深い鑑定人尋問をやってた。
弁護人からの質問が始まったところでそっと抜け…。
11時から531号法廷で「傷害」の新件。
これはね、「東京都渋谷区のバレエスタジオで、20代の女性講師の親指を切断した」と報じられた事件なのだ。マニア氏から期日を教えてもらったのだ。ありがと~。
被告人の雰囲気とあわせ、おそろしい事件だった。でも自白なんだから1回結審で終わるかと思いきや、弁護人が裁判員裁判とかよくやってる弁護士で、検察書証をいろいろ不同意にし、そのため次回は…!
それが11時17分頃に終わり、もう行くあてのない俺は、マニア氏に教わり…。
810号法廷、11時からの「強制わいせつ、強姦」の新件へ途中から入った。「路上で帰宅途中の20代の女性を押し倒したうえ無理矢理キスをした」などと報じられた事件だった。
追起訴が続々あるそうで…。
午後は、だいぶ悩んだのだが、「もしや無罪?」と13時10分、819号法廷、「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反」の判決へ。
無罪じゃなかった。ただし、地裁なのに罰金30万円。たぶん被告人のお身内らは…。
同じ法廷で続けて13時30分から「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反」の新件。
被告人はホームレス、なんと路上でのチンコ出しだった!
チンコ出しは普通、刑法の「公然わいせつ」なのに、本件は条例違反。どして? 審理が進むにつれ、はは~、なるほど、と思えたのだった。
んなことより、社会、行政に対する被告人の怒り、恨みが暴露され、俺的には圧巻だった…。
そのあと、事件番号に「平成26年」とある、女性被告人の「常習累犯窃盗」を、おおむねどんな感じの事件かだけ確認。もう俺は、警察庁へも警視庁へも寄らず、逃げるように帰った。ほんとは忙しいのですっ。
帰宅後、メルマガ次号でどれをレポートしようかと思ってたら、マニア氏からCメールあり。俺があきらめたあの事件について、興味深い情報をいただいた。
結局、俺はマニア諸氏に助けられてるところが大きいよね~。ありがとうございますっ。
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コメント
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昨日、4階法廷で、介護士による元交際相手に対する住居不法侵入?の裁判を阿曽山さんの真後ろで傍聴。この男、去年も同じ人にストーカー行為をして刑務所から出てきてまたやってるの。顔みりゃあ反省の色なし。出たらまたやる。元かのかわいそう。
向かいの高裁424号法廷では、合議(岡口判事含む)建物明け渡し訴訟控訴審を傍聴。毎度、丁重な審理で、控訴代理人に対し主張の不備を指摘し温情で次回期日を一回設けてあげていた。ほんと見ごたえのある、血の通った裁判。
投稿: はるな | 2016年11月10日 (木) 12時51分