万引き病と低級動物霊
クレプトマニア、窃盗症、万引き病の女性が続々と法廷へ出てくる。
突っ込んで追いかけて傍聴していると、深いものが見えてくる。 昨日傍聴した若い女性の「常習累犯窃盗」は凄かった。嗚呼、やっぱり! 万引き病は警察、検察、裁判所が悪化させているのだ! というシーンがあった。万引き病の女性たち、一部男性たちとその家族の不幸を、また万引き被害を、防ごうという気は検察、裁判所にはないのだね。そんなことはない、と言うだろうけど、未必的故意は十分に認められるというべきである。
にわかには信じがたい話かもしれないが、突っ込んで追いかけている私には、ありありと見えてくるのだ。
私は最近、治療とはまた別のアプローチがあるんじゃないか? と思い始めている。
昔、『うしろの百太郎』という漫画があった。『恐怖新聞』というのもあった。
あの漫画の数々の惨劇に「低級動物霊が取り憑いて…」というのが出てくる。尻尾がいくつにも分かれた、いっかにも邪悪かつ狡猾な狐の絵とか、つのだじろうさんが描き、昔の俺はびびったっけ。
万引き病の女性には、じつは低級動物霊が取り憑いている! そう考えると、じつにしっくり落ち着くように思えるのである。
だからといって、祈祷だお祓いだとなっては、漫画の悲劇をなぞることになりそう。助けてくれるのは、守護霊だ!
どうすれば守護霊に守ってもらえるか、霊格の高い守護霊に取り憑いてもらうにはどうしたらいいのか。
そこんとこ、故・丹波一郎さんは、明るく、素直に、暖かく、そのように生きる者を守護霊はいちばん喜ぶのだと言っていた。私は丹波さんの本はだいぶ何冊も読んだ。
日本人は無宗教だと“一神教至上論”の人たちは言うが、バカ野郎、である。日本は万物に魂が宿り、ご先祖様の霊がいる。きわめて宗教的な民族といえる。
万引きは、たとえ店員や警備員に見つからなくても、お天道様(おてんとさま)が見ている、背後から霊が見ている、ずるいことをやれば低級動物霊が取り憑き、バチが当たる。 そういう日本ならではの考え方に立ち戻ることが今、必要なのでは?
あと、万引き病の治療には催眠術が有効かも、という気もしている。守護霊がどうとかいうのも一種の自己催眠かと。
ただ、規模の大小を問わずカルト宗教や、準強制わいせつ目的の自称催眠術師にはくれぐれもご注意を。それら自体が低級動物霊ということもできるので。
以上のようなこと以外に、他の万引き病者、あるいは欲得の万引き常習者について見てみるのも、更生には有効かと思う。
男性被告人の「窃盗」の多くは、換金目的の万引きか仮睡盗かひったくりだ。女性被告人の「窃盗」はほぼすべて万引きで、病的なものがだいぶある。東京地裁、簡裁、高裁では、だいたい毎日何件か女性被告人の「窃盗」の裁判がある。次々と傍聴してみるのは有用だろうと思う。傍聴できない方、地方にお住まいの方には、メルマガ「裁判傍聴バカ一代」の購読をお勧めする。
以下の書籍もだいぶ参考になるだろうと思う。
画像は本文とは関係ない。昨日の記事の、埼玉県北本市、国道17号の、 Sensys Gatso Group の固定式でレーダー式のオービス。その後、黒く覆われた。犯人が捕まるまでああしとくのかな。マニア氏の撮影による。
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コメント
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今井さま
はじめてコメントさせていただきます。傍聴マニアで傍聴ライターをめざしている はち と申します。
※このコメントは「面白かったです」と言いたいだけです。
私は北海道旭川地裁でよく傍聴しています。万引きも何度か傍聴することがありました。そのたびに「被告はどうしてこうなったのだ?」と考えさせられました。
今回のブログ記事とメールマガジン(先月から購読させていただいてます)の内容、面白かったです。私の万引きに対する知識、理解を深めることができました。伊藤ゆうさんの著書もこれから読ませていただきます。
では、これからも読ませていただきます。突然のコメント失礼しました。
はち
投稿: はち | 2018年2月20日 (火) 08時41分