傍聴券抽選、当たり券は7枚!
早起きして仕事を片付け、ネットで電車の乗り継ぎを調べてプリントし、着替えて戸締まりして用意万端整え、出がけに念のため前橋地裁太田支部へ電話してみた。原裕美子さんの今日の公判期日、ありますよねと。
そしたらなんと、あることはあるが、傍聴券抽選で、一般傍聴券つまり当たり券は7枚だという! なにいぃぃーっ! 私は絶句。しばし立ち尽くしたのち、断念した。
私は万引き病の裁判を追いかけレポートし続けている。万引きで執行猶予中にまた万引きの裁判はさんざん見てきた。本件の機微を見届け、レポートしたい。それで往復約6時間と約5千円をかけて出かけ、もし抽選に外れたら、「マスコミはどうせ横並びの浅い短報しかしないくせに、ぞろぞろ席を埋めんな! 俺の邪魔をすんな!」とか偉そうに悪態をつきまくり、脳の血管がぷちんと切れて死んぢゃうかもっ、との不安は論理則経験則等に照らして合理的といわなければならない。それで断念したのです。
前回(第1回)の公判についてはメルマガ第2091号「マラソンの原裕美子さん、摂食障害は重そう」でレポートした。
以下はその号の編集後記の一部だ。 ※原さんの初めての刑事裁判は2017年11月8日、宇都宮地裁足利支部。私は傍聴してメルマガ第2005号、2006号、2007号で3回に分けて詳細レポートした。即日判決、懲役1年、執行猶予3年とされた。その猶予中にまた万引きをやり、2018月4月24日、今度は前橋地裁太田支部で第1回公判があった。第2091号はそのレポートだ。
前橋地裁のサイトで予め確認したところ、本件は傍聴券抽選だった。
足利支部のときも傍聴券抽選で、傍聴席は48席。記者クラブに12席、ご両親に2席が取り置きされ、抽選の当たり券は34枚だった。
でも抽選に並んだのは15人ぽっちだった(笑)。今回の太田支部は、傍聴席がなんと18席、当たり券は11枚!
しかし、足利支部と同様、傍聴マニアがいるとは思えない。こんな遠くへマスコミが並び屋さんを動員するとも思えない。かつ、2回目の万引きとあってはマスコミ報道もしぼむだろう。
だから今回も楽勝、抽選は定員割れだろう、私はそう予測した。ところがっ! 抽選の締切時刻(15時20分)の30分前に10人が並んだ。
おいおい、ウソだろ、と思ううち、なんと16人も集まってしまった。年配のご夫婦っぽいカップルが数組いた。私は片道約3時間、一部パスモを使ったので定かではないがたぶん2千数百円をかけてここまで来ている。
万引き病の裁判を突っ込んで傍聴しており、足利支部も傍聴した。今回、何が何でも傍聴したい。
そんな私が、抽選に外れてとぼとぼ帰ることになるのか? また約3時間、2千数百円をかけて!理不尽にも、全くの運に生殺与奪権を握られた、ちっぽけな小動物、ようなものを感じて、ほとんど気を失いそうだった。
15時20分を少し過ぎて、当たり番号が発表された。
2、3、4、5、6、7、8、9、10、14、16。私は3番、当たった。4番の女性と思わず手を握り合って歓喜した。1番は若い男性で、記者クラブに属さない記者のようだった。同じ社の誰かに席を譲ってもらったかどうか、確認してない。
手荷物預かりとハンディ金属探知機によるチェックを経て、法廷へ。
18席の傍聴席のうち5席に「司法記者クラブ」と印字された紙があり、驚いたことにその後ろに横長のソファーがあってそこにも同じ紙が4枚あった。
記者クラブに対し、傍聴席を5席、ソファーを4席与えたわけだ。
そんなの東京地裁では見たことがない。どゆこと?私が想像するに、記者クラブの9社が取置席を請求し、そしたらご両親の分と併せて11席が取置になる。
一般傍聴人の席は7席。7席ぽっちを傍聴券抽選に付すのは、いくらなんでも体裁が悪い。
そこでソファーを置いたんじゃないか。
今回、18席に占める「司法記者クラブ」の席は9席と推測できる。ご両親2席+一般7席+記者9席=18席、と。
今回も4人掛けのソファーが置かれるなら、13社が押し寄せるってことか。なぜ?
押し寄せる理由がもしあるなら、記者クラブ以外の記者も来て、傍聴券の当選倍率は大変なことに、その可能性は否定できない。
今日はメルマガ執筆に充てよう。次号は駅のホームでの“肩ぶつけ事件”だ。ま、とりあえず少し仮眠してから。
画像は浅草。前回、太田支部への乗り換え駅へ行く途中、そんな風景があったのだ。
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