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2018年11月の14件の記事

2018年11月30日 (金)

吉澤ひとみさんの傍聴券抽選、当たり券は20枚

 元モーニング娘。の吉澤ひとみさんを被告人とする「過失運転傷害、道路交通法違反」の第1回公判が、11月29日(木)14時~15時30分の期日で、東京地裁の425号法廷を用いてあった。

 傍聴券抽選。締切りは13時20分。
 行列は千人を超えるかも。倍率は50倍を超えるかも。馬鹿ばかしい。そんなの私は普段は行かない。すぱっと捨て、埋もれた濃い事件を傍聴するのが私のスタイルだ。 ←なんか格好よさげじゃないか(笑)。

 しかし…。
 裁判傍聴マニアになって15年。約8100事件を私は傍聴してきた。元が交通ジャーナリストゆえ、交通違反・事故の裁判を一般傍聴人よりは多く傍聴してきた。
 メディア報道は、役割、制約、読者・視聴者層ってものがあるせいか、いつもありきたりな外形しか報じないが、私はディープにレポートできる。他の多くの事件とどの部分が同じか、どこがどう違うか、傍聴席の様子も含めてディープにレポートできるのは私しかいない。とくに本件については、第一報のときからいろいろ書いてきた。コメントしてきた。裁判も見届けたい。

Img_1247 なので傍聴券抽選の列に並んだ。
 12時57分頃に行き、私に交付された整理券は305番だった。阿曽山大噴火さんによると最終的には1137人が並んだという。
 当たり券は何枚だと思う?
 425号法廷の傍聴席は、98席でも52席でもなく、たしか42席。そして当たり券は20枚。
 当たった人は大喜びで、東京大学の合格発表風景のようだった。泣いてる人はいなかったかもしれない。
 私? もちろんスカッと外れましたともさ。見届けようとした事実は残したということで。

 ちなみに、当たって傍聴するつもりの人はごくわずかだったはず。こういう傍聴券抽選に並ぶのはほとんどが動員された人たちなのだ。報酬は1人2千円とかだそうだ。
 外れたら2千円をもらって帰り、当たったらよそへ高額で売る、なんて者がいるので、動員する側は整理券の番号を控えるのだそうだ。

 さぁ、11月30日は究極の居酒屋「昭和」の最終日だ。昭和の時代の終わりを見届けに行こう。大混乱が予想される。開店の17時前にかなりの行列ができるはず。
 ずっとダメだったメディア取材、最終日はOKだそうだ。昭和を失った我々はこれからどこへ流れて行くのか。

          

1811302 以上を書いて送信したのが11月30日(金)11時40分頃か。
 現在、同日20時過ぎ。「昭和」のフィナーレを見届け、帰宅したところ。
 いやはや大変だったですよ。“陰の御頭様”にもご挨拶できた。なぜか素敵なお弁当をいただいた。最後の最後までなんという意外性。ひとつの時代が確かに終わった。だいせんじがけだらなよさ、である。 

 東京地裁では今日、奇妙な事件があった。
 事件名は「住居侵入、公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反、傷害」。傍聴券抽選。
 記者席はナシ、楽々定員割れ。なのに! 超有名芸能人かヤクザの親分かという厳重警戒ぶりなのだった。奇妙でしょ、不可解でしょ。メルマガ次号か次々号で。

 ←11月30日20時20分現在、週間INが140で3位~。 

2018年11月28日 (水)

グッドウイル、折口雅博元会長の87キロ超過

 今日判決と聞いていたが、どうにも忙しく、傍聴しないっ。
 以下は11月13日付け(同月14日更新)の時事通信、の一部。

首都高87キロ速度超過で起訴 グッドウィル元会長
 東京都中野区の首都高速中央環状線で今年2月、法定速度を87キロ超える時速147キロでベンツを運転したとして、東京地検が道交法違反の罪で、人材派遣大手の旧グッドウィル・グループ(GWG)の折口雅博元会長(57)を在宅起訴していたことが13日、分かった。9月20日付。
 東京地裁(西野吾一裁判官)で13日に初公判があり、折口被告は起訴内容を認め「大変深く反省している。二度と車には乗らない」と述べた。検察側は懲役3月を求刑し結審した。判決は28日。

 「13日、分かった」とあるところからして、司法記者クラブの記者氏が当日の開廷表を見て折口さんの氏名を見つけ「おおっ!、同姓同名の別人じゃないだろな?」と傍聴したんじゃないか、という推測が成り立つ。
 「あれっ、今井の野郎、傍聴席にいないよ」と思ったかも。そうなのです、12日(月)と14日(水)は行ったのに13日(火)は私はお休みをいただいたのです。

 あれを山手トンネルというんだっけ、あのトンネル内の中野区と目黒区のオービス、本体部は天井に設置され、ループコイル式で電子式(画像伝送式)の東京航空計器のオービスⅢ、Lk型かLx型は、よく活躍している。

18061120172 超過速度が80キロ以上なら、原則として公判請求(正式な裁判への起訴)をされる。超過速度が80キロ台なら、求刑は懲役3月で決まりだ。判決は懲役3月、執行猶予が、最近は2年が普通、同種罰金前科があったりすると3年、そのへんで決まりだ。
 「二度と車には乗らない」と述べようが述べまいが、求刑も判決も変わらない。早ければ30分で判決まで終わる事件だ。

 折口さんのケースで不思議なのは、なぜ即日判決でなかったのか、である。
 私選弁護人をつけ、反省文とか嘆願書とか贖罪寄付の領収書とかいろいろ出し、犯行車両であるベンツを売却させてその書類も出し、情状証人を尋問する等、重々しくがっつりやったので、それに応えて裁判に威厳を持たせるため、約2週間後としたのか、裁判傍聴師的にはそんな想像ができる。
 弁護人は、執行猶予がついたからと成功報酬を何十万円もとるんだろうか。もしそうならおいしいなぁ、私にも1万円くれ、と思う。 ←意味分かんないです(笑)。

 とにかく今日の判決は私は行かない。残念だが諸君にお任せします。

 ←11月28日7時40分現在、週間INが90で3位~。 

2018年11月27日 (火)

職務質問の実績を上げるため証拠を変造した事件

 「銃砲刀剣類所持等取締法違反」か「軽犯罪法違反」か、刃物の刃体長で線引きがある。その線引きゆえに起こった事件について、メルマガ第273号から、だいぶ縮める等して転載しよう。
 2010年10月13日(水)に傍聴した事件だ。

 ということで、あわてて「証拠隠滅、虚偽有印公文書作成」の東京地裁713号法廷(52席)へ。

 鬼澤友直裁判長、井戸俊一右陪席裁判官、棚橋知子左陪席裁判官、の合議だ。
 被告人は非身柄で弁護人の横に座り、固く目を閉じてうつむいてる。
 検察官の冒頭陳述が始まるところだった。

P1020390 犯行当時(2008年11月)、被告人は警視庁蒲田署、地域第三係の統括係長(警部補)だった。
 部下2人がパトカーでパトロール中、ナンバー灯が切れた車を発見、職務質問をかけた。車内を検索すると、ハンドル脇の小物入れにカッターナイフがあった。

 刃体長(はたいちょう)6cm以上は銃刀法の違反。未満は軽犯罪法の違反。どうしよう、2人のうち1人の警察官が、署にいる被告人に連絡した。

 じつはそのとき職務質問強調(強化?)月間だった。銃刀法違反は、地域課が捕まえても処理は生活安全課(生安)の扱いになる。生安が立件しなければ、つまり「たかがカッターじゃないか」と生安が不立件にすれば、地域課の警察官の実績にならない。
 しかし軽犯罪法違反(軽犯)なら最初っから地域課の扱いで、実績にできる。

 被告人は「(カッターの刃を)折って持ってこい」と言った。警察官2人は戸惑ったが、指示に従わずに叱責されることを怖れ(それが検察官の言い分)、カッターの刃を折り軽犯で被疑者を蒲田署へ任意同行した。

 その後、軽犯で処理し、ブツ(カッター)の写真を撮って報告書もつくった。
 被疑者は、カッターが車内にあること自体を忘れていたそうで、刃を折られたことにまったく気づかなかった…。

 被告人氏名で検索してもヒットがなかった。「蒲田署」「カッターナイフ」などで検索するとヒットがあった。
 ヒットしたサイトから報道部分(と思しき部分)を抜粋すると、こうだ。

 警視庁は、蒲田署の警部補らが証拠品のカッターナイフを故意に破損するなどしたとして、東京地検に書類送検した。
 証拠隠滅教唆などの疑いで書類送検されたのは、蒲田署地域課の60歳の男性警部補ら4人。
 警視庁によると、2008年11月、警部補の部下2人が東京・大田区の資材置き場で30代の男性に職務質問した際、男性が刃渡り6cm以上のカッターナイフを持っていた。
 2人が警部補に報告したところ、「6cm以上だと銃刀法違反になるから、刃を折って軽犯罪法違反で処理をしろ」と指示を受けたため、カッターの刃を折ったという。
 警部補は、停職3カ月の処分を受け、19日付で依願退職している。

 報道では「証拠隠滅教唆」となっている。
 裁判を傍聴しても、内容的には教唆と思えたが、事件名に「教唆」の2文字はない。

弁護人 「TとF(職質をした部下)は被疑者として取調べを受け、その後…」
被告人 「Tは地域課から刑事課へ…Fは巡査部長に昇任し、昇任配置…」
弁護人 「上司のS警視(当時の地域課長)は?」
被告人 「取調べを受けたと聞いています、犯人隠避で…」
弁護人 「本件で懲戒、依願退職となったのは、あなただけですか?」
被告人 「はい」

 被告人は、41年間の警察人生で43回もの表彰を受けてきたという。
 1回も受けない者もいて、受ける者でも普通は数回なんだそうだ。被告人の43回のうち1回は、職務質問で覚せい剤を検挙するに当たり…。

被告人 「被疑者は隠し持っていた拳銃を7発発砲、私も威嚇射撃を2発して、肩を打って逮捕…」

 ひぇ~、警察官って大変な仕事ですね、頭が下がるっす。別の1回は、

被告人 「暴力団の組長を長きにわたって取調べたところ、上申書で武器庫を書いてくれ、真正拳銃6丁、弾約300発、覚せい剤約2kgを押収…」

 すっごいお手柄じゃん!
 それなのに、実績競争から生まれた事件の罪を一身に負わされ、可哀想! というものを私は感じた。
 ま、こういうのはだいたい1人に全部の罪を重くかぶせて終わる…らしいが。

 求刑は懲役1年6月。11月17日(水)、その判決公判があった。傍聴席は、私以外はみんな警察官だったかも。

裁判長 「主文、被告人を懲役2年に処する。この裁判が確定した日から3年間その刑の執行を猶予する…」

 加えて、領置調書、写真撮影報告書の虚偽作成部分を没収、さらに訴訟費用は被告人の負担。弁護人は国選だったんだね。

 てか求刑超えってどゆこと!? 判決理由は裁判的にありきたりなことばかり、つまりこういう事件のテンプレートだった。求刑が相場に照らして軽すぎたってことだろうか。
 最後にこう述べた。

裁判長 「あなたが再び犯罪を犯すことはないと思いますけども、一面では仕事熱心のあまりというのも、ないではないですけども、証拠物は刑事司法の根幹をなすものですから、それに手を加えたことの重大性は…」

 私は傍聴ノートに、ペンの色を変えて「よっく言うよ!」と書いた。一段高いところから正義ぶって偉そうに言えることが、過去の数々の冤罪に何らの反省もないことの証(あかし)というべきじゃないの?
 東京地裁はめっちゃめちゃ傍聴人が多いけど、そのように傍聴席で思うのは、もしかして私だけ? 近ごろすごく不安に感じ始めている。

 これかどうか、こんにゃく原料の麺を冷やうどんで食べた。真っ白で白子のようで気味が悪いけど、なんか普通に食べられて“食べた感”がある。少し痩せたと思う。

 ←11月27日00時10分現在、週間INが110で3位~。 

2018年11月25日 (日)

軽犯罪法と業務妨害の間には

 また新しい謎に遭遇してしまった。以下は11月23日付け時事通信。太字は私。

大阪府警に虚偽メール疑い 「家に樋田淳也被告」、埼玉の男
 大阪府警富田林署から逃げだした無職樋田淳也被告(30)=加重逃走などの罪で起訴=が逃亡中だった当時、元交際相手の女性を装って「私の自宅にいる」と虚偽のメールを同府警に送ったとして、埼玉県警東松山署は23日までに、軽犯罪法違反の疑いで同県東松山市の男(35)を書類送検した。署によると「いたずら目的だった」と認めている。
 書類送検容疑は9月、府警に「逃走中の樋田淳也の元彼女です。(彼が)今、私の自宅にいます」などと虚偽のメールを送った疑い。埼玉県警の捜査員がメールに記載されていた住所に向かうと、別人が住んでいた。
 メールの発信情報などから男が浮上した。

181018_2 「書類送検」とある。記者クラブマスコミのルールからして、逮捕はなかったのだろうと推測できる。逮捕がないケース、また被疑者に精神的、知的なハンディキャップがあるケースは、匿名報道とするようだ。

 ま、それは措き、以下は電子政府の総合窓口にある「軽犯罪法」だ。附則を除き短い法律なので全文を転載しよう。青字は私だ。

第一条 左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
 一 人が住んでおらず、且つ、看守していない邸宅、建物又は船舶の内に正当な理由がなくてひそんでいた者
 二 正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者
 三 正当な理由がなくて合かぎ、のみ、ガラス切りその他他人の邸宅又は建物に侵入するのに使用されるような器具を隠して携帯していた者
 四 生計の途がないのに、働く能力がありながら職業に就く意思を有せず、且つ、一定の住居を持たない者で諸方をうろついたもの
 五 公共の会堂、劇場、飲食店、ダンスホールその他公共の娯楽場において、入場者に対して、又は汽車、電車、乗合自動車、船舶、飛行機その他公共の乗物の中で乗客に対して著しく粗野又は乱暴な言動で迷惑をかけた者
 六 正当な理由がなくて他人の標灯又は街路その他公衆の通行し、若しくは集合する場所に設けられた灯火を消した者
 七 みだりに船又はいかだを水路に放置し、その他水路の交通を妨げるような行為をした者
 八 風水害、地震、火事、交通事故、犯罪の発生その他の変事に際し、正当な理由がなく、現場に出入するについて公務員若しくはこれを援助する者の指示に従うことを拒み、又は公務員から援助を求められたのにかかわらずこれに応じなかつた者
 九 相当の注意をしないで、建物、森林その他燃えるような物の附近で火をたき、又はガソリンその他引火し易い物の附近で火気を用いた者
 十 相当の注意をしないで、銃砲又は火薬類、ボイラーその他の爆発する物を使用し、又はもてあそんだ者
 十一 相当の注意をしないで、他人の身体又は物件に害を及ぼす虞のある場所に物を投げ、注ぎ、又は発射した者
 十二 人畜に害を加える性癖のあることの明らかな犬その他の鳥獣類を正当な理由がなくて解放し、又はその監守を怠つてこれを逃がした者
 十三 公共の場所において多数の人に対して著しく粗野若しくは乱暴な言動で迷惑をかけ、又は威勢を示して汽車、電車、乗合自動車、船舶その他の公共の乗物、演劇その他の催し若しくは割当物資の配給を待ち、若しくはこれらの乗物若しくは催しの切符を買い、若しくは割当物資の配給に関する証票を得るため待つている公衆の列に割り込み、若しくはその列を乱した者
 十四 公務員の制止をきかずに、人声、楽器、ラジオなどの音を異常に大きく出して静穏を害し近隣に迷惑をかけた者
 十五 官公職、位階勲等、学位その他法令により定められた称号若しくは外国におけるこれらに準ずるものを詐称し、又は資格がないのにかかわらず、法令により定められた制服若しくは勲章、記章その他の標章若しくはこれらに似せて作つた物を用いた者
 十六 虚構の犯罪又は災害の事実を公務員に申し出た者
 十七 質入又は古物の売買若しくは交換に関する帳簿に、法令により記載すべき氏名、住居、職業その他の事項につき虚偽の申立をして不実の記載をさせた者
 十八 自己の占有する場所内に、老幼、不具若しくは傷病のため扶助を必要とする者又は人の死体若しくは死胎のあることを知りながら、速やかにこれを公務員に申し出なかつた者
 十九 正当な理由がなくて変死体又は死胎の現場を変えた者
 二十 公衆の目に触れるような場所で公衆にけん悪の情を催させるような仕方でしり、ももその他身体の一部をみだりに露出した者
 二十一 削除
 二十二 こじきをし、又はこじきをさせた者
 二十三 正当な理由がなくて人の住居、浴場、更衣場、便所その他人が通常衣服をつけないでいるような場所をひそかにのぞき見た者
 二十四 公私の儀式に対して悪戯などでこれを妨害した者
 二十五 川、みぞその他の水路の流通を妨げるような行為をした者
 二十六 街路又は公園その他公衆の集合する場所で、たんつばを吐き、又は大小便をし、若しくはこれをさせた者
 二十七 公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物又は廃物を棄てた者
 二十八 他人の進路に立ちふさがつて、若しくはその身辺に群がつて立ち退こうとせず、又は不安若しくは迷惑を覚えさせるような仕方で他人につきまとつた者
 二十九 他人の身体に対して害を加えることを共謀した者の誰かがその共謀に係る行為の予備行為をした場合における共謀者
 三十 人畜に対して犬その他の動物をけしかけ、又は馬若しくは牛を驚かせて逃げ走らせた者
 三十一 他人の業務に対して悪戯などでこれを妨害した者
 三十二 入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入つた者
 三十三 みだりに他人の家屋その他の工作物にはり札をし、若しくは他人の看板、禁札その他の標示物を取り除き、又はこれらの工作物若しくは標示物を汚した者
 三十四 公衆に対して物を販売し、若しくは頒布し、又は役務を提供するにあたり、人を欺き、又は誤解させるような事実を挙げて広告をした者
第二条 前条の罪を犯した者に対しては、情状に因り、その刑を免除し、又は拘留及び科料を併科することができる。
第三条 第一条の罪を教唆し、又は幇助した者は、正犯に準ずる。

 冒頭の報道の事件は第1条第31号に当たるように読める。場合によっては同第6号かも。
 しかし、である。以下は刑法。

(信用毀損及び業務妨害)
第二百三十三条
 虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

(威力業務妨害)
第二百三十四条
 威力を用いて人の業務を妨害した者も、前条の例による。

181018 ネットでの大量殺人予告、爆破予告などは、警察官をして徒労の警戒業務に就かせ、本来の業務を妨害したとして「威力業務妨害」で法廷へ出てくる。
 冒頭の報道の事件は徒労の捜査を行わせている。なぜ「軽犯罪法違反」なのか。謎とはそこである。

 「威力業務妨害」で検察送致することもできたが、何か事情があって「軽犯罪法違反」にとどめたのか。
 たとえば第2号の「刃物」は、刃体長が6cm未満か以上かで「銃砲刀剣類所持等取締法違反」か「軽犯罪法違反」か、扱いが異なる(※)。「威力業務妨害」か「軽犯罪法違反」かにも線引きがあり、本件は「軽犯罪法違反」側だったのか。 ※扱いが異なることから起こった可愛そうな事件、レポートをあとでアップしよう。

 そうだ! もしかして警察、検察、法務省、裁判所が、第1条の各号について検挙人員、送致人員、拘留又は科料に処した人員のデータを持っているかも。
 調べてみようかどうしよう、その前にメルマガを発行しなければ。次号は、とんでもないことをしでかしたと大報道された男が、じつは過去にもっととんでもないことをしていた、うわ~! という事件です。

 画像は、法務省から数寄屋橋方向へ向かって日比谷公園の外側の歩道を、10月中旬に歩いたとき撮影したもの。少し前の巨大台風で大きな樹木が倒れたんだね。周囲をコンクリート等で固められ、根を張りにくかったのだろうか。
 あんな巨大台風は二度とこない、とはまったくいえず、歩道の樹木は危ないから全部伐採とお役人が決める日がいずれくるかも。

 ←11月25日19時00分現在、週間INが130で3位~。 

2018年11月22日 (木)

新型オービス、流れが変わった?

 新型オービスについて警察文書を大量に開示請求し続け、また記者クラブ報道も興味深く見てきた者にとって「おおっ!」である。
 以下は11月20日付け読売新聞の一部。

事故防げ 移動オービス稼働
 生活道路などでのスピード違反を摘発することで重大事故を防ごうと、県警が昨年4月、移動式の速度違反自動監視装置(オービス)の本格運用を始めてから、1年半以上が経過した。今年4~10月、移動式オービスによる摘発件数は197件と、昨年度の1年分(211件)に迫る。県警の担当者は「従来できなかった生活道路で取り締まれる利点は大きい」としている。
 県警によると、移動式オービスは、三脚の上に機械が設置されており、幅33センチ、奥行き28センチ、高さ1メートル30。人の手で持ち運べるのが特徴だ。

1811211 元記事にある画像は、センシス社の可搬式オービスだ。
 「新型オービスとは何か!」の前後編で述べたように、センシス社は当て馬、警察庁は、特に可搬式については東京航空計器のレーザー式でイクのだなと私は見ていた。その後の契約状況も記者クラブ報道等々も、可搬式=東京航空計器、との印象を強めるものばかりだった。

 ところが11月13日付けの東海テレビのニュースでセンシス社の可搬式が突然に取り上げられ、11月20日付けの読売新聞でまた!
 そのふたつの報道は、この時期にわざわざやる必要のないものといえる。センシス社の可搬式も役に立つぞ、立ってるぞ、警察庁はセンシス社のオービスの契約も推奨するぞという、全国都道府県警察に対するアピールではないのか。にしても、こういう変化は解せない。もしや警察庁内部でもカルロス・ゴーン氏を追い出すような何かがあったりして? などとマニアの特殊な妄想アンテナは感じ取るのである、ピコーン、とね(笑)。

 もうひとつ、上掲読売新聞の記事は、見出しで「移動オービス」、本文で「移動式オービス」となっている。
 埼玉県警にはまだ確認してないが、岐阜県警の場合とは異なると認める理由は何らない。
1811212 なるほど、「可搬式」は世間大衆向けじゃないし、ネットでは「移動式」が主流なのでネットにあわせ、「移動式」とした。「式」も結婚式や成人式でしか世間大衆は使わない漢字なのでトルツメ(校正用語)した、のかな。
 それは分かるけれども、警察発表、記者レク(レクチャー)を無視、逸脱していいのか。それなりに分かる理由があれば無視、逸脱OKってのは、記者クラブ制度の巨大ダムの“蟻の一穴”になるんじゃないか。
 いや、新型オービスが世間大衆に受け容れられるなら、呼称などどうでもいいのか。いやいや、世間受け、大衆受けばっかり狙っていると、あとで混乱を招くことになるんじゃないか。ほらね、マニアの妄想は尽きないのですょ(笑)。

※ 画像は、警察庁交通局交通指導理事官が2017年4月4日に発出した事務連絡より。その事務連絡の主たる宛先は「警視庁交通部交通執行課長」と「各道府県警察本部交通部長」だ。
 警視庁(東京都警察本部)の交通執行課長は、東京以外の警察本部の交通部長と同格なの? 本社の課長は支社の部長と同格、みたいなもの?

 ←11月22日1時10分現在、週間INが150で2位~。 

2018年11月19日 (月)

吉澤ひとみさんの免許取消8年の理由

 「少なくとも8年間」とはどういうことか、私のほうからちらっと解説しておこう。
 以下は11月16日付け日テレNEWS24の一部。

吉澤ひとみ被告 免許取消“もう乗らない”
 ひき逃げなどの罪で起訴された「モーニング娘。」の元メンバー、吉澤ひとみ被告について、東京都の公安委員会は16日、免許取消の処分を決定した。
 「モーニング娘。」元メンバーの吉澤ひとみ被告は今年9月、東京・中野区で酒を飲んだ状態で車を運転し、赤信号の交差点を直進して2人にけがをさせるなどしたうえ、逃走した罪に問われている。
 16日、警視庁が吉澤被告の代理人から意見を聞いたうえで、東京都の公安委員会が、吉澤被告の運転免許の取消処分を決定した。吉澤被告は少なくとも8年間は免許を取得できなくなったという。
 警視庁に対し、代理人は、吉澤被告の意見として「もう乗らない」「反省しており処分に従う」などと伝えたという。

 本件の場合、報道されていることをいろいろ足すと、信号無視+速度違反+酒気帯び運転+交通事故+救護義務違反、となる。

181119_2 交通違反が同時に複数ある場合は、最も重い点数を登録することになっている(『点数制度の実務』より)。
 酒気帯びは、呼気検査値が0.25mg未満(13点)で同時に他の違反がある場合は特別なカウントをする。たとえば信号無視は2点だが酒気帯びが重なると14点だ。
 しかし吉澤ひとみさんは0.58mgだという。0.25mg以上は25点。
 よって本件の違反点数(基礎点数)は25点となる。

 交通事故は、被害者の死傷の程度によって点数が異なる。本件は「軽傷」だということなので、3点か6点だろうと思われる。
 救護義務違反は35点。

 よって、25点+3点か6点+35点=63点か66点、となる。t計算(足し算)合ってますよね。どうも自信がなくて。

 処分歴ゼロ、累積点数ゼロの状態でも、
   60点~64点=欠格期間8年の免許取消処分
   65点~69点=欠格期間9年の免許取消処分
 の対象とされる。

 取消処分の前には、処分対象者又は代理人に意見を述べさせる「意見の聴取」の手続きがある。上掲報道によれば、代理人が出席したらしい。
 吉澤ひとみさんは、基準どおりの処分量定となったか、ワンランク軽減されて8年となったか、どちらかなのだろうたぶん。

 「少なくとも8年間は免許を取得できなくなった」とはどういうことか。
 欠格期間が無事に過ぎて再び免許を取得するとき、取消処分者講習(13時間、3万550円)を受講しておかねばならない。
 それを受講し、かつ再取得の手続きをすれば、最短8年後には免許を取得できる。そういう意味なのだろう。「欠格期間8年の免許取消処分を執行された」と言えばズバリなのだが、それだとお茶の間の善良なお年寄り等々、国民の最も多い層が離れてしまう、そういうことかと。いや批判してるわけじゃない。私も気をつけよう。

 さてメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代 」、11月は以下の8号を発行した。

第2180号 スポーツ系のセクハラが民事の法廷に!
 オリンピックが近づいた影響なのか続々報道される、スポーツ界のパワハラ、セクハラ。本件はまだ報道されていないセクハラ、というか準強制わいせつの事件なのだった。その民事訴訟の原告と被告の本人尋問を傍聴。まだまだたくさん埋もれているのかも! ※本人特定につながることは全部伏せましたので。

第2179号 「女優、平愛梨」さんの弟であるがゆえに?
 平慶翔さん(現都議会議員)が、自民党の下村博文国会議員の秘書だったとき事務所費を着服横領したと新潮社の雑誌に書かれ、それが名誉毀損だという民事訴訟、の本人・証人尋問。裁判官はもう心証を固めているような口ぶりで…。

第2178号 たぶんセレブな慶応大学生ラッパーの大麻
 「富豪ラッパー」とも報じられた慶應義塾大学生を被告人とする「大麻取締法違反」の裁判。キャラが立ってなかなかに頭の良さそうな若者だった。こういうワイドショー的事件をこんなふうにレポートするのは私だけでしょ(笑)。

 以下の3号は11月13日にお知らせした

第2177号 裁判官と被告人は地球の反対側の住人なので
第2176号 ちっきしょう! 私はマジ泣きそうになった
第2175号 保育士は生後4カ月の乳児を殺したのか

 以下の2号は11月5日にお知らせした

第2174号 速度違反で前代未聞の判決、道徳の貯金か!
第2173号 ベトナム人の若い男女、不法残留の理由は

 いま購読登録すると以上8号がどどっと送信される。そして11月末まであと5号が順次送信される。
 創刊は2009年12月。だからもうすぐ創刊10周年を迎えることになる。読者諸氏に支えられて10年も続いた。すごいことだと思う。ありがたいことだと思う。

 画像は、『交通の教則』(1999年4月1日初版、2011年4月1日第21改訂版)と、最近某人妻氏からお借りした『わかる 身につく 交通教本』(2013年4月1日初版、2018年4月1日第8改訂版)だ。
 おそらくは2013年4月1日に、タイトル等が変更されてたんだね! 知らなかったよぅ。なぜ知らなかったのか。裁判傍聴とメルマガ発行に集中熱中していたのだ。

 『交通の教則』は1999年よりもっともっと昔からあるのに、なぜ1999年が初版なのか。その少し前に私が警察庁と警視庁へ出かけて「私も教則本をつくりたい。どういう手続きを踏めばいいのか」と言い、その後、体裁ががらっと変わった、それが1999年初版なのだ。
 するとっ! もしや2013年頃にも誰か「俺らも教本で儲けたい」という者が現れたのか? 免許人口は8千万人超、教本は驚異のベストセラー、濡れ手に粟だ。警察以外にそこに目を付けるのは私だけかと楽観していたのに、嫌な世の中だね~。

 ←11月19日19時50分現在、週間INが190で2位~。 

2018年11月18日 (日)

スポーツ界のパワハラ、セクハラ、まだたくさん埋もれているのかも

 11月16日(金)も、おそらくはメルマガ第2179号「「女優、平愛梨」さんの弟であるがゆえに?」に書いた事情で、東京地裁の刑事の開廷が極端に少なかった。
 午後の新件は男性被告人の「覚せい剤取締法違反」1件のみ! 大人気のエロ裁判は「邸宅侵入、強制わいせつ」が1件のみっ! 事件名的にマンションのエレベータへ乗り込んでおっぱいを触ったとか、かな。

181116 そんななか、珍しいことが起こった。
 13時20分に東京高裁で、16時に東京地裁で、女性風の同姓同名の「窃盗」があったのだ!
 私は被告人氏名に見覚えあり。たしかクレプトマニア女性(略してクレ女、くれじょ)だ。万引きで執行猶予中に万引きをやって実刑判決を受け、控訴し、また万引きをやったという、残念だけど病気ゆえありがちなケースか。

 13時20分のを傍聴した。なんと被告人は男性だった。換金目的での高価な衣服の万引きだった。あれっ?
 16時のは傍聴できなかったが、帰宅後、事件番号と傍聴ノートから分かった。やっぱりクレ女だ。
 てことは? 同姓同名、同事件名の2人の公判が同じ日にあったわけだ。こんな偶然ってあるんだろうか、あるんだねぇ。

 16時からのをなぜ傍聴できなかったか。
 14時過ぎから16時半頃まで、私は民事の法廷から出られなくなってしまったのだ。

181116_2 オリンピックが近づいたことが関係しているのか、スポーツ方面のパワハラ、セクハラが週刊誌やワイドショーでよく話題になる。ニュース報道にもなる。
 本件は、あるスポーツの、まだ発覚、というか公(おおやけ)に、なっていないと思われる、ま、その方面の、「うわぁ~!」な事件なのだった。
 私は裁判傍聴師として、主に司法監視の立場からメルマガでレポートするけれども、今回ばかりは法廷や裁判官名は伏せようと思う。

 それが終わって、女性被告人の「常習累犯窃盗」を傍聴。前刑の裁判も私は傍聴している。
 今回、捜査・公判を通じてずっと供述拒否、黙秘なのだという。女性刑務官2人に挟まれ、ほか2人の男性刑務官に見張られ、車椅子に座って体を左側へ傾け、首を90度に折ってうなだれ、眠るように目を閉じ、その姿勢を約30分間ずっと続けるのだった。尋常じゃない。クレ女とか通り越している。
 そんな事件を弁護人はどう弁護したかレポートしたい…ってそんなの世間的に興味を引くはずもなく、部数が伸びないのは当たり前だよねぇ。
 しかし私は、誰もやらないことをやるのだ、やり続けるのだ、さまぁみろ、えーん。 ←泣いてどこかへ走って行っちゃいました、あらら(笑)。

 画像上は16日(金)の「昭和」の酒肴。おちょこは天つゆ。昭和のこの野菜天ぷらが私は好きだ。隣は豚肉のステーキだったかな。若干固いんだけども、噛むたびに肉の味が広がり、良い。どれも1皿チケット1枚。チケットは10枚で1200円。信じられない。しかし“裏の御頭様”の健康が優れないようで、11月30日をもって閉店となる。それまでなるべく多く通おうと思う。次は21日(水)だ。

 画像下は、なんだっけもう忘れた、日高屋的な飲食店の注文タブレット。こんなことが日本語と英語とたぶん中国語で出るとは、オリンピックへ向かって、こういうのをつくって売る会社は“がっちり!”なのだろうね~。

 ←11月18日0時40分現在、週間INが150で3位~。 

2018年11月16日 (金)

新型オービス、移動式可搬式問題

 非常に珍しい報道だ。以下は11月13日付け東海テレビ。

追い越しかけた10tトラックが対向車と衝突し相手死亡 現場に“移動式オービス”設置 岐阜
 死亡事故が起きた現場で移動式のオービスを使った取り締まりをスタートです。
 岐阜県郡上市八幡町の「せせらぎ街道」では、13日、岐阜県警の警察官がスピード違反の車両を取り締まる移動式のオービスを設置しました。
 この場所では、10月18日、前の車を追い越そうとした10トントラックがスピード違反をした上、対向車線にはみ出して乗用車と正面衝突。乗用車の31歳の男性が死亡しました。
 移動式のオービスは、狭い場所でも取り締まりができ、岐阜県警の担当者は、「違反者の無謀な運転で大切な人を失った遺族にとっては、交通事故も殺人と同じ。事故を一件でも減らしたい」と話していました。

 その10トントラックの運転者を死刑にしたって「31歳の男性」の命は戻らない、なんてこった! と悔しくてならない。合掌。

1811162_2 さて、非常に珍しい報道だというのは、ずばり、そのニュース映像に出てくるのが、新型オービスのうちセンシス社の可搬式オービスであるという点だ。
 もっと詳しく言えば、2016年4~6月のモデル事業のときに警察庁が購入して無償貸与した「NK1004」、1式約1075万円(税込み)だ。

 警察庁の“推しオービス”は東京航空計器の可搬式、LSM-300であると推認できる事情が複数あり、可搬式がニュースに出るときはだいたいいつもLSM-300だった。
1811161_2 ところが今回、NK1004のお姿がテレビニュースに! おおぅ! なのである。

 ところで上掲ニュースでは「移動式オービス」となっている。
 警察文書のどこにも「移動式」の3文字はないが、果たして岐阜県警は「移動式」と発表したのか、東海テレビが勝手に「移動式」と報じたのか、気になって眠れない(笑)。

 東海テレビへ電話してみた。
 視聴者センターだっけそういうところへ電話は回され、要旨「ニュースは必ず警察発表をもとにしている。警察が移動式と発表したはずだ」とのこと。おっかしいな、突っ込んで尋ねたところ、電話口の女性はちらっと苛立ってきたようだった。ごめんなさい~。

 おっかしいな、岐阜県警本部へ電話してみた。取締りをおこなったという郡上(ぐじょう)警察署へも電話してみた。
 車載式の移動オービスというものがすでにあり、移動式オービスとは言わない、可搬式と呼び、可搬式と発表しているとのことだった。ですよねぇ。

 じゃあ、東海テレビの「移動式オービス」は何なのか。
 やっぱり、お茶の間のお婆ちゃん、お爺ちゃんには「可搬式」という言葉は難しいだろう、ピンとこないだろうと、いわば忖度(そんたく)して、「移動式」に勝手に変えちゃったんじゃないかな。「ネットでは移動式と呼ぶのが当たり前らしいぞ」なんてこともあったのかも。
 たかが呼称だからべつにいいだろう、かもしれないがしかし車載式の移動オービスの立場はどうなるんだ、うむぅ。

 画像上は、センシス社(現在はSensys Gatso Group)の可搬式オービス。画像下は、モデル事業のとき用意された文書。2016年の時点で、新型オービスは反則行為(つまり青切符の違反)も取り締まることを想定していたのだ。

 ←11月16日11時10分現在、週間INが160で2位~。 

2018年11月14日 (水)

モト冬樹さんは私人逮捕もできた

 モト冬樹さんはその「自転車のやつ」を逮捕することもじつはできたのだ。
 以下は11月9日付けのデイリースポーツ。モトさんのブログ記事中の部分と思われる部分がどうもわかりにくく、その部分を青地にします。

モト冬樹 無謀自転車と言い争い一触即発「後味の悪いこと」
 タレントのモト冬樹(67)が9日、公式ブログを更新し、無謀運転の自転車ライダーと言い争ったことを明かしている。
 モトは「無謀自転車との言い合い」と題した投稿で、「妻と歩いていた時 自転車が けっこうなスピードで 妻の目の前を 通りすぎた」と、妻でモデルの武東由美が危険な目に遭ったことを報告。「俺は 危ねえなぁ!と声を出した もちろん 相手に聞こえるように 自転車のやつが降りてきて こっちは 安全に走ってるんだ といい始めた」と、ライダーと言い争いになった。
 「どう見ても 安全なスピードではなかった こちらは 文句言われる筋合いではないので 歩道を歩いてるんだから 安全を考えたら 一時停止するのが筋だろうと どう考えても こちらに 悪いところはひとつもない」というモトは「いくところまで いってやろうと思ったが」と腹をくくったが、幸い「途中から 相手の態度が軟化してきた 俺だって 気づいたからかも 注意してくれよ と言って別れたが 後味の悪いこと」と、最悪の事態は避けられたという。
 モトは「自転車に乗っている人 本当に 歩行者には 気をつけてくださいね」と呼びかけている。

 寝坊して、またずるずるスマホをいじりすぎて、遅刻しそうだったりするのだろうか、あるいは、特に理由もなくそれが普通なのだろうか、自転車で歩道をかっ飛ばす者がよくいる。
 「こっちは安全に走ってるんだ」という趣旨の言い分は、歩行者をして“ゆっくり直進移動するパイロン”と見立て、パイロンに接触することなくベストタイムをたたき出す自信がある、というほどの意味なのだろう。

 そういう走りはもう完全に道路交通法違反である。
 同法第63条の4第1項が、どういう場合に自転車は歩道を走行できるのか定めている。そして第2項がこう定めている。太字は私。

 前項の場合において、普通自転車は、当該歩道の中央から車道寄りの部分(道路標識等により普通自転車が通行すべき部分として指定された部分(以下この項において「普通自転車通行指定部分」という。)があるときは、当該普通自転車通行指定部分)を徐行しなければならず、また、普通自転車の進行が歩行者の通行を妨げることとなるときは、一時停止しなければならない。ただし、普通自転車通行指定部分については、当該普通自転車通行指定部分を通行し、又は通行しようとする歩行者がないときは、歩道の状況に応じた安全な速度と方法で進行することができる。

 罰則は同法第121条第1項第5号、2万円以下の罰金又は科料。
 しょぼいけれども刑事罰ではある。刑法がいう「罪」なのである。
 でもって以下は刑法。第212条は第1項のみ。

第二百十二条 現に罪を行い、又は現に罪を行い終つた者を現行犯人とする。

第二百十三条 現行犯人は、何人でも、逮捕状なくしてこれを逮捕することができる。

 一般人が行う逮捕を「私人逮捕」という。私人(しじん)とは公人(こうじん)のいわば反対語だ。類義語は詩人だ、なんつって。
 「自転車のやつ」をモトさんは逮捕できた、というのはそういうわけなのだ。

追記: 読者氏からご指摘いただいた。2万円以下の罰金の事件を当然には現行犯逮捕できないぞと。ありがとうございます! 以下は刑事訴訟法。

第二百十七条 三十万円(刑法、暴力行為等処罰に関する法律及び経済関係罰則の整備に関する法律の罪以外の罪については、当分の間、二万円)以下の罰金、拘留又は科料に当たる罪の現行犯については、犯人の住居若しくは氏名が明らかでない場合又は犯人が逃亡するおそれがある場合に限り、第二百十三条から前条までの規定を適用する。

 なので、たとえば違反者が、警察官が臨場するまで現場にとどまりそうだけども住所氏名が明らかでないとか、住所氏名は明らかだけども取締りから逃れそうだとか、まぁそんなふうな場合に限り現行犯逮捕はできるってことか。追記終わり

 しかし…。私人逮捕を私はお勧めしない。「危ねえなあ!」と声を出すのもお勧めしない。
 なぜなら、法律がどうこう以前に、歩行者をパイロンに見立てて「けっこうなスピード」で走る者は、要するにバカなのである。俺様主義のわがまま独善野郎である可能性がぐんと高い。バカはバカゆえに簡単に大暴れし、大暴れした結果がどうなるか、考えもしない。
 偉ぶって大暴れして逮捕、起訴され、被告人として法廷に立たされ「大変申し訳ないことを…」と蚊の鳴くような声で言う、そんな者はいくらでもいる。

1811132 そんな者の被害者になった場合、裁判所は「被害者に何ら落ち度はない」と言ってくれるが、何ら落ち度がなくても死傷させられたらたまらない。
 歩道でも電車内でも、バカは相手にするな! とまぁ、ある意味バカな私からのメッセージです。

※ 画像は、昨夜の宅飲み、独り酒宴の酒肴だ。
 上段左は、今朝買ったほうれん草のおひたしに、家人が入手した胡麻和え用の何かまぶしたやつ、めっちゃ旨かった。上段右は、いただきものの高級なすり身ものを切って焼いたやつ。旨いっ。下段左は、夕べ鶏もも肉をにんにくで焼いた、そのフライパンに残った鶏油で炒めた、白菜とネギとピーマン。大量につくったが、白菜は外側の固い葉っぱのためか、家人は全く食べなかった。下段右は家人がつくった切り干し大根。文句なし。グラスは、姫柚(ひめゆず)を絞ったもの。これに焼酎甲類25%をだばだば注いで飲むのが冬の至福だ。
 なんか最近、肉なしでも十分満足できるようになりました。織江は大人になりました…なんてこった。

 ←11月14日0時0分現在、週間INが130で3位~。  Jazzyさんが引き続き1位だ! あのですね、Jazzyさんの1位ぶりを見るためにこのバナーをクリックすると私に10ポイントが入り、Jazzyさんの順位を下げることになる可能性が、可能性としてはありますので。

2018年11月13日 (火)

ちっきしょう! 私はマジ泣きそうになった

 11月12日(月)の東京地裁は刑事の開廷が極端に少なかった。夏休み並みだった。
 そんな非常事態のなか、514号法廷(傍聴席20席)の午後はこうだった。

 13時30分~14時30分、「暴行」の新件。
 14時30分~15時30分、「大麻取締法違反」(以下「大麻」)の新件。
 15時30分~16時30分、「傷害」の審理。被告人は片仮名氏名。
 16時30分~17時00分、「大麻」の新件。被告人は片仮名氏名。日本人女性風こと名あり。

 マニア氏からいただいた情報によれば、14時30分からの「大麻」の被告人は、「大麻で逮捕の慶大生は幼稚舎上がりの超セレブな“問題児”」(9月7日付け日刊ゲンダイ)などと報じられた事件の、その「慶大生」と同姓同名。16時30分からのは、その報道に出てくる「カンボジア国籍の自称モデル」と同姓同名なのだという。

 14時30分からの「大麻」を確実に傍聴するためにはどうすべきか。
 14時29分頃に行けばいい? 甘あぁぁぁぁぁいっ! 甘すぎるっ! そんなことでは東京地裁で生きていけんぞよ!

 私の脳内電子計算機(48Kb)が忙しくどう動いたか、東京地裁の傍聴事情の異常さをご存じない方には想像もできないはず。ご理解いただけるよう説明すればものすごく長くなる。省く。

181113 とにかく私は12時43分頃に法廷前へ行った。先頭の男の仲間が1人割り込み、私は3番目だ。
 13時00分を少し過ぎた頃、行列は席数の20人を超え、13時22分頃には軽く40人を超えた。 ※誰も座らない幽霊傍聴席が弁護人側に2席あり、実際には18席。幽霊傍聴席を裁判所が設けることは普段から普通にある。その理由も長くなるので省く。

 そうしてまず「暴行」を傍聴した。
 酒でしょっちゅうトラブルを起こす男性(70歳、生活保護)が酒を飲んで暴れたという、こう言ってはなんだが私が嫌いな事件だった。
 検察官も弁護人も、罰金刑&満つるまで算入で決まりとの認識のようで、13時49分、結審した。

 判決期日が決まる前に、まず阿曽山大噴火さんが、そして私がさっと立ち上がり法廷を出た。
 13時30分まであと50分ほどある。いったん法廷を閉め、14時30分からの「大麻」のための行列が新たにできることになるからだ。言ってること分かります?

 その新たな行列の先頭は若い可愛い女子。2番が阿曽山さん、3番が私、4番が上述のマニア氏だった。
 まもなく「暴行」が終わり、傍聴人がぞろぞろ出てきた。大半がぞろぞろと中央廊下へ出て行った。これから始まるのがどういう事件か分かって傍聴する者は、やっぱり少数派なんだね。
 14時05分、行列は20人を超え…。

 そんな感じでメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代」、11月は以下の5号を発行した。

第2177号 裁判官と被告人は地球の反対側の住人なので
 深夜のタクシー同士の事故は、読みどおり否認だった。だが、人定質問だけで3分も4分もかかり…。要するに裁判官と被告人は、文化も言語も異なるかのように話がかみ合わないのだった。司法文化、司法言語から遠いところに住む者もいるのだ…。

第2176号 ちっきしょう! 私はマジ泣きそうになった
 被告人は本格的な摂食障害&クレプトマニア。万引きで執行猶予中の万引き。第2156号「骨格標本のような万引き病女性、22kg!」でレポートした事件だ。しかし裁判官と検察官は病的なものを認めないコンビ。無残な判決の、その無残さを見届けに行ったとも!

第2175号 保育士は生後4カ月の乳児を殺したのか
  「平塚乳児傷害致死  元保育士に懲役10年の実刑判決」などと大報道された事件の控訴審判決を傍聴。現れた被告人を見て私はたまげた。うわぁ…。裁判長が判決理由を読み上げる間、弁護人は何をしていたか、考えさせられました…。

 以下の2号は11月5日にお知らせした

第2174号 速度違反で前代未聞の判決、道徳の貯金か!
第2173号 ベトナム人の若い男女、不法残留の理由は

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 12日(月)は、これもマニア氏からお教えいただき、「男性新人歌手に“セクハラ”で訴訟に 酒井政利氏が激白「事実無根」反訴だ」と報じられた民事訴訟の、本人・証人尋問の期日も傍聴した。被告が山口百恵さんの「生みの親」とは私は知らなかったです。

※ 画像は13日(火)の朝、いくつかの農家の直売所(庭先販売)を巡って買い集めた新鮮野菜。ネギ、茎が紫色の水菜、どじょういんげん、あしたば、ほうれん草は各100円。ブロッコリだけ200円。ネギは2束なので合計800円、消費税なし。
 こんなお得なのをテレビはなぜ扱わないのか。やっぱスーパーに配慮してのことなのかなぁ、分かんない。
 おかげでというか、保育園・幼稚園へお子さんを送った帰りのママさんたちが庭先販売へ来ることは、10年ほど前に比べれば若干増えたけれども、ま、滅多にない。お客は私を含め年配者ばかりだ。ただ、飲食店の経営者なのか、自動車で来てごっそり買いこんでいくことがある。良い仕入れ先を見つけたよね~。

 ←11月13日19時20分現在、週間INが110で3位~。  久々にJazzyさんが1位だ!

2018年11月11日 (日)

交通違反の不出頭者、個別訪問の宣伝効果

 世間の方はこのニュース報道をどう見るのだろう。俺らマニアはこう見るという話を。 ←だから「俺ら」って誰だょ(笑)。
 以下は11月9日付けのテレ朝news。

【報ステ】交通違反“出頭無視”1323人に最後通告
 東京都内でおととし3月から今年5月までの間に車やバイクで交通違反した人のうち、複数回の出頭要請に応じない人は1323人に上る。警視庁はこうした違反者に対して直接、自宅を訪問して逮捕前の最後通告にあたる『出頭示達書』を手渡している。連絡が取れない違反者にも捜査を続け居場所を突き止めるとしている。出頭期限は今月22日で、出頭しなかった場合は道路交通法違反の疑いで逮捕状を請求するという。

181110 警視庁の警察官または職員が男女各1名、不出頭者を尋ねて歩くって、非常に珍しい報道かと。
 私が裁判傍聴に狂いだしてすっかり狂うことになる前、つまり交通違反の処理手続きにどっぷり嵌まっていたころは、
 ・青切符を切られて反則金を納付せず、その後の出頭の求めに応じない者、
 ・赤切符を切られていわゆる交通裁判所へ出頭しない者、
 に対しては、出頭を求めるハガキに「これが最後のお知らせです。次は逮捕することになります」旨を赤字で手書きし、びびらせる、その程度だったと思う。
 そもそも不出頭者宅を2人1組でいちいち回って歩くなんて、効率が悪すぎる…。

 加えて、報道を上手に利用しよう、こう利用してこんな成果を上げました、ということを警察はもう何年も前から言っているのだ。
 今年のいつ頃だったか、その種のことを堂々と力強く述べたものを、裁判所からの帰りに電車内で読み「ひぃ~!」となったもんだ(笑)。

 そう考えると今回の戸別(個別)訪問は、警視庁管内の、そして全国の不出頭者を、なんと2分36秒もの全国報道によって大いにびびらせるために、警視庁か警察庁の幹部がテレ朝の幹部と飲食したときにそういう話になり、特例的におこなったんじゃないかな。
 いやわかんないけど、そんな推理もできるのである、私の位置からは。

181108 念のため言っておく。反抗期の中学生男子諸君なんかは「テレ朝は汚い!」とか言いたがるのかしれないが、そんなの見当違いも甚だしいですぞ。
 理由は長くなるので省くが、喩えるなら、日本に四季があるように、あぁそれもめんどくさいので省く、ごめんなさい。

※ 画像上は、昨日の朝自転車で農家の直売所(庭先販売)を回り、買い集めたもの。
 白菜だけが150円。1つ100円。ピーマン6個も100円。茄子3本も100円。すべて税金なし。だから合計950円だ。
 白菜は小さめだけどずんぐり重く、ブロッコリはスーパーで見かけない巨大さ、小松菜はスーパーの1袋の倍量ある。黄色いのはゆず。これをたっぷり絞って焼酎甲類を注いだのが最高に旨いのだ。
 画像下は、先日の「昭和」の酒肴。ほうれん草のおひたしが、噛み応えがあってほうれん草臭くて、最高だったね。
 「昭和」は11月30日に終わる。それまで週に2回は行こうかと。

 ←11月11日0時50分現在、週間INが120で3位~。 

2018年11月 6日 (火)

犯行動画投稿サイトに「時速280キロ」

 どうやら「犯行動画投稿サイト」みたいなのがあって、そこに派手な犯行シーンを投稿するとキャーキャー言ってもらうことができ、気持ちよいらしい。私はよく知らないのだが、金も儲かったりするんだとか?
 なので、だろうか、こういうのが次から次へと出てくる。以下は11月5日付けテレ朝news。

時速280キロで走行?書類送検の男「性能試すため」
 自動車専用道路を時速280キロで暴走した疑いで35歳の男が書類送検されました。
 トンネルの中で乗用車に乗り込む撮影者。車が走り始めると、スピードメーターの針はみるみるうちに振れていきます。大阪市の無職の男は今年1月、東大阪市の「第2阪奈道路」で制限速度を220キロ超える時速280キロで車を運転した疑いが持たれています。時速280キロは東海道新幹線の最高速度とほぼ同じで、スピード違反の摘発としては異例の速度です。男は「車の性能を試すためにやった」と容疑を認めているということです。

 そんなの投稿して、捕まると思わなかったの? という批判は意味をなさないと思う。
 自分が死ぬ可能性、他人を殺傷する可能性より、犯行動画投稿サイトの魅力が大きかった、とすれば、たかが警察に捕まる可能性なんて、ちっぽけ極まるはず。

1811024 なぜ匿名報道なのか。
 「書類送検」とあるところからして、逮捕されていないのだろう。日本の文化では逮捕=有罪であり、実名出し、顔出しが解禁となる。
 本件は逮捕されてないから匿名報道なのだと解される。

 いちおうペナルティについて触れておこう。
 スピード違反の違反点数は、超過速度が50キロ以上は12点だ。超過220キロも超過320キロも、超過420キロも12点。90日免許停止の基準に該当する。1年以内に処分の前歴があるとか、累積点数が3点以上あるとかすると、免許取消処分の基準に該当する。
 90日以上の免停および取消処分の前には、「意見の聴取」といって処分対象者の弁明を聴く手続きがある。処分が軽減されることがある。けれども、まぁ本件で軽減はムリだろう。

Img_0480 刑事罰については、スピード違反の法定刑は6月以下の懲役または10万円以下の罰金だ。超過220キロにも超過320キロにも、超過420キロもこの罰則が適用される。
 大阪府警本部が検挙したのなら、大阪地検が大阪地裁へ公判請求するはず。公訴事実がこれ1件なら、主刑は上限の懲役6月だろう。前科がないか、あっても罰金程度だと、執行猶予が上限の5年、付くんじゃないか。
 ただ、私が見るところ“西の裁判官”は、なんというか事案に即した思い切ったことをやることがたまにあるような。なので実刑も…いや、ないかなぁ。

 ともあれ、犯行動画投稿サイトの定着とともにこういう犯罪がぽつぽつ増えており、スピード違反の法定刑を引き上げるのに適した時期になった、とは言える。
 警察庁は引き上げのタイミングを謀っているはず。発表は絶対、何かと抱き合わせでやるはず。
 何かとは何か。当然に、新型オービス(ネットではなぜか「移動オービス」と呼ばれる)がらみ、つまり、“速度違反金”制度の導入、速度取締りの民間委託へ向かう、有効な一里塚となるものだろうと私は見る。
 具体的に何をどう抱き合わせてくるのか、わくわくドキドキ、2019年の通常国会が楽しみだ。

※ 画像は久しぶりに究極の居酒屋「昭和」の酒肴。どれも1皿チケット1枚。チケットは10枚つづりで1200円。「昭和」はこの11月の30日で閉店となる。祇園精舎の鐘の声、時代がまたひとつ終わるのだ。だいせんじがけだらなよさ、さよならだけが人生だ。

 ←11月6日11時30分現在、週間INが130で2位~。 

2018年11月 5日 (月)

元大砂嵐関は執行猶予付き懲役刑か

 静岡の高速道路といえば、新東名に制限110キロの区間がある。でも本件はそこじゃないと思われる。
 以下は10月27日付けの日本経済新聞、の一部。

元大砂嵐が無免許運転か 速度超過も、静岡の高速で 
 大相撲の元幕内大砂嵐(26)=本名アブデルラフマン・シャーラン=が今年4月、静岡県内の高速道路を無免許で、速度超過をして運転した疑いがあるとして、県警が道交法違反容疑で捜査していることが26日、捜査関係者への取材で分かった。元大砂嵐は2月、長野県で無免許運転したとして道交法違反の罪で略式起訴され、3月に引退していた。
 捜査関係者によると、静岡県内の高速道路上り線で4月、速度違反自動監視装置が速度超過をした車を検知。写真を解析し、運転手は元大砂嵐とみられることが判明した。
 車は元大砂嵐名義ではなく、助手席には同乗者がいた。時速140キロ以上で走行していた可能性があるという。
 元大砂嵐は現在、米国にいるとみられ、県警は来日を待ち、詳しい事情を聴く方針。

180902 「時速140キロ以上」と記事にある。
 現行のというか従来のというか、現時点ではLSM-300以外のオービスは赤切符の違反のみを取り締まるはず。
 高速道路における赤切符の違反は超過速度が40キロ以上。だから「時速140キロ以上」という部分から、犯行場所の制限速度は100キロと推認できるのだ。

 今年4月に撮影したケースについて「写真を解析し」ってどういうことか。
 10月27日付けのNEWSポストセブン「またも無免許運転発覚の大砂嵐 時速140キロ出していた」という記事に、「RIZIN関係者が証言」としてこんな部分がある。

「試合がきっかけとなって、大砂嵐がこの4月に静岡県下の道路で、無免許運転でスピード違反を犯していた疑いが浮上したのです。当該の道路に設置されたオービスには140kmの猛スピードで走る車が映っていたものの、あまりに速すぎて車のナンバーもドライバーの顔も不鮮明だったというのですが、県警の担当者が9月30日の試合をテレビで見ていて“映っていたのはこの男だ”とピンときた。RIZINに問い合わせがあって、無免許運転だったことが発覚したというのです」

 たかが140キロで写真がブレるはずがない。従来の電子式のオービスは200キロを超える速度も測定・撮影できる旨をメーカー社員が法廷で証言している。
 ただし、なぜか写真が不鮮明なことが普通にあるようだ。単に光の具合なのかどうか分からない。オービスは検証不能な秘密機械なのだ。

180902_2 不鮮明なら「追跡捜査処理簿」とかに「顔貌不鮮明」とか記して上司の決済印をもらい、終わったはず。 ※メルマガ第1564号「奈良地裁、オービスもみ消し2万4800円!」参照。

 ところが、4月に測定・撮影した不鮮明な写真について「県警の担当者」がテレビの試合を見て思い出したという。
 もしそのとおりであれば静岡県警は得がたい人材をオービス担当にしたもんだと私は思う。忘れられないような特別な事情が何かあったのかもしれない。

 無免許で罰金前科ありぃの無免許、しかも赤切符の速度違反と合わせ技では、公判請求(正式な裁判への起訴)をされ、執行猶予付き懲役刑となる可能性が高い。
 その裁判、私が傍聴すれば、他の方が気づかないところに気づき、他の方が言えないことをいろいろ言えると思うのだが…。

 メルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代 」は、11月は以下の2号を発行した。

第2174号 速度違反で前代未聞の判決、道徳の貯金か!
 摂食障害でクレプトマニアの女性を、治療を断ち切って刑務所へ落とすため、検察官はどんな頑張りを見せるか、悪い意味で清々しい。  プラス量刑のお約束を無視した前代未聞の判決、いったいなぜ? 裁判傍聴師の推理を聞いてちょうだい。

第2173号 ベトナム人の若い男女、不法残留の理由は
 一般傍聴人に超不人気な外国人の「出入国管理及び難民認定法違反」を2件レポート。2人とも語学留学生として本邦上陸、それぞれその後なぜオーバーステイとなったのか、興味深い。男子のほうはなんと別件で執行猶予中なのだった。珍しいケースだ。

 いま購読登録すると、以上2号がすぐ送信される。そして月末まであと11号が順次送信される。
 マスコミ、警察、検察、裁判所の方にけっこうお読みいただいているようなのだが、どうもみなさん、宣伝してくれないみたい。情報を独り占めしたい、同業者に知られなくないということらしい。
 なぬ、恥ずかしくって、購読していることを他人に言えない? え~、うっそ。

 画像は大阪のオービス。マニア氏の撮影による。
 上の画像を見ると、東京航空計器のループコイル式のオービスⅢ(スリー)Lx にしか見えないが、じつは違う。下の画像がその測定センサー、防音壁に取り付けられたレーザー式なのだ。2車線対応のF型柱タイプ、オービスⅤ(ファイブ)Ls なのだ!

 ←11月5日10時20分現在、週間INが130で2位~。 

2018年11月 2日 (金)

京大院生、交差点こたつ事件、罰金4万5千円の謎!

 またまた謎な報道が!
 以下は10月29日付けABCテレビ。

百万遍交差点にこたつ 京大院生3人に罰金命令
 今年2月、京都市の百万遍の交差点に、こたつを置いて居座ったとして、京都大学の大学院生らが罰金命令を受けました。
 道路交通法違反の罪で罰金命令を受けたのは、京都大学の大学院生の男(32)ら3人です。3人は2月25日、京都市左京区の百万遍の交差点に鍋を乗せたこたつを置いたうえ、座り込んで交通を妨害しました。当時、通行人から通報を受けた警察官が駆け付けると、男性らは、こたつをリヤカーに積んで京都大学の構内に向かって立ち去ったということで、警察は、学生が関わったとみて捜査し、5月、男性らを逮捕していました。男らは、今月9日付けで在宅起訴され、京都簡裁は17日付けで、3人にそれぞれ罰金4万5000円の略式命令を出しました。

 2月の犯行について5月に逮捕し、10月9日に在宅起訴…。
18102631 テレビ・新聞がいう「起訴」は通常、公判請求(正式な裁判への起訴)を意味するようだが、公判請求して略式命令のはずもない。略式命令請求(略式起訴)を「起訴」と報じたと解され、貴重な記事だ。保存しとこう。あとで価値が出るかも。 ←出ねぇよっ(笑)

 それでだ、2月の犯行について5月に逮捕し、10月9日に在宅起訴、翌週の17日に略式命令を出し、翌々週の29日に報道とは、なかなか困難な事件だったのだろうか。
 警察、検察、裁判所のご苦労も知らず、私なんぞはロシア民謡「一週間」が思い浮かんでしまう。月曜日にお風呂をたいて、火曜日はお風呂に入り、テュリャテュリャテュリャリャ♪

 今回私が言いたい謎はそこではない。
 学生たちは道路交通法第76条第4項第2号の違反に当たるとされたのだろう。

(禁止行為)
第七十六条
 何人も、信号機若しくは道路標識等又はこれらに類似する工作物若しくは物件をみだりに設置してはならない。
 何人も、信号機又は道路標識等の効用を妨げるような工作物又は物件を設置してはならない。
 何人も、交通の妨害となるような方法で物件をみだりに道路に置いてはならない。
 何人も、次の各号に掲げる行為は、してはならない。
  一 道路において、酒に酔つて交通の妨害となるような程度にふらつくこと。
  二 道路において、交通の妨害となるような方法で寝そべり、すわり、しやがみ、又は立ちどまつていること。
  三 交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること。
  四 石、ガラスびん、金属片その他道路上の人若しくは車両等を損傷するおそれのある物件を投げ、又は発射すること。
  五 前号に掲げるもののほか、道路において進行中の車両等から物件を投げること。
  六 道路において進行中の自動車、トロリーバス又は路面電車に飛び乗り、若しくはこれらから飛び降り、又はこれらに外からつかまること。
  七 前各号に掲げるもののほか、道路又は交通の状況により、公安委員会が、道路における交通の危険を生じさせ、又は著しく交通の妨害となるおそれがあると認めて定めた行為

 罰則は同第120条第1項第9号、5万円以下の罰金だ。
 今回の学生たちの罰金はそれぞれ4万5千円だという。なんでっ?

18102646 罰金は普通、1万円単位だ。罪が重くなれば10万円単位、100万円単位となる。
 千円単位が生じるのは、私が知る限りではあるが、もとが反則金の違反か、反則金の違反もいっしょに犯したときだ。
 第70条違反は反則行為ではない。もともと反則金の対象ではないのだ。そもそも反則金は車やバイクでの違反に対するものだし。

 じゃあ、4万5千円の5千円って何なのか。
 上限の5万円とするのはためらわれ、5千円下げた? いやそれなら普通、1万円下げるでしょ。
 検察官は5万円に処するを相当として略式命令請求したが、裁判官は1週間ほどテュリャテュリャテュリャリャと悩み、1万円も2万円も下げると検察官のメンツに傷がつくので、気持ち5千円だけ下げました、とか?
 5千円っていったい何なのか、うーん、そこが謎なのである。

 つまんないことが気になるお年頃というか、今朝は、ネット上にある出入国管理及び難民認定法の第70条の柱書きは誤記ではないかと法務省へ電話をかけちゃうし。

第七十条 次の各号のいずれかに該当する者は、三年以下の懲役若しくは禁錮若しくは三百万円以下の罰金に処し、又はその懲役若しくは禁錮及び罰金を併科する。

 懲役、禁錮、罰金が「若しくは」でつながっている、2番目の「若しくは」は「又は」が正しいのではないかと。
 出入国管理局によれば、誤記ではないのだそうだ、うーん、納得いかない(笑)。そんな話で盛り上がれるキャバクラがあったらいいのに。

※ 画像は、先日輪島市内のイタリアンレストランでいただいたお料理。下はデザート。むっちゃくちゃ旨かった。器は輪島塗。かなり高価らしい。

 ←11月2日11時10分現在、週間INが140で1位~。 

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