芸能人の薬物事件、裁判傍聴ジャーナリストがコメントすれば
「清水アキラさん三男、覚醒剤使用で逮捕」と、たとえば日テレニュース。
裁判傍聴ジャーナリストとしてコメントさせてもらえば…。
違法薬物の裁判とか多数傍聴してて思うのは、違法カジノ店のこととか、悪い奴らが周辺にいて、親しくしてたのかなぁっこと。
有名芸能人と親しくしているところを見せて見栄を張り、かつ金を引っ張りたい者が、ニコニコちやほやと近寄ってくるはず。
「三男」氏が、違法カジノ店と知らず賭博をやらなかったとしても、誘った者はいずれ大金を落とさせようと企んだんじゃないか。
清水アキラさんは「育て方が厳しすぎたか」旨を述べたという。絶対に逆らえない形で厳しく育てるのは良くない可能性があるように思う。
少年院や刑務所へ出たり入ったりしている者は、犯行の動機等については口が重いのに、裁判官が満足して結審しやすくなる反省の言葉、再犯しないことの誓いの言葉だけはすらすら上手に出てくる、そういう傾向がある。
法務省の統計から、「覚せい剤取締法違反」の2016年の既済人員を一部拾えば…。
公判請求 1万3479人
略式命令請求 0人
不起訴 3394人
内数 起訴猶予 1118人
内数 嫌疑不十分 1981人
略式命令請求が0人なのは、覚せい剤の使用、所持には罰金刑の選択肢がないから。
統計上、「三男」氏は公判請求され、東京地裁の法廷へ出てくる可能性が高い。時期的には、通常の進行だと12月中だろう。傍聴券抽選で、主に“並び屋さん”が数百人並ぶことになるのか。
現在報道されている限りでは、1回結審、なんとか年内に判決、相場どおり「イチロクサンネン」(メルマガ第1986号)ってことになるはず。
そうした裁判には情状証人が付きもの。奥さんが証人出廷し、「何度も面会に行った。本人の反省は著しい。離婚せず、見守り監督していく。万が一怪しいことがあったら警察に相談、通報する」と誓う、そんなシーンが展開される可能性は高いかと思う。
清水アキラさんは情状証人として出廷するか。
どうなんだろ、どうせイチロクサンネンの裁判に証人が2人も出廷する必要はない。奥さんだって出廷せず誓約書とか提出するだけでも、イチロクサンネンは変わらないはず。
とはいえしかし、奥さんをマスコミの好奇の目にさらさず、清水アキラさん1人が証人出廷するのもありかと。
息子の薬物事件で証人出廷した芸能人としては、音楽家の竹内享さんがいる。法廷の居住まい、証言も、そのあとのマスコミ対応も、すごかった。私は感動した。メルマガ第1609号「息子の大麻事件、証人は元チェッカーズの!」でレポートした。
ほか芸能関係の薬物事件といえば、爆笑問題さんの元マネージャー氏の「覚せい剤取締法違反」も傍聴した。
あのとき、事務所の社長、太田光代さんは、所属タレントと社員全員に病院で薬物検査を受けさせる、まず自分から、とツイッターに書いた。そんなことをする芸能事務所がかつてあった?
元マネージャー氏はじつは「自動車運転過失傷害」で執行猶予中だった。その「自動車運転過失傷害」も私は傍聴した。その裁判で、太田光代さんが被害者に対し普通考えられない手厚いことをした、という話が出てきた。
薬物検査の話といい、すっごい女や! と私は胸が熱くなった。
薬物検査といえば、「週1回、市販のキットで検査します」と家族等が証言するのを、私はまだ聞いたことがない。そんなキットは市販されてないのか? と検索してみたらあった!
へ~、知らなかった!
ま、こういうので定期的に検査すると証言してもしなくても、裁判的にはイチロクサンネンはイチロクサンネンなのだが。
どうですかね、日々の事件についてこんなコメントをする裁判傍聴ジャーナリスト、ありかなと思うんですけど。
※ 画像は本文とは関係ない。マニア氏の撮影による、四国のどこかの鉄道車両。四国の普通列車には車内トイレがあまりなく、駅のトイレは汲み取り式で紙なしだったりするんだそうだ。
汲み取り式といえば、私が昔、オートバイ旅行で泊まったユースホステルは汲み取り式で、臭気が目にしみて目を開けられなかった。あそこに数分間いたら死ぬんじゃないかと。遠い夏の思い出だ(笑)。
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