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2018年2月12日 (月)

刑罰の感銘力の不公平

 スピード違反は金で済むと思ったら大間違い。超過速度がでかいと人生が暗転することもあり得る! 旨を私は長年にわたりさんざん書いてきた、言ってきた。
 以下は1月17日付け朝日新聞。

東北道で時速192キロ、有罪確定した市職員が失職
 東京都府中市は17日、東北道を時速192キロで走り、警察に道路交通法違反(速度超過)で摘発され、懲役4カ月執行猶予3年の判決が確定した50代の男性職員が失職したと発表した。
 市職員課の説明では、職員は2016年9月25日午前3時15分ごろ、自家用車で埼玉県内の東北道下り線(制限速度100キロ)を走行、速度違反自動監視装置(オービス)に192キロが記録された。この日は休日だったという。翌年1月に道交法違反罪で起訴され、東京地裁立川支部で懲役4カ月執行猶予3年の判決を受けた。「刑が重すぎる」として最高裁まで争ったが、1月16日に確定したため、地方公務員法により失職した。失職は16日付。
 職員は速度違反による摘発を職場に自己申告。刑の確定まで勤務していた。退職金などは今後、検討するという。同課は「92キロの速度オーバーは驚くべきスピード。法令を守るべき職員が、このような不祥事を起こし、深くおわび申しあげる。信頼回復に努めたい」と話した。

 超絶マニアックデータを当たってみたが、この控訴審を私は傍聴してないようだ。が、同種の裁判は一審も二審もさんざん傍聴してきた。

 それでだ、地方の一般道の事件の判決はまた異なるようだが、東京地裁・簡裁で長年定点観測してきたところによれば、首都高速、また高速道路におけるスピード違反の判決は、

  超過速度が80キロ未満は罰金刑(上限10万円)
  超過速度が80キロ台は懲役3月、執行猶予が2年か3年
  超過速度が90キロ台は懲役4月、執行猶予がだいたい3年

 それが鉄板相場といえる。
 超過40キロ(一般道だと30キロ)未満は「反則金」といって軽い行政罰で終わらせることができる。反則金を払わなければほぼすべて不起訴になっていると思われ、超過40キロ(同)未満が法廷へ出てくることは極めてまれだ。ちなみ懲役刑の上限は6月(ろくげつ、期間でいえば6カ月)。

 私なんぞからすれば、現実に1万円札が何枚も出ていく罰金刑より、執行猶予付き懲役刑のほうがありがたい。
Img_1834 しかしっ! 公務員や医師や不動産業者などは、執行猶予付きでも懲役刑を食らうと、失職や医業停止や資格の消除等などになり得る。家族が路頭に迷うことになりかねない。
 同じスピード違反でも、立場や資格によって大変な差があるのである。刑罰の感銘力、破壊力が雲泥の差なのである。

 そもそも罰金刑だって、ヘリコプターでゴルフへ行く御大尽様と、ときどき財布に紙幣が1枚もないことがある私(でも昭和のチケットの残りは常にあるょ。笑)みたいな者とでは、金額の重みが、したがって刑罰の感銘力、破壊力は雲泥の差だ。

 だが、日本の裁判はそこを考慮しない。無視する。
 裁判官は、「公務員には高い規範意識が求められるのであり…」なんてたまに言うこともあるが、そんなの空しい言い訳にすぎない。じゃあ、大金持ちより貧乏人にこそ高い規範意識が求められるのか?
 このような不公平は誰の身にも起こり得る。本件被告人を狙い撃ちしたのではない。よって公平なのである、旨を裁判官が言ったこともある。
 不公平は公平である。ジョージ・オーウェル著『1984年』のニュースピークを思い出す。戦争は平和である。自由は屈従(屈服、隷属)である。無知は力である…。

 ただ、世の中なにが起こるか分からない。
 超過84キロで懲役3月を求刑された医師に対し判決は罰金10万円!!! というのを2017年10月に私は傍聴したことがある。東京地裁においては前代未聞だ。メルマガ第1997号「過疎地の医師、スピード違反で医業停止か」、第1998号「84キロオーバーの医師、なんと罰金刑に!」でレポートした。
 検察は控訴したか? あっ、調べるのを忘れてた。

 一審の裁判官は、控訴されて破棄され相場どおりの刑にされたら自分の失点に…とか考えるようだが、本件をもし検察が控訴してないなら、場合によってはこの種の事件、鉄板相場に背いて罰金判決もありってことになる。全国の裁判官諸氏は気になるだろう。
 よし、今週中に私めがお調べしときましょう。そういう重要な情報も載る私のメルマガ「裁判傍聴バカ一代」、どなたが購読しているか私には分からない仕組みなので、裁判官諸氏もどうぞ安心してご購読ください~。偶然にもうまく宣伝できたぞ、ふふ。

 ←2月12日14時20分現在、週間INが130で2位~。happy01 

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コメント

記事とは無関係で恐縮ですが、先ほどNHK,EテレのハートネットTVとやらで「クレプトマニア」を取り上げていたようです。見逃したのですがテレビでそれもNHKで取り上げた内容を見てみたかったです。

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