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2018年1月17日 (水)

スマホ運転厳罰化、ウソでしょ?

 以下は1月14日付け産経新聞の一部。太字は私。
 私が探した限りでは、現時点でこれは産経新聞だけのニュースらしい。発表ものなら、このネタを他社が報じないはずがない。
 てことは、警察庁の誰かが産経の懇意な誰かに話した、そういうことかも。

スマホ「ながら運転」厳罰化へ 事故なくても懲役6月以下
■道交法改正案、今国会にも 高齢者・家族ら指導規定新設
 携帯電話などを注視・操作しながら車を運転する危険行為に対し、政府が道路交通法改正で罰則を強化する方針であることが13日、分かった。改正法案は高齢運転者による事故割合が増加している現状を踏まえ、都道府県公安委員会が本人や家族らからの相談に対し情報提供や助言、指導を行う「安全運転相談」に関する規定も新設する。早ければ22日召集の通常国会に改正法案を提出する。
◆取り締まり年100万件
 改正法案は、携帯電話などを操作して交通の危険を生じさせた場合の罰則について、現状の「3月以下の懲役または5万円以下の罰金」から「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」に引き上げる。また、軽微な交通違反を犯した際に、反則金を納付すれば刑事訴追されない交通反則通告制度の対象から除外する
 さらに、直接交通の危険を生じない場合でも、現状の「5万円以下の罰金」から「6月以下の懲役または10万円以下の罰金」に厳罰化する方向だ。

 そして以下、メルマガ第2043号の編集後記に詳しく書いたことから、一部抜き出す。
 「安全運転相談」については省略。厳罰化について。

 携帯電話使用の取締りは、よって交通の危険を生じさせた危険違反と、生じさせなくても使用しただけで違反とされる使用違反に別れる。
 2016年の取締り件数はこうだ。

  危険違反 176件
  使用違反 96万6366件

 使用違反のこの取締り件数は、速度違反、一時不停止、放置駐停車違反(放置違反金納付命令件数)に続いて第4位だ。
 それを反則手続から外す(=反則金の対象から外す)ってどゆこと? 私は首をひねらざるを得ない。

Img_1624 反則金は、総務省を通じて「交通安全対策特別交付金」として、ま、要するに警察の縄張りへ落ちる形になっている。
 使用違反の反則金は、普通車で6千円と安い。安いとはいえ件数で第4位。縄張りへ落ちる金が少なからず減ってしまう。

 一方、罰金は国家の一般財源となる。懲役刑は、実刑でも執行猶予でも国家の手間がかかるだけ。
 反則金の対象から外せば、警察としては書類作成の手間が(反則金で済む場合より)かかるばかり、何の得もない。
 そんな愚かなことをなぜするのか。 画像は警察庁のデータ。「反則告知件数B」が約100万件もごそっと減ることになる。大変だ!

Img_1625 私だったら、反則金を2倍か3倍に値上げするね。
 でもって現在は1点(使用違反)の違反点数を6点に、つまりイッパツで30日免許停止の点数にするね。
 そうすれば、縄張りへ落ちる金は増え、停止処分者講習の受講者が増えて必然的に講習委託費が増える。

 しかも、懲役がどうとか、一般には理解しがたいことを言うより、身近な反則金が大幅値上げ(金額を明示)、イッパツ免停! こっちのほうがインパクトが強いでしょ。使用違反の抑止に少しは貢献できるでしょ。
 私が警察庁なら絶対そうするです。私じゃなくたって、マトモな警察官僚なら当然そう考えるはず。

 とすれば、産経新聞のその記事は何なのか。
 何か腹に一物(いちもつ)ある警察官僚が、産経新聞を利用してアドバルーンを上げたのか等々いろいろ推測できる。

 早ければ次の国会に法案を提出予定とか1社だけが報じ、結局出ないってことが、道交法について過去にもあった。
 過去も現在も、警察庁のアドバルーンにすぐ食いつくのは私だけだったりして。なんか笑っちゃう…てか泣けてきちゃう? いや笑おう。笑うと健康に良いのだそうだ。happy01

※2018年2月3日追記: ごめん、産経記事をよく読むと、反則手続きから外すのは危険違反だけのように読める。危険違反の取締りはもともと極めて少ない。そのほとんどは軽い物損事故を起こしたケースかと想像される。それを反則手続きから外しても、全体への影響はあまりなかろう。また、人身事故を起こした場合の危険違反は現在、「過失運転致死傷」のほうにいわば吸収されているはず。それを反則手続きから外せば、事件名は「道路交通法違反、過失運転致死傷」ということに、もしかしてなるかもしれない。なんにしても上述のような大きな影響はない。そうだとしても、使用違反はもちろん危険違反も、反則手続きから外すことはなかろうと私は予想する。ただし「安全運転相談」については、社会的な役割は別として、確実に天下り先を増やす、または現在の天下り先に新たな仕事を与えることになる。この法案は出てくる可能性が高い。「交通反則通告制度の対象から除外する」という部分にめっちゃ興奮してしまい、変なことを書いてしまった。申し訳ないです~。sweat01

 さてメルマガ「裁判傍聴バカ一代」、1月は以下の9号を発行した。

第2043号 広瀬すずさんの兄、ありふれた酒気帯び事故
 飲酒運転で罰金50万円→2年間の免許取消処分→その取消中に無免許&飲酒運転でタクシーに衝突。あり得ないバカ野郎と世間は言うかもしれないが、似たような事件をさんざん傍聴してきた私からすると…。広瀬すずさんの兄の事件も同様に…。  編集後記は、スマホ違反厳罰化の報道はウソっぽいという話。

第2042号 ゲホゴホと激しかった咳は執行猶予で止んだ
 「遺失物横領」の被告人は苦しそうに両松葉杖で入廷し、のべつ幕なし激しく咳き込み続けた。しかし刑務官はしらーと無視、マスクも付けさせない。検察官はムカついてしょうがない感じ。その理由がだんだんと分かってきた。傍聴席の妻は、マスクで顔を隠しているが目元が女優美人。夫の供述を聞いて何を思ったろう…。

第2041号 韓国からの逃亡犯罪人、日本で夢みた5年間
 珍しい「逃亡犯罪人引渡審査請求」の審問(逃亡犯罪人引渡法第9条)を傍聴。5年前に日本に入国した夫婦と子どもたちは、苦労に耐えて頑張り抜き、生活は安定。特に息子は日本での夢を間もなく叶えるはずだった。しかしパパは韓国へ引き渡されることになり…。

 以下の6号は1月15日にお知らせした。

第2040号 上野のハプニングバー事件、司法の空虚さよ
第2039号 常習スリの婆ちゃん、お金持ちになりたくて
第2038号 被告人が大うそつきか検察の冤罪づくりか
第2037号 無職30代、ネット掲示板に惑溺、耽溺して
第2036号 神社の賽銭箱にうんことおしっこを入れた件

 いま購読登録すると、以上9号がどどっと送信される。そして月末まであと7号が順次送信される。そこまで無料。よろしくね~。ってほんとお願いします!

 ←1月17日2時30分現在、週間INが100で2位~。happy01 

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コメント

上記、補足します。

【 さらに、直接交通の危険を生じない場合でも、現状の「5万円以下の罰金」から「6月以下の懲役または10万円以下の罰金」に厳罰化する方向だ。】
この段落が危険を生じさせなかった場合についての記述であって、

【 改正法案は、携帯電話などを操作して交通の危険を生じさせた場合の罰則について、現状の「3月以下の懲役または5万円以下の罰金」から「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」に引き上げる。また、軽微な交通違反を犯した際に、反則金を納付すれば刑事訴追されない交通反則通告制度の対象から除外する。】
この段落は全て、危険を生じさせた場合についての記述と考えられます。
とすると、記事の読点の場所が誤りであって、
【『軽微な交通違反を犯した際に反則金を納付すれば刑事訴追されない交通反則通告制度』の、対象から除外する。】と
解釈せざるを得ないのでは、と考えます。

【軽微な交通違反を犯した際に、】
【反則金を納付すれば刑事訴追されない交通反則通告制度の対象から除外する。】
ではなく、

【交通の危険を生じさせた場合の罰則について、】
【『軽微な交通違反を犯した際に、反則金を納付すれば刑事訴追されない交通反則通告制度』
の対象から除外する。】
ではないでしょうか。

つまり、交通の危険を生じさせた場合、
法定刑の引き上げと、青切符ではなく赤切符になる、ということかと考えます。

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