吉澤ひとみさんの免許取消8年の理由
「少なくとも8年間」とはどういうことか、私のほうからちらっと解説しておこう。
以下は11月16日付け日テレNEWS24の一部。
吉澤ひとみ被告 免許取消“もう乗らない”
ひき逃げなどの罪で起訴された「モーニング娘。」の元メンバー、吉澤ひとみ被告について、東京都の公安委員会は16日、免許取消の処分を決定した。
「モーニング娘。」元メンバーの吉澤ひとみ被告は今年9月、東京・中野区で酒を飲んだ状態で車を運転し、赤信号の交差点を直進して2人にけがをさせるなどしたうえ、逃走した罪に問われている。
16日、警視庁が吉澤被告の代理人から意見を聞いたうえで、東京都の公安委員会が、吉澤被告の運転免許の取消処分を決定した。吉澤被告は少なくとも8年間は免許を取得できなくなったという。
警視庁に対し、代理人は、吉澤被告の意見として「もう乗らない」「反省しており処分に従う」などと伝えたという。
本件の場合、報道されていることをいろいろ足すと、信号無視+速度違反+酒気帯び運転+交通事故+救護義務違反、となる。
交通違反が同時に複数ある場合は、最も重い点数を登録することになっている(『点数制度の実務』より)。
酒気帯びは、呼気検査値が0.25mg未満(13点)で同時に他の違反がある場合は特別なカウントをする。たとえば信号無視は2点だが酒気帯びが重なると14点だ。
しかし吉澤ひとみさんは0.58mgだという。0.25mg以上は25点。
よって本件の違反点数(基礎点数)は25点となる。
交通事故は、被害者の死傷の程度によって点数が異なる。本件は「軽傷」だということなので、3点か6点だろうと思われる。
救護義務違反は35点。
よって、25点+3点か6点+35点=63点か66点、となる。計算(足し算)合ってますよね。どうも自信がなくて。![]()
処分歴ゼロ、累積点数ゼロの状態でも、
60点~64点=欠格期間8年の免許取消処分
65点~69点=欠格期間9年の免許取消処分
の対象とされる。
取消処分の前には、処分対象者又は代理人に意見を述べさせる「意見の聴取」の手続きがある。上掲報道によれば、代理人が出席したらしい。
吉澤ひとみさんは、基準どおりの処分量定となったか、ワンランク軽減されて8年となったか、どちらかなのだろうたぶん。
「少なくとも8年間は免許を取得できなくなった」とはどういうことか。
欠格期間が無事に過ぎて再び免許を取得するとき、取消処分者講習(13時間、3万550円)を受講しておかねばならない。
それを受講し、かつ再取得の手続きをすれば、最短8年後には免許を取得できる。そういう意味なのだろう。「欠格期間8年の免許取消処分を執行された」と言えばズバリなのだが、それだとお茶の間の善良なお年寄り等々、国民の最も多い層が離れてしまう、そういうことかと。いや批判してるわけじゃない。私も気をつけよう。
さてメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代 」、11月は以下の8号を発行した。
第2180号 スポーツ系のセクハラが民事の法廷に!
オリンピックが近づいた影響なのか続々報道される、スポーツ界のパワハラ、セクハラ。本件はまだ報道されていないセクハラ、というか準強制わいせつの事件なのだった。その民事訴訟の原告と被告の本人尋問を傍聴。まだまだたくさん埋もれているのかも! ※本人特定につながることは全部伏せましたので。第2179号 「女優、平愛梨」さんの弟であるがゆえに?
平慶翔さん(現都議会議員)が、自民党の下村博文国会議員の秘書だったとき事務所費を着服横領したと新潮社の雑誌に書かれ、それが名誉毀損だという民事訴訟、の本人・証人尋問。裁判官はもう心証を固めているような口ぶりで…。第2178号 たぶんセレブな慶応大学生ラッパーの大麻
「富豪ラッパー」とも報じられた慶應義塾大学生を被告人とする「大麻取締法違反」の裁判。キャラが立ってなかなかに頭の良さそうな若者だった。こういうワイドショー的事件をこんなふうにレポートするのは私だけでしょ(笑)。以下の3号は11月13日にお知らせした。
第2177号 裁判官と被告人は地球の反対側の住人なので
第2176号 ちっきしょう! 私はマジ泣きそうになった
第2175号 保育士は生後4カ月の乳児を殺したのか以下の2号は11月5日にお知らせした。
第2174号 速度違反で前代未聞の判決、道徳の貯金か!
第2173号 ベトナム人の若い男女、不法残留の理由は
いま購読登録すると以上8号がどどっと送信される。そして11月末まであと5号が順次送信される。
創刊は2009年12月。だからもうすぐ創刊10周年を迎えることになる。読者諸氏に支えられて10年も続いた。すごいことだと思う。ありがたいことだと思う。
画像は、『交通の教則』(1999年4月1日初版、2011年4月1日第21改訂版)と、最近某人妻氏からお借りした『わかる 身につく 交通教本』(2013年4月1日初版、2018年4月1日第8改訂版)だ。 ※当ブログ容量オーバーが判明。画像は削除。
おそらくは2013年4月1日に、タイトル等が変更されてたんだね! 知らなかったよぅ。なぜ知らなかったのか。裁判傍聴とメルマガ発行に集中熱中していたのだ。
『交通の教則』は1999年よりもっともっと昔からあるのに、なぜ1999年が初版なのか。その少し前に私が警察庁と警視庁へ出かけて「私も教則本をつくりたい。どういう手続きを踏めばいいのか」と言い、その後、体裁ががらっと変わった、それが1999年初版なのだ。
するとっ! もしや2013年頃にも誰か「俺らも教本で儲けたい」という者が現れたのか? 免許人口は8千万人超、教本は驚異のベストセラー、濡れ手に粟だ。警察以外にそこに目を付けるのは私だけかと楽観していたのに、嫌な世の中だね~。![]()
« スポーツ界のパワハラ、セクハラ、まだたくさん埋もれているのかも | トップページ | 新型オービス、流れが変わった? »
「報道にコメント」カテゴリの記事
- 反則金の違反、青切符のサインを拒否して逮捕!(2026.04.03)
- 裁判官マップ、傍聴マニアが投稿するなら(2026.03.21)
- 収益性の悪い裁判所は閉庁って!(2026.03.16)
- 「公わい名人」と呼ばれた時期もあった(2026.03.07)
- 捜査書類を保管しても組織のプラスにならない(2026.03.06)
「「裁判傍聴バカ一代」」カテゴリの記事
- メルマガ、終了!(2022.11.30)
- 心がぐんぐん傾きもうそっちしか目に入らず(2022.11.15)
- 忙しく彷徨う裁判傍聴マニア(2022.11.03)
- そしてトー横キッズのリンチ殺人(2022.10.24)
- 犯行動機は陰茎の手術(2022.10.04)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント