袴田事件、大島隆明さんの苦悩
こんな妙なことを言うのは私だけだろうと思う。聞いてほしい。
今年4月11日、東京高裁第8刑事部の大島隆明裁判長(左右陪席は菊池則明、板津正道裁判官)は、ディープな摂食障害でクレプトマニアの女性被告人に対し、すごい判決を言い渡した。
大島さん、あんたどうしちゃったの! 気でも狂ったの? 私は大興奮し、メルマガ第2086号「罰金50万円は軽すぎて不当と検察控訴!」、第2087号「クレプトマニア感動判決は袴田事件ゆえ?」でレポートした。
そのなかで私はこう書いた。
袴田事件の記録を読み込み、あまりのひどさに良心が目覚めてしまったのか、あるいは、それでも立場上検察主張を認めざるを得ないことに良心が耐えかね、今回の判決理由につながったのか。
前者であってほしいけれども…などと裁判傍聴師はそんな妄想に耽るのですょ。
とにかくあの判決は普通じゃないと思えた。ろくでもない判決は普通だけども、素晴らしい判決はマトモじゃないのだ。この感じ、分かりますかね。
そして6月11日、大島隆明裁判長は袴田事件の再審決定を取り消した。
そしてそして、「袴田巌さんの再審を求める会」の会報「さいしん」の第72号によれば、大島さんは来年7月28日の定年退官を待たず、8月3日に依願退官したそうだ。ほ~!
裁判傍聴師の妄想(笑)は広がる。
大島さんは再審を認めようとしたが、左右陪席裁判官が強硬に反対し、どうしようもなかったんじゃないか。
左右陪席は、菊池則明、林欣寛裁判官だという。
新日本法規出版の裁判官検索によれば菊池則明裁判官は、スタートは名古屋で次は八戸支部だが、その後「検事」をやってから、最高裁入りはないもののエリートコースだ。 ※沖縄と北海道は、飛ばされたように見えてじつはエリートコースなのだと私は聞いている。
同じく林欣寛裁判官は東京スタートで、「検事」はないが最高裁入りもし、やはりエリートコースだ。
さらに上を目指そうという脳内ベクトルの2人にとって、警察が冤罪をでっち上げ、検察と裁判所(大先輩諸氏)が協力したなど認められるはずがなく、再審開始決定を取り消さざるを得ないことがもう動かなくなり、取消決定のちょうど2カ月前、大島さんは気が狂ったようなあの判決をやったんじゃないか。
間違いなく言えるのは、あの判決をやってのけられる者に袴田事件の再審を取り消せるはずがないってことだ。大島さんはあの判決で「道徳の貯金」をしたのか。
裁判長 「その妄想は論理則、経験則等に照らして合理的というべきであり、論旨は理由がある」
なんちゃって。![]()
それでだ、弁護団は最高裁に対し特別抗告をしたわけだが、そこについても私には秘めた妄想(なんだそれ。笑)がある。
静岡地裁で再審開始を決めた村山浩昭裁判長、あの人はどうなったか。
どっかの支部へ飛ばされたか、依願退官したか。
いや、同じく新日本法規出版の裁判官検索によると、いったんは盛岡地裁家裁の所長へ移動し、その後、名古屋高裁の部総括判事、大阪高裁の部総括判事になっている。
最高裁は村山さんの再審開始決定に激怒していない!? 妄想が過ぎますかねぇ。
これは私のアフィリエイト。最近このゆで小豆が気に入ってる。晩酌の酒肴の一品に、少しずつ食べてる。旨いよっ。
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