万引き病の裁判に異変が?
たまたま最近遭遇してないだけ、かもしれないが、そういえば最近、「クレプトマニア」という語をぱたりと聞かなくなった、ような気がする。
弁護人 「重度のクレプトマニアであり、再犯防止のためには、刑罰よりも、保釈後に開始して効果を上げている治療を継続させることが必要です」
と主張すれば、検察官は必ず、もう喜々としてアメリカの診断基準、DSM-5の、5つの項目のうち1つ、これを持ち出す。
DSM-5 「個人的に用いるのでもなく、またはその金銭的価値のためでもなく、物を盗もうとする衝動に抵抗できなくなることが繰り返される」 ※榎本クリニックのサイトより。
この中の「個人的に用いるのでもなく、またはその金銭的価値のためでもなく」に厳密に該当するクレプトマニア、万引き病の裁判を私は見たことがない。
摂食障害(食べ吐き)の患者は普通、食べ物(もっぱらジャンクなフード)を万引きするし、衣類だって化粧品だって乾電池だって…。
専門医師はみな、あの基準は間違っていると証言する。※御用医師は除く。
たぶんアメリカでも問題になってるんじゃないのかな。
そもそも刑事裁判の裁判官は、普通に有罪にするための理由を探しているということができる。検察官がDSM-5を持ち出せば、喜々として乗っかり、弁護人の主張を退ける。
そこを分かっているので、犯行時の所持金がたっぷりあり、資産もあるご婦人が数百円のものを万引きすれば、有能な警察官、検察官は必ず、「老後が不安で少しでも節約したかった」という調書を取っておく。
「クレプトマニア」と言えば直ちにDSM-5で退けられる、それがパターン化してきたので、弁護人たちは「クレプトマニア」という語を使わなくなった…。
この仮説が当たりなら、今どき「クレプトマニア」と発する弁護人は、間違いなく、私のメルマガを読んでないね(笑)。
さてそんなわけで弁護士さんたちにもけっこうお読みいただいてる私のメルマガ「裁判傍聴バカ一代」、10月は以下の4号を発行した。
第1987号 低級動物霊が憑依したかの如き万引き女子!
20代の車椅子の女子は、明らかな万引き病。大量の食べ物を部屋にため込み、腐って虫がわき、カビが生え。家族が捨てるとゴミ箱から拾ってきて、食べ吐きをやるのだという。表情が乏しく、今にも「ケーン!」とか叫び啼いて天井へ飛び上がるんじゃないかと、そんな妄想さえ…。
第1986号 プロデューサーも写真家もイチロクサンネン
数々の超有名アーティストを世に送り出してきた大物大楽プロデューサーも、中南米へ麻薬組織を取材に行ったとき初めて薬物を使ったという有名、有能そうな写真家も、みなイチロクサンネン、すなわち覚せい剤の初犯の決まりの判決に。第1985号 食べると体が汚れた気持ちになり吐く、吐く
江川紹子さんがレポートしている重度の万引き病者(30代女性)の、ややこしい経過をたどった万引き事件の判決。万引き病も凄まじいが、それを認めない鑑定医、裁判官の論法もまた凄まじいというか。江川さんのレポート時より症状は悪くなっているようで、この女性、服役中に死ぬかも…。第1984号 鼻毛が鼻の穴をとおるより簡単な再審無罪
東京簡裁の法廷へ「道路交通法違反再審被告事件」が出てきた。オービスによる57キロ超過で罰金8万円を払った若者が、じつは身代わりだったと判明、無罪にするための裁判だ。身代わりを頼んだキャバクラ店長の氏名が分かってびっくり。そっちの「犯人隠避教唆」の裁判を私は傍聴していた!
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今月は合計18号、きついっす。![]()
※ 画像は2007年4月20日撮影。農林水産省、懐かしの第5食堂の牛めし、半食(はんしょく、ご飯半分)、350円。酢の物の酢がきつくて良かった。あの狭さも良かった。しかし撤退を余儀なくされたのだ。 ※当ブログ容量オーバーが判明。画像は削除。
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