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2017年2月 2日 (木)

ブレーキとアクセルの踏み間違い事故、びっくりデータ!

 高齢者の交通事故が社会問題になってる。
 特にブレーキとアクセルの踏み間違い事故が続々と報じられる。

 昨年11月末、俺は警察庁から「自動車運転者(第1当事者)における年齢層別人的要因のブレーキとアクセルの踏み間違い交通事故件数の推移」という文書の開示を受けた。 ※第1当事者とは、事故の当事者で過失が重いほう。過失が同程度のときは死傷が軽いほう。

 なかなかびっくりなデータであり、メルマガ「裁判傍聴バカ一代」で速報した。
 またその頃、ちょうどタイミングよく、車雑誌『ドライバー』から高齢者の交通事故についての原稿を依頼され、12月下旬発売の同誌(2017年2月号)で他のデータとあわせ詳述した。記事には、編集部のほうで調べた踏み間違い防止アイテムがいくつも載った。
 あれらアイテムはしかし周知されず(※)、踏み間違い事故がいつまでも起こり続ける、そういうバカげたことが世の中にはいくらでもある。 ※今どき若年層は雑誌を(書籍も)読まないようだとはいえ、『ドライバー』読者の主たる年齢層は「高齢者」(現時点では65歳以上)ではないはずなので。

 上記文書のデータを一部拾おう。
 2005年の全年齢層の踏み間違い事故は7473件。2015年は5830件。じつはだいぶ減ってる。
 そのうち65~74歳の年齢層は、2005年は1100件、2015年は1001件。全年齢層の減り具合に比べると減り方は鈍いが、でも減ってる。
 ところが75歳以上は、2005年は679件、2015年は1032件。この年齢層が増えてるんである!

 そうして驚くのが、踏み間違いによる死亡事故の件数だ。
 2005年の全年齢層の踏み間違い事故は前出のとおり7473件。そのうち死亡事故は28件、約0.4%。2015年は5830件中58件で、約1%。倍以上に増えてる。

 どの年齢層の踏み間違い事故が、死亡事故になりやすいのか。
 16~24歳は、2005年が1464件中0件、2015年が1080件中1件。極端に少ない。若い人たちゃ踏み間違いに気づいてソク停止するんだろうか。
 その一方、65~74歳は、2005年は1100件中5件、2015年は1001件中16件。ほ~。
 そして75歳以上は、2005年は679件中12件、2015年は1032件中34件! つまり、2015年の踏み間違い死亡事故58件のうち50件が65歳以上なのである!

 3月12日から「臨時認知機能検査制度」「臨時高齢者講習制度」がスタートする。新制度により認知症(とくにアルツハイマー病?)患者が免許を失うこともあるだろうけれど、しかし踏み間違い事故の原因が認知症だけとは考えにくい。
 高齢者の踏み間違い事故は今後もニュースをにぎわせ続けるんじゃないか。てかもっと増えるんじゃないか。俺はそう思うけどね。

    

 岡本茂樹さんは臨床教育学博士、刑務所で累犯者の更正支援にも携わってきたんだそうだ。
 ちなみに俺は、覚せい剤とクレプトマニアの事件について「固く固く反省を誓う被告人は必ず再犯する」と知ってる。そんなの当たり前、誰でも知ってることでしょ、と思う俺はおかしいのか。
 いちおう言っておくと、覚せい剤もクレプトマニアも一種の依存症、病気なのに、そうと気づかず意思の力だけでヤメられると思い込んでる者は、結局またやってしまうのだ。そんな裁判をさんざん見てきた。

 ←2月2日0時50分現在、週間INが170で1位~。happy01

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