バスを止めたシルバーモンスター
路線バスの始発&終点の場所で、交通整理のおじさんは一般車両を止めているのに、バスがなかなか出ない、というシーンに遭遇した。
よく見れば、バスの前部に大柄な高齢男性が寄りかかって動かないのだった。なんだぁ?
自転車で買い物へ行く途中だった私は、すぐにそばへ移動し、いったいどうなるのか見届けることにした。
肉声だったかマイクを通じてだったか忘れたが、運行の妨害はヤメるよう運転手が言っていた。高齢男性は知らん顔で動かない。うわぁ、これは何の法律の何条の違反になるんだろ。
やがてバスの前部のドアがプシーッと開いた。
高齢男性はバスに乗り込み、運転手に怒りの罵声を浴びせた。要するに、発車時刻に遅れた自分は何とか乗ろうと走ってバスに向かった、運転手はそれが見えたはずなのに発進しようとした、許せない! という趣旨と聞こえた。
心情的には「運転手は無慈悲」ってことになるのだろうが、しかし…。
バスの運行は細かく定められている。交通渋滞とか物理的にやむを得ない理由なしに、定められた発車時刻を守らないことは、できないはず。
乗客は、発車時刻に10秒遅れたら次の発車を待たねばならない。電車なんかは完全にそうだ。
運転手に対して罵声を浴びせる高齢男性に対し、車両の中ほどに座っていた乗客のおばさんが「あんたのせいで遅れてみんな迷惑している。いい加減にしなさいよ」という趣旨のことを言った。
すると高齢男性は、飛ぶようにそのおばさんのところへ行き、がががーっと罵声を浴びせた!
開いたままのドアのほうから私はそれを見て、肩とかつかんで揺さぶったかどうか定かじゃないが、暴行罪には当たると思えた。
私はバスに乗っちゃって(笑)、スマホを手に運転手に言った、これドライブレコーダーに映ってるんでしょ? 110番通報しますか?
ばっちり証拠があり、高齢男性は逮捕されることになるかも。目撃者として供述調書を取られるのは私は久しぶりだ。単行本原稿のほうには申し訳ないが、数時間を食ってもいいや。
しかし運転手は、事件にせず、高齢男性に謝罪して出発することを選んだんだねぇ。
偉いやっちゃなぁ! と私は思った。その思いを込めて「お疲れさんです」と言い、私はバスを降りた。高齢男性は、優先席と思われる席に座り、まだ何かわめいていたが、バスは発進した…。
この程度のことはときどきあり、いちいち警察を呼んでいたら会社のほうからお目玉を食らう、という事情もあったのかもしれない。
ともあれ、シルバーモンスター、恐るべし、と思った。
今井もいずれシルバーモンスターに?
絶対なりまっせん。私はハゲだから、なるならシャイニングモンスター、Shining Monster だもん、えーん。
以上、第2183号「刑務官の頬を鉛筆で刺した男はなんと…!」の編集後記に若干加筆等した。
考えてみれば、「シルバー世代」とか「シルバーパス」とか、あの「シルバー」って何なんだ。髪の色をいうなら、俺らハゲ族には極めて失礼な話だ。ハラスメントだ、禿げハラ、ハゲハラだ。貴様ら、ハゲ族の逆襲に恐れおののくがいい。えーん。 ←結局泣くんかぃ(笑)。
※ 画像は2カ月ほど前の私。この1年で急速に禿げた。自分でもびっくり。ホルモンのバランスとか何かが変わったのだろうとの推測は論理則、経験則等に照らして合理的であり、ほか弁護人が縷々主張するところを検討しても、頭髪の復活は認められない。
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