日本はスプレー落書きOKと思った?
「新宿ゴールデン街“落書き”カメラに男の姿」と10月17日付け日テレニュース。
裁判傍聴ジャーナリストとしては、だいたいどんなニュースを見ても「そういえば似たようなのを傍聴したっけ。あの事件は…」と何件か思い出してしまう。
落書きの事件もたまに法廷へ出てくる。外国人のは昨年12月に傍聴し、メルマガ第1826号「結婚間近の25歳消防士が突如命を奪われ」でレポートした。以下はその一部。若干加筆等する。
12月20日(火)、片仮名氏名の被告人が4人、という「器物損壊、建造物損壊」の新件があった。酔っ払って街で暴れたとか、そんな事件かな。
開廷表の被告人氏名は、3人が普通にアメリカ方面風で、残る1人は「なんだそれ!」だった。
5つの部分から成るその氏名のうち2カ所を俺の氏名に置き換えれば、「リョウイチ・ザ・フォース・イマイ・スウィートランド」だ。
外国じゃそんな氏名もありなのか。日本にもキラキラネームはあるけどさ。ちょっと時間が空いたので、14時10分頃に行ってみた。
13時30分~17時、東京地裁813号法廷(52席、家令和典裁判官)で「器物損壊、建造物損壊」の新件。傍聴人は、入国管理局の若者が3人(制服と階級章で分かる)と、白人女性が1人と、関係者か日本人風の女性が1人と、マニア氏が1人、なんか若い男性が1人、俺が入って8人ぽっちだった。
こういうのは不人気だね~。始まりが遅れたのか、人定質問で手間取ったのか、ようやく起訴状朗読の通訳をやってるところだった。4人は渋谷のビルとかで何かしでかしたらしい。
ぎょっ、1人はスキンヘッドの頭も顔も刺青だらけ、すっげぇな! 他の3人は普通に白人の若者風だった。続いて裁判官が、起訴状の内容にどこか間違ってるところはあるか尋ねた。通訳人が通訳。4人の認否は…。
被告人Gは「Yes」、Mは「Guilty yes」、Lは「Ah guilty」、上記変わった氏名の被告人は「Yes guilty」。
外国じゃそんなふうに言うんだ~。若く美人系の検察官が冒頭陳述を始めた。まず身上から。
Gは大学中退で現在はレストランの店員、Mは高卒で塗装工、Lは高卒で内装工、変わった氏名の被告人は高卒で自動車会社の塗装工。
4人ともアメリカ生まれ、本国では両親と弟などを暮らしてるんだそうだ。日本での前科は不見当。今年9月9日、短期滞在で日本に入国。日本ではスプレー缶で落書きを行うことを考えており、日本の画材屋でスプレー缶などを買い込み、渋谷のセンター街で順次犯行に及んだのだという。
あとでネット検索したらヒットがあった。以下は9月21日付け時事通信の一部だ。「渋谷は落書きOKと思った」=ビルにスプレー、米国人逮捕-警視庁
東京都渋谷区のセンター街でビルのシャッターにスプレーで落書きしたとして、警視庁渋谷署は21日までに、建造物損壊などの容疑で、住居不詳、自称飲食店経営■■■■■・ジョン・ゴーガン容疑者(42)ら米国籍の男4人を逮捕した。同署によると、ゴーガン容疑者は9日に現行犯逮捕された際、「渋谷は落書きしていいと思っていた」と話したという。スプレー缶による落書き事件を俺は何件か傍聴してる。
たとえば仲間と2人でやりまくった「建造物損壊、器物損壊」は懲役1年8月、執行猶予3年、未決50日算入だった。
カナダ国籍の男が日本テレビの壁に落書きした「器物損壊」は懲役1年、執行猶予3年だった。14時20分頃、俺はそっと出て…。
そっと出て、14時30分から「結婚間近の25歳消防士が突如命を奪われ」の事件を傍聴したのだ。大変な事件だった!
メルマガ次号は「建造物損壊」をレポート予定。それは落書きじゃない。アパート自室の破壊だ。被告人は59歳、過去に「暴力団組員として稼働」。
被告人質問でこんな部分があった。
弁護人 「オバケは怖いですか」
被告人 「オバケが怖くて電気つけて寝てます」
元「暴力団組員」がオバケが怖い? なんだそれ。ところが理由を聞いて私は、うわぁとなったのだった…。
※画像は、「ビートたけしのTVタックル」の控え室にて。大きな鏡があり、あそうだ、さっきメイクしてもらったんだ、この機会にプロフィール写真を撮っとこう、うふふ、と鏡に向かってシャッターを切った。カメラは鏡面に焦点を合わせるからボケるかもと、撮ってから気づいた。しかも控え室の鍵の赤いひもが…。とはいえ写真的には、赤が良いアクセントになり、ボケててちょうどいいってもんだ(笑)。
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